金曜日, 6月 11, 2010

中国特許

今日は研修に出席しました。中国特許の調査法についてです。

久しぶりに東京駅の丸の内口に出ました。東京駅って何度行ってもとまどいます。すごく大きくて迷う上に、行くたびに変わっている気がします。今日も工事中でした。

ビルがでかいし。何だか身が引き締まりましたが、これが私が仕事しているということなんだわ!、と気を取り直して会場へ。迷子にならずに行けました。

中国は昨年特許法が改正され、知的財産に力を入れています。中国では特許は、以前は外国の利益を守るばかりで中国のためにはならないのではないか、と戸惑う面があったけれど、次第に受け入れられ、最近は中国企業も積極的に特許を活用しようとしているようです。

中国で出願される特許は、中国人による中国への出願、外国から中国への出願ともに年々増加しており、中国人による中国への出願の伸びが特に大きいそうです。

最近は、中国企業の特許権を外国の企業が侵害したとする裁判もいくつも起きています。日本や米国の企業が訴えられているわけです。

だから日本の企業も、中国の特許を侵害しないように、事前に中国特許の調査をしなければなりません。また、中国での事業を守るためには日本から中国への特許出願も戦略的に行わねばなりません。

研修は、中国特許の動向の説明と、中国特許庁の公的データベースと民間の商用データベースとの説明がありました。やはり商用データベースの方が使いやすいようです。

私は中国語はぜ~んぜん分からないのだけど、全部機械翻訳で英語に訳されています。

機械翻訳じゃぁ、使えないんじゃないの? 嵐の上海公演のチケットを取る時にどえらく大変だったのを思い出しました。でも特許の場合にはそこそこ使えるらしいです。ま~、キーワードが合っていれば検索にはひっかかって、OKらしいです。

私の感触では、まだ中国からすごく面白い特許はあまり見かけませんが、韓国からは日本特許をしのぐと思われる特許が出てきているのを見かけます。数年前は、後追いだけれど地道に勉強していて手ごわい、という感じだったけれど、最近は基礎研究的なオリジナリティを感じるものも出ています。

韓国の技術者や学生と10年くらい前に話した時には、韓国企業は基礎的なことはやらせてくれない、とか、研究的なことをしようとしたら韓国企業は採用してくれない、とか、言っていました。でも最近はそんなことはなさそうです。

中国も、すぐに追いついてくると思います。中国の優れた研究者はたくさん、米国にいるのです。中国の経済が発展して、中国政府の最近の特許重視政策があったら、中国へ戻ろうと思う在米の中国人研究者もいそうな気がします。人口は多いから優れた人も多いはずで、いずれ、優れた中国特許がたくさん出てくるようになっても不思議ではありません。

あと、私の印象では、中国の男性の方が日本の男性よりも、肝が太くて頼もしい感じです。元々大陸的で頼もしい上に、国の勢いが上がり調子なので、さらに元気そうに思います。

日本の経済状況が厳しいのは確かで、中国の模倣品の被害の事とか持ち出してぐずぐず言う人もいます。模倣品対策は、日本も中国も協力してやっています。

模倣品被害はあっても、ちゃんと正当に適法な経済競争をしなければならないことに変わりはないです。日本人も肝を太く頼もしく、やっていこう。

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