土曜日, 3月 31, 2007

花は桜木 人は武士

『がん治癒とは死ぬことと見つけたり』 と書いたことについて、改めて、これは結構あぶない内容かなぁ、とも思いました。世の中、がんは死ぬ病気だという、忌まわしい想念がそこかしこに蔓延しているので。

だけども、実はがんになった後も死なない期間が非常に長いのですよね。今や日本人全体の1/3はがんになるそうですが、急にがんで人口が1/3も減る時代になったというわけではありません。殆どの人はがんになった後もしぶとく生きているのです。だけど、兎角がんというと死ぬことについての恐怖がつきまとい、それ自体ががん患者の寿命を縮めているのではないかと思われます。

武士も、主君のために命をかけて戦うハズの人たちでしたが、江戸時代の太平の世の中では普通に暮らしていました。関が原の戦い以降は合戦は無かったのですから。(大阪夏の陣とか、何年だっけ。ま、おおよそ、ということで。江戸時代は250年以上もあったのだから誤差ということで。)

で、本来、主君のために合戦で命をかけて戦うことが仕事であることを念頭におきながら、毎日を平和に暮らした武士。その生き方である武士道。『武士道とは死ぬことと見つけたり』という印象的なフレーズ。その意味は是非知りたいのです。が、かつての愛読書の新渡戸稲造「武士道」の中を、久しぶりに昨夜見てみましたが、この本にはこのフレーズは出てこないようなのです。

『葉隠』がこのフレーズの原典ですからこれを読むのが本筋ですが、古文読解みたいになりそうだし、解説本はどうも、戦時中の滅私奉公の色合いがついているのじゃないか、とはばかられたり。『葉隠』だと、超リベラリスト新渡戸稲造に紹介された武士道に比べて、あまりにイメージが古過ぎるのです。

で、参考になりそうな本をみつけました。

新渡戸稲造「武士道」の解説本です。アマゾンの説明によると、
『なぜ「武士に二言はない」のか?「武士道とは死ぬことと見つけたり」の真意とは?武士道のエッセンスを明快に解説。』
著者の志村史夫という方はハイテク研究をされていたアメリカ帰りとのこと。



いま新渡戸稲造「武士道」を読む―サムライは何を学び、どう己を磨いたか

金曜日, 3月 30, 2007

三田病院(プロテーゼ、リハビリ)

国際医療福祉大学付属三田病院へ行きました。

歯科でプロテーゼの調節をしてもらいました。新しいプロテーゼはどうも、頬骨の辺りに当たって痛くてうまく使えません。

「しょうがない、削るか。」ということで削って頂きました。その代わり、タフグリップ
という入れ歯固定剤を塗って装着し、隙間を少なくします。(先生に指定されたのはポリグリップではなくタフグリップです。修正しました。)「削っただけ抜けるから発音は悪くなりますよ。これからリハでしょ。見てもらってまた考えます。」

ということで、リハビリ科へ。また、「あ~、い~、う~、え~、お~」を録音してスペクトル分解し、フォルマントを見てもらいました。結局、調整後でも殆ど変わらず、言語聴覚士の先生の耳には、あ~が少し鼻に抜ける音になっているとのこと。今日は春休みで、ゴル吉を連れて行っていました。ゴル吉に聞き比べてもらうと、違わない、とのこと。調整して削っても、殆ど発音が悪くはなっていないようです。良かった。

その後、ゴル吉と2人で、インド人のカレー屋さんでナンのカレーを食べました。美味しいお店なのだけれど、調整後の新しいプロテーゼで食べて、食べ終わった頃には頭が痛かった。また暫く使ってみて、調整してもらおうと思います。

家に帰ると、ゴルリナ用に用意してあったカレーとロールケーキが無くなって、ゴルリナは祖父母宅へと出発していました。さきほど電話があって、無事に到着したそうです。やれやれです。暫くお姉ちゃんの居ない生活となります。



入れ歯と歯茎のスキ間を埋めてガッチリ安定小林製薬 タフグリップ肌色 40g

水曜日, 3月 28, 2007

死はどれくらい身近か?

『葉隠(はがくれ)』、正しくは『葉隠聞書(ききがき)』

   佐賀城外の隠士(いんし)山本常朝の口述を、田代又左衛門陳基(つらもと)
   が筆録した鍋島藩の記録。同藩の武士の修養書。11巻。1716年成る。
   葉隠論語。鍋島論語。    ---広辞苑より---

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江戸時代の半ばなら、死がどれくらい身近かというと、今とあまり変わらなかったのではないでしょうか。映画の『武士の一分』を見た時にもそう思いました。普通の武士にとって平和な日常は普通に平和だったのでしょう。そういう風に描かれていると思いました。

辻斬りやあだ討ちはご法度で、日常にはないこと。あれば捕まってお裁きを受けるというのは今と同じ。今のように新聞やテレビで連日のように殺人事件が報道されるよりも、感覚的には少なかったかもしれません。

切腹は制度?としてはあったけれど、太平の時代には普通は縁のないことだったでしょう。今だって死刑はあります。赤穂浪士の討ち入りが1703年。太平の世が続く中で忠義のあだ討ちが当時としてとても珍しかったために、歌舞伎や浄瑠璃で忠臣蔵としてもてはやされるようになったと聞いています。『葉隠』と同時代です。平和だったから、武士の修養のための本がまとめられる必要があったのでしょうか。

今は年をとると病院で死ぬけれど、昔は自宅で死ぬのが普通だった、という違いはありますね。私も若い頃は、この違いは決定的だ!と思っていました。でも、回りの、死ぬ方は確実に居なくなります。実際に、ご近所の方や、親戚の方が、死ぬという経験は誰しも必ずするものです。人間の数だけ死ぬ人がいるということは今も昔も同じ。年月生きていくにつれて遅かれ早かれそれには遭遇します。

だから、実は死がどれくらい身近にあるのかというと、今もあまり変わらないのかもしれません。でも、そう思われないのは、『武士』という階級がいなくなったから。刀を持って、いつでも殿様のために命を捧げるという人たちがいる時代ではなくなったから。

命を捧げる対象としての将軍は黒船が来て居なくなり、天皇へ大政奉還しましたが、命を捧げる対象としての天皇も人間宣言をして普通の人になりました。だけど、別に捧げなくたって、必ずいつか命はなくなります。
命はなくなるという事実との付き合い方は凡人には難しいけれど、『武士道とは死ぬこととみつけたり』とは、武士は死ぬことを前もって許容して生きる、ということだろうと思っています。殉職を賞賛するといった解釈もありがちなるようですが、それは浅い解釈だと思います。『空即是色』の般若心経のように、死を許容して、或いは何か、死について納得して生きることが、何か、良く生きることになる、と言っているように思うのですけど。ならば、武士道の中には現代にも参考になるものがあるのではないでしょうか。

実際に読まなきゃしょうがないですけれどね。でも原典は難しそう。新渡戸稲造『武士道』は大好きな本ですが、読んだのはウン十年前です。

死について考えていると言ってもおかしいとは思われないであろうがん患者は、『武士並みの特権階級』かも?


   
   武士道 新渡戸稲造著 岬龍一郎訳

火曜日, 3月 27, 2007

葉隠

武士道の聖典『葉隠』に、「武士道とは、死ぬこととみつけたり」と載っているそうです。う~ん、また、読む本が増えちゃった。まだ読んだことがありません。

早寝のお父さんがリビングから追い出したがっているので、ここまで。

月曜日, 3月 26, 2007

がん治癒とは死ぬこととみつけたり

武士道とは死ぬこと、と言った方は誰でしたっけ。

お父さん(つまり夫)、私にデジカメを向けながら「ほら、遺影、遺影!」

私「イエーイ!」ピースサインしながら。

遺影にする写真が無いそうな。死ぬ予定はないんだけどな。本気でそんなこと悩まないで欲しいわ。

でも撮りたいというものをイヤがってもしょうがないので、写したいならということで撮ってもらいました。が、気に入りませんでした。当分死なないから、気になりません。

暫く前に、上智大学の死生学とか生死学とかいうものを教えておられる先生が実はご自分ががん患者とのことでした。が、どうやら完治状態らしいと伺えました。
死の話ばかりの講義や講演をされているようでしたが。

そういう方は達観して、かえって長生きされるんだろうなぁ、と思った次第。

ぐりぐりがあって、経過観察では、転移じゃないですよと言われていても、ある時それががんにならないとは限りません。ぐりぐりがあっても大丈夫なはず、と思っても、実は大丈夫じゃないかもしれない、という時、結局、大丈夫になるためには、仮にこれが転移であったって、本来、大丈夫なんだという境地に達しないと。

恐がってもしょうがないのです。

何がどう大丈夫なのか不明ですが。

武士の境地の真似をすることを目指します。

土曜日, 3月 24, 2007

フードプロセッサ復活(新しいプロテーゼ)

口腔がん手術から2年半経ちましたが、術後は次第に食事の仕方を学び、ある時期からフードプロセッサを多用するようになりました。何でもミキサーにかければ流動食にできる、というわけ。子供にかまけていたり自分の食事にやたらと時間がかかったりで、時間がないので、毎朝のように食べるリンゴを主にミキサーにかけていました。お肉とかもやってみたことがあるけれど、油分があると、洗うのが大変なので。リンゴだと、後は水でゆすぐだけでほぼOKなのです。

で、次第に飲み込むのも上手になり、噛むことも多少はできるようになり、最近はリンゴも薄切りにしてそのまま食べるようになっていました。このところフードプロセッサは使わなくなっていたのです。

でも、先日新しいプロテーゼになってから、どうも調子がよくありません。一度調節をして頂きましたが。
新しいのを使わずに古いのを使ったりもしていますが、新しいプロテーゼを頬骨で支えるという、その頬骨のあたりの当たりが強いようで傷んでいるようです。急に鍛えられるものでもないのでしょう。切除していない左側で噛んでいますが、左側の負担が大きくなったようで、左の歯茎や舌が荒れているようでリンゴを食べるのがきつくなってきました。

久々にフードプロセッサを復活しました。皮をむいたリンゴを乱切りにして入れて、人参ジュースを入れて、ついでにスポーツ系のプロテインの粉(大豆由来のもの)を入れます。ガ~っと回すと、どろっとした濃厚リンゴ人参ジュースができます。味よりは、短時間で楽に栄養をとる事が主目的です。やっぱり、無理に頑張って噛んで食べるより、この方が楽です。また病後気分に逆戻り。

新プロテーゼとの生活が軌道に乗るまで、ちゃんと療養中らしくした方がよいようです。



       

金曜日, 3月 23, 2007

寒風が顔に当たって

やっぱり冷えるとだめですね。

娘の卒業式がありました。寒かった。いつもはズボン下にくつしたの重ね履きの、保温第一の格好なのですが、卒業式で久しぶりのスーツを着ました。スカートで、式が終った後もお見送り、写真撮影大会と続き、冷えました。この前鎌倉の山道を歩いた時よりダメージが来ている感じです。山歩きは血行も良くなるからダメージにならなかったのかもしれません。今回は立ちんぼうだったからかな。

何だか郭清していない方のリンパ腺が腫れてしまって痛くて、ヤだなぁと思ったのですが、治ってきたようです。リンパ腺は偉いですね。顔はいつでも露出しているわけで風にさらされ、鼻や口からばい菌やゴミが入ってくるわけですが、リンパ腺で防御してくれているのでしょう。私は右側のリンパ腺は郭清してしまったので、左側は右側の分まで働いてくれたのだと思います。

首のリンパ腺の小さな腫れは告知の頃にもいくつもありましたが、小さな腫れはガンの転移ではないということでした。エコーでチェックしながら担当の若いお医者さんが「これも、これも、これも違いますよ。これだけです。」と言って、1個だけの転移を示してくれました。術後の頃からもずっと、左側のリンパ腺の腫れもありましたが、いつも、経過観察の診察の度に、これは心配ありません、ということでした。だから心配ないのですが、でも、腫れているといやですけど。

痛かったのが治ってきているということは普通のリンパ腺炎が軽く起きていたのだろうな、と素人判断。ちょこっと何度も行くには三田病院は遠いし。実は書類を取りに行ったりはしたのですが、先生方は手術中でした。

心配ないはずでも黄色信号を示してくれているのだと思います。じきにまた診察なので聞いてみます。養生します。

木曜日, 3月 22, 2007

セレブレックスを個人輸入

統合医療ビレッジで免疫検査をして頂いて、サプリメントの他に米国のお薬のセレブレックスを処方して頂いています。個人輸入した方が、統合医療ビレッジで買うよりも安いのでそうさせて頂いています。前回購入したものが無くなったので、また個人輸入の注文をしました。

本来米国の会社であるファイザーという製薬会社のものですが、米国産は一番高いです。以前のブログにも書きましたが、前回はイギリス産を購入しましたが、実際に配達されたのはプエルトリコ産をイギリスの会社を経由してタイから発送されたというもので、説明書もタイ語でした。なんだかなぁ、ということで、今回は別の個人輸入代行会社にしようと思ったのだけれど、はてさて、どこがいいのか分りません。

値段だけで判断していいのかどうかも分らないし。個人輸入代行会社はたくさんあり、どうやらプエルトリコ産はとても多く扱われているようです。結局、プエルトリコ産のうち、見た中でホームページの内容から一番印象が安全そうなところから注文しました。印象としてしか分らないですけど。値段は、数量当たりでいうと、どの会社も大差ありませんでした。注文した後で前回の"イギリス産"を発注した会社のページを改めて見てみると、結局前回の会社も特に問題があるわけではないのかもという気もしてきました。今度は何語の説明書が入っているんでしょうね。

医師の先生の処方で、とは言え、素人が個人輸入するわけで、試行錯誤です。届いたらまた箱を持って行って統合医療ビレッジのS先生に見て頂こうと思います。ま、先生もファイザーのロゴをご覧になるくらいですけど。

ファイザーのホームページもあるようです。ちょっと勉強してみた方がいいかもしれません。

ウィキペディアのファイザーの項目によると、世界売り上げ一位の製薬会社だそうな。ファイザージャパンというのもあるそうです。



ファイザージャパンの臨床開発の開発品目が載っていますが、あのガンではよく耳にするシスプラチンという抗癌剤もファイザーのお薬のよう。悪性胸膜中皮腫への適応追加が承認されたと載っていますが、ファイザージャパンでの研究・臨床開発でということなので、外国で使われていたものが、日本でも承認されたということなのでしょうか。

セレブレックスは成分名のセレコキシブで載っています。関節リウマチ、変形性関節症への適応で承認となっています。ごく最近まで日本では承認されていなかったのです。

以前、統合医療ビレッジのS先生が、セレブレックスは認可されないだろう、製薬会社が慎重になっているから、と仰っていました。セレブレックスはアメリカの薬で、日本での認可に製薬会社が慎重というのはどういう意味だろう?、と思っていました。セレブレックスジャパンが慎重、という意味だったのですね。セレブレックスジャパンの中央研究所というところで臨床開発などをしているようです。結局リウマチの薬としては認可されましたが、ガンの薬としては認可されていません。だから私には保険では処方して頂けないので、個人輸入するわけです。

月曜日, 3月 19, 2007

フォルマント

先日のリハビリで取って頂いた発声のスペクトルは、『フォルマント』と呼ばれるものでした。
ウィキペディアにも載っていました。

「話している人の音声のスペクトルを観察すると、特定のピークが時間的に移動していることが分かる。このピークをフォルマント、またはホルマントと言う」

ウィキペディアにスペクトルの例が載っていますが、私が取って頂いたのも似たような雰囲気の模様です。縞模様の濃淡で、必要な周波数の音成分がちゃんと出ているかどうかが分るのです。

音声認識にも使われる原理のようです。

うちには『ペット型 英会話ロボット「チャーピー」』というこちらの発音を聞いて英語でお話をしてくれる英語ロボットがいます。でも、私の英語はなかなか通じないんですね。周波数で判断する音声認識が使われているのでしょう。英語の発音もうまくできていないわけです。ま、当然ですね。


息子のお気に入りのチャーピー君

金曜日, 3月 16, 2007

新しいプロテーゼで発音改善

今日は、国際医療福祉大学付属三田病院へ行きました。新しいプロテーゼの調整と、発音のリハビリです。

新しいプロテーゼではよく噛めずに、殆ど食べられないような感じでしたが、一週間ほどである程度食べられるようになりました。でも、かみ合わせがやはり合っていなくて、食べ物をすりつぶすことができませんでした。スパゲッティも噛んでも麺を噛み切れず、また食べられなくなっていました。歯科の先生に調整して頂きました。調整結果は、う~ん、なんだかなぁ、なのですが、前よりはよくなりました。

プロテーゼの変化に合わせて口の粘膜の状態が変化するので、また2週間後に次の調整をし、徐々に良くするそうです。切除した方は上アゴがなく頬骨でプロテーゼを支えているのですが、その部分の皮膚がだんだんと鍛えられて固くなり、支えられるようになってくるそうです。だんだんと密着性を良くするとのことでした。

次にリハビリ科へ回りました。前回新しいプロテーゼを持っていくのを忘れてしまったので、リハビリの先生はお待ちかねでした。さっそく、「あ~、い~、う~、え~、お~」の録音を録って、前々回に録った今までのプロテーゼのスペクトルと比較。正直、見せて頂いてもよく分りません。周波数分布の黒い縞模様が出るのですが、似たような模様です。でも、先生は、『劇的です、よくなってますよ!』 ?? そうかなぁ。言われて、良く見ると、あ~、と、い~、については、黒い縞模様が濃くなっている部分があります。そう言われて、以前のと聞き比べてみると、確かに新しい方がきれいに聞こえます。う~、え~、は同じでしたが。お~、は、聞いた感じでは古い方がきれいでした(ありゃぁ)。

リハビリはいつも『言語聴覚士』の若い先生が指導して下さるのですが、リハビリ担当の医師の先生ともお話をします。医師の先生にも報告したところ、「うんうん、じゃぁそのプロテーゼを並べて写真も撮っておいて下さい。」とのことで、撮影もしました。この結果が歯科の先生のところへレポートされるようです。

家でお父さんに聞いてもらった時には、「変わらん。やっぱり分からん。」って言われましたが、良くなってたようです。でも、『すご~く気をつけて聞けば分かる程度の差』なのでありました。


お昼ごはんと、夕飯は、新しいプロテーゼで食べました。

火曜日, 3月 13, 2007

医療費控除の書類完成

医療費控除の確定申告書類一式出来上がりました。明日郵送します。3月15日の消印有効なので、一日余裕あり。

書類作成時に還付額も分ります。結構、申告する甲斐はある額が戻ってきます。

夫の税金からの還付ですが、私の医療費について私が計算や手続きをするからということで、還付金は私がもらうことになっています。ちょっと嬉しいです。やった作業は、



①医療費の領収証をとっておく。源泉徴収票も。
②前年分(1月から12月まで)について、個人ごと、病気ごとに仕分けする。 
③それぞれを集計し、総額を計算する。
国税庁のホームページの『確定申告書等作成コーナー』の『所得税の確定申告のコーナー』で、厳選徴収表から所得額や扶養控除額等を入力し、医療費の総額を入力する。給与所得者は『申告書A』です。医療費の個人ごと、病気ごとの額も入力する。ここで還付金の額が分ります。また、申告書類、医療費明細表が自動作成されます。 
⑤管轄の税務署を選択。 
⑥申告書、医療費明細の表などをプリントアウトする。 管轄税務署の住所も表示されます。 
⑦個人ごと、病気ごとに、領収書を紙に貼る。 
⑧自分で計算した時の医療費の内訳の表(エクセル又は家計簿など)も印刷する。 
⑨申告書、医療費明細表、源泉徴収票、領収書、エクセル又は家計簿を印刷したもの、を封筒に入れ、宛名書き。



初めての時には戸惑いましたが、何度かやっていると慣れます。③はエクセルなどの表計算ができた方が楽ですが、家計簿でもOK。結構、⑥の印刷が、家庭でやるのは手間どる場合があるかもしれません。あと、⑨は大きな封筒が必要。何度かやっていると、前年買ったのが使えて早くなります。

国税庁のホームページで書類を作るのがうまく行かない場合は、医療費を集計した結果と厳選徴収票を税務署に持って行けば書類を作ってもらって申告することもできます。私も初めての時にはそうしました。これは混むので早めに行った方がよいです。

土曜日, 3月 10, 2007

医療費控除の確定申告

医療費控除の確定申告、もう仕上げなければなりません。。。。。ハイ、仕上がってません。

初めての確定申告をした時の事は記憶もぼんやりだったのですが、ガンになるよりも前に、娘の歯の矯正を始めた年です(ここの部分、記事を修正しました)。えっちらおっちら説明を見ながら領収証をまとめてかかった医療費を計算し、税務署まで持参しました。締め切り(3月15日)間際だと混むので、ある程度早めに仕上げて持って行きました。税務署へ行くのも珍しく、税務署のおじさんと和やかにお話などしながら、おじさんが書類を仕上げてくれて無事提出しました。

術後の最初の春には確定申告をしませんでした。ガン保険が下りて、その額をかかった医療費から差し引くと、プラスだったのです。保険の威力は大です。

次の春つまり去年は、国税庁のホームページを見て、郵送でもよい、とあるのを見つけました。書類も『確定申告書等作成コーナー』でオンラインで医療費の額や所得額を入力すると、前年に税務署のおじさんが仕上げてくれたようなものが自分で作れるということが分りました。で、それで作って、結局ぎりぎりになって、なんとなくポストに入れたきりにするのは不安で心配なので税務署へ持参しました。行ってみると前年に並んだ列の他に列があり、おじさんに仕上げてもらう必要のない人が並んで提出していました。

で、今年は郵送ですませようと思っています。

領収証を家族の個人ごと、病気ごとに仕分けして、日付順に並べて、紙に貼って、エクセルで集計して、プリントアウトして、合計額や収入額を『確定申告書等作成コーナー』の所定の場所に入力して書類を作って、プリントアウトすれば、終わりのはず。あ、それを、簡易書留で郵送。

去年の11月の分まではエクセルに入力しました。もうちょっとだぞぉ。

金曜日, 3月 09, 2007

上歯肉上顎がん 初期症状/がんの覚え書き

がんを告知された時には晴天の霹靂で、まっさっかっっっ、、、と思ったものの、それなりの初期症状はあったわけです。術後3年に手が届こうとするこの頃、やっと、振り返る元気が出ました。。。って言うほどオーバーなものではないのですが。

改めて初期症状をブログにはまとめていなかったので、上歯肉上顎がん 初期症状として付け加えました。初期の事だから、以前のブログ(楽天)のフリーページのところに入れました。このブログからはサイドバーの下の方になりますが、『以前のブログ』に続いて以前の記事のアーカイブをリンクしている所に入れました。

『がんの覚え書き』のページ(こちらのサイドバーで『上歯肉癌から上アゴ切除手術まで』としてリンクしているもの)も少し手直ししました。

心配なところの心当たりのある方の参考になれば幸いです。

水曜日, 3月 07, 2007

プロテーゼを忘れちゃった

今朝電車に乗っていたら、隣の青年が英語の表現ワンポイント集みたいな本を広げていました。勉強か、偉いなぁ、と思っていたら、スー、スー、と、寝息が聞こえて来た。

開かれたテキストはめくられる気配はなく、だんだんと膝の上で傾いていきます。落ちるかなー、落ちないのかな。

春ですね〜、勉強しようと思っても寝ちゃいますよね。と思った所で気がつきました。新しいプロテーゼを忘れて来ちゃった。

あぁ、もうダメだぁ。

これは春のせいじゃない。こんな私じゃ仕事に復帰なんてできない。イエ、もともとまだ休ませてもらうつもりではあるのですが。療養もまともにできないとは。

おまけにお腹がすいちゃって。バタバタと子供達に朝ご飯を食べさせて送り出し、接骨院の診察券やお金やおやつを用意して置き手紙を書いてハンパに洗濯物を干して(全部干し終わらず)回覧板を回して出てきて、いつものようにゆっくりゆっくり朝ご飯を食べる時間はなく。ラコールを飲む気にもならなかったしな〜(流動食、飽きちゃった)。

乗り換え駅についたら隣のお兄さんはしっかり目覚めて、蛍光ペンにキャップをして、落ちなかった本と一緒にカバンに入れて降りて行きました。見事だ。

私はちょっとでも『身になるように、』仕事に行くわけでもないのにリポビタンDを購入。これだってこぼれないように飲めるようになったのは最近のこと。たったあれだけの量でも飲むのは時間がかかります。駅で半分、三田病院で半分。

空腹感だけは癒やしてリハビリに臨みました。

予定を変更して古いプロテーゼでの発音のスペクトルを取り直しました。マイクに向かって「あ〜」とか言うとパソコンでスペクトル分解されます。

その後の首の筋トレは普段にも増してハード、って程でもないかな。厳しいけど優しい先生です。

リハビリのI先生、コメンナサイ。

仕事はまだ当分休もう。これでいいのだ。


火曜日, 3月 06, 2007

検索窓に「がん情報センター」と「ウィキペディア」

漸く、検索窓の「がん情報センター」と「ウィキペディア」を復旧しました。一番下に置いていると誰にも見てもらえなそうなので、上に持ってきました。まだしっくりこないのだけれど、調整ばかりに時間をとってしまうのでとりあえずこの位置で。

楽天の時には文を書く以外にあまりできない代わりに文に集中できたんですね。今は文章以外で遊んでしまう時間が増えました。

例えば「歯肉がん」で検索する時、『web』をチェックして検索ボタンを押すと、ウェブ全体からの検索になります。一般的な情報サイトやブログなどが上がってきます。

『ganjoho.ncc.go.jp』をチェックすると、国立がんセンターのがん情報サービスサイト内での検索になります。日本で多分一番権威のあるがん情報集積サイトらしいです。サイトのトップに貼っているので、一般向け以外の専門家向けの情報も上がってきます。ちなみにここは機関名を明記でリンクフリーだそうで、"情報(コンテンツ)が、皆さまに有用であることを願っています"とのこと。例えば歯肉癌についての放射線化学治療の研究文献などが上がってきます。

『ja.wikipedia.org』をチェックすると、フリー百科辞典のウィキペディアの中での検索になります。歯肉がんだと、百科辞典としての記事以外に記事の内容の是非についての議論なども上がってきます。これはむしろゴミですが。
歯肉がんは超マイナーなのであまり色々な記事は出てきませんが、例えば乳癌や肺癌などメジャーな例ならば、同じ病気の有名人の方々の情報が出てきたりします。

癌、がん、ガン、などの表記でも結果が変わるのでご注意を。また、同じウィンドゥ内にグーグルさん経由の広告も載りますので、使い分けて下さい。

検索対象はもっと増やせるので、役に立つもの、面白そうなものがありましたらお教え下さい。

月曜日, 3月 05, 2007

新しいプロテーゼ

ご先祖様代々の千の風が吹き荒れているようで、今日は傘もさせないほどの強風です。

今日は国際医療福祉大学三田病院に行きました。先日来作って頂いていたプロテーゼ(上アゴ切除の後に入れるでっかい入れ歯)が今日出来上がりました。

今までのものより、奥側の閉鎖性がよくなっています。今まではものを食べた後に食べ物がプロテーゼの上側(鼻の中側)に回り込んでしまっていましたが、今度のはそれがかなり減っています。先日思った時ほどには、オェッとなるということもないようです。閉鎖性が良くなった分、発音も改善されているかもしれません。それは明後日にリハビリで行くのでその時にチェックしてもらう予定です。

慣れないためか、今までより食べにくいです。今までと違った所で噛むので、よく噛めなくて、頭が痛くなってしまいました。昼食は三田病院の近くの石焼ビビンバ風の創作料理を出してくれるお店でドライカレーを食べました。美味しいお店です。ここまでは頑張ったのですが、家で食べた夕飯は三分の一くらいでギブアップです。

今までのプロテーゼと併用しながら、また調節もして頂いて、徐々に慣らしていこうと思います。

金曜日, 3月 02, 2007

おじいちゃんも、おばあちゃんも、ひいおじいちゃんも、ひいおばあちゃんも、千の風

漢字の勉強が苦手な息子とお風呂に入って、言いました。おじいちゃんも、おばあちゃんも、ひいおじいちゃんも、ひいおばあちゃんも、漢字を勉強したんだよ。あなたが漢字を覚えるように、応援してるよ。

なかなかヤル気を出してくれない息子には、ご先祖様総動員で協力して頂かねば...

サイモントン療法のカウンセリングで、よく言われました。健康になるためにどうすればよいか分らない時には叡智に聞いてみてください、ご先祖様が守って下さるから、大丈夫です。

がん患者は不安がいっぱいになるものですが、『ご先祖様が御守り下さる』は、納得し易い安心するための方法だと思います。

よく自分に言い聞かせることなのですが、今日は息子に応用してしまいました。

この子は相変わらず『千の風になって』を歌っています。死んで千の風になるのなら、おじいちゃんも、おばあちゃんも、ひいおじいちゃんも、ひいおばあちゃんも、千の風になっているはずです。実際は息子の祖父母は全員存命なので、私のおじいちゃん、おばあちゃんの話をしてやりました。

ご先祖様に私も、息子も、娘も、お父さんも、守ってもらいましょう。
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