土曜日, 6月 30, 2007

サイモントン癌療法の10の原理:その2

サイモントン癌療法の10の原理
"The Ten Tenets of The Simonton Cancer Program"


2. Our beliefs and attitudes influence our emotions thereby affecting our health and healing systems.

2. 我々の考えや態度は、我々の感情に影響を与え、それによって我々の健康と治癒の仕組みに影響を与えている。


==
久しぶりに、サイモントン癌療法の10の原理の訳の続きです。

10の原理のその1は

1.我々の感情は、健康と病気(癌を含む)からの回復に大きな影響を与える。感情は免疫系やその他の治癒の仕組みの強い原動力である。

というものでした。その1で、感情は癌からの回復に大きな影響を与える、と述べ、その2では、この感情は、考えや、態度によって影響を受ける、と述べています。だから、考えや、態度が、感情に影響を与え、それによって、

『考えや態度が、(感情を通して)健康と治癒の仕組みに影響を与える。』

と言っています。サイモントン療法では、癌の治癒を促進するために、考えや、態度について検討していくのです。




       

金曜日, 6月 29, 2007

調味料(アミノ酸等)って、、:ナトリウム過剰とカリウム不足

先日行った、『癌コントロール協会の勉強会』で、前回書いたようにカリウムを摂るために人参をいっぱい食べなさい、とあるお医者様から言われました。その理由として、ナトリウムが過剰だから、との話でした。

食品添加物の『調味料(アミノ酸等)』というのは、グルタミン酸ナトリウムで、このため、ナトリウムが過剰になり、細胞に必要なカリウムが不足になるということです。もっと詳しくその機構まで、覚えていないのですが、説明されたのですが。

最近、生協で注文をするのをサボっていて、殆どの買い物を近所のスーパーでするようになっていました。先日パソコンが壊れて買い換えてから、インターネット注文のパスワードが分からなくなってしまっているのです。

で、スーパーで買い物をする時に裏をひっくり返して原材料のリストを見ると、調味料(アミノ酸等)、とあるのが、気になってはいました。これは、例えばカツオブシが入っているという意味なら気にしなくていいだろうけれど、気にすべき添加物が入っているという意味なのかな???、分からないなぁ、と思いつつも、買っていました。

でも、気にすべきだったようです。カリウムが不足すると細胞の中の酵素が働かなくなり、病気になるそうです。それを改善せずに薬ばかりを飲んでも、病気は無くならない、と、力説されていました。「医者は薬しか出さないけれど、栄養の事を知らない(どこでも習わない)からだ!」とのこと。

で、昨日、スーパーで買い物をする時、改めて気をつけて見てみました。娘のお弁当用の冷凍食品、重宝しています。今は多種多様なお弁当用の調理済み食材が冷凍で沢山売られているのです。でも、から揚げも、ハンバーグも、どれも、これも、みんな、『調味料(アミノ酸等)』入りでした。

あった、と思って、『調味料(アミノ酸等)』が書いていないものを見つけた、と思ったら、中国産でした。これはどう考えるべきだろう、信用していいのだろうか、、、、厳密に表示されているのでしょうか。

探していたら、はじっこの方に2品だけが積んであるコーナーがあり、『着色料・香料・化学調味料無添加』と、ありました。一応、あったんだな~、と、安心なような、そうも思えないような気持ちですが、それを買いました。

原材料として書いてある限り、メーカー側の責任は果たされていると考えざるを得ないでしょうか。

それを見て買う消費者の側が、害を自覚した上で、選ばなければならないのでしょう。でも、大抵は、知らずに『調味料(アミノ酸等)』が入っているものを買っているのではないでしょうか。

おかず系でない、大学イモとかには『調味料(アミノ酸等)』が入っていませんでした。大学イモは好物なので、ほっとしました。

家に帰ってから、食卓の上の「ふりかけ」を見てみたら、これも、『調味料(アミノ酸等)』入り。買い置きの別のふりかけも全部『調味料(アミノ酸)入り』でした。

もしや、と思って、昨夜のハヤシライスのルーの箱をみたら、やっぱり、『調味料(アミノ酸等)』入り。

冷蔵庫の納豆のパッケージを見たら、やっぱり、『調味料(アミノ酸等)』入り。

たま~にだけど使うことのある、インスタントのスープを見たら、やっぱり、『調味料(アミノ酸等)』入り。

アミノ酸(グルタミン酸ナトリウム)は昆布の旨み成分だそうで、入っている方を『美味しい』と思うままに選んでいたら、毎日毎日、多量のナトリウム摂取を続けることになる、というのは、なるほどそのとおりだ、と思いました。

生協のダシの素を毎日お味噌汁に使いますが、これは、『調味料(アミノ酸等)』は入っていませんでした。カツオ節粉末など。食塩は入っていますが。

生協のホワイトシチューの素、美味しくて便利なのですが、これは、『調味料(アミノ酸等)』は入っていませんでした。入れなくても、美味しくて便利なものは作れるのですね。

冷凍食品売り場にも『香料・着色料・化学調味料無添加』の品が少しとは言えあったのだから、消費者が要請して行けば、もっと無添加のものが増えていくだろうと思います。

ひとまず、生協の注文をまた復活することにしました。


癌になったお陰でこんな勉強ができました。
癌になる前も生協だったから、ナトリウムは私の癌の理由ではなかったのだろうけれど、癌の後なのにそこが改悪になってはしょうがありませんから。


木曜日, 6月 28, 2007

玄米食はガンにいいの?悪いの?

ガンになりたくない、なったら、再発したくない、死にたくない、、、、、と切実に思い、そのためにはどうすればいいのだろう、と、考えます。食べ物は大事。食べたものによって、体はできているのだから。

そう思ったときに、ずっといつもひっかかっているのは、玄米食のこと。

だって、ガンが良くなった、という体験談には、大抵、玄米菜食をしました、と、出てくるのです。

川竹先生の『ガンの患者学研究所』での、川竹先生のお話にも、多くの体験談にも、玄米に変えましょう、と、それが生き残る必須条件のように、出てきます(それがガン患研に接触してみなかった理由だったりして)。

だけど。食べ方が分からない。発芽玄米というのがあって、白米に混ぜて普通に炊けます。一時期、混ぜて炊いていましたが、家族からのブーイングが。美味しいと思えないらしいのです。

もっと本格的に、どこかに調理法を習いに行けば、もっと美味しく作れるのかもしれません。

だけどね~。本当に、玄米を食べなければ長生きはできないのでしょうか? 消化器が玄米を受け付けないという方もあるそうです。ガンにならない人でも、なった人でも、長寿の人は全員が玄米を食べているのでしょうか。
玄米を食べなければ生きられない!と思ってしまう恐怖心の方が、もっと悪いという事はないのでしょうか。中国人やタイ人などで長寿の人は、全員が玄米を食べているのでしょうか?

食生活がとても大事であることは確かだろうし、玄米食は現代の日本の食事が栄養不足であることの象徴として言われるのかもしれないけれど、玄米食をすることが必須であるのかどうか。

先日の、癌コントロール協会の勉強会でも、玄米のおにぎりが出ました。

会が終わったところで、参加者のお医者様の先生に聞いてみました。「玄米は必須なんですか。」「いえ、必須ではないですよ。」人参の効用を力説されていた先生です。よく言われるベータカロテンではなく、カリウムが不足し、ナトリウム過多になっているから、カリウム補給のために人参をいっぱい食べなさい、とのこと。

人参は、ゲルソン療法で知られています。これも、それで治るという方もあるのだろうけれど、素人がやるのは危ないと思っています。でも、この日この先生が言われたのは、ゲルソン療法のように人参ジュースばかりを毎日何リットルも飲みなさいというのではなく、普通の意味で、人参をたくさん食べなさい、ということのようでした。

そうか、人参も増やした方がいいけれど、玄米は必須というわけではないんだ、と思いました。

もう一つ、ネットでもみつけました。『横内医院』という、末期がんの方を受け入れている漢方・気功・西洋医学も取り入れておられる病院で、かなり信頼できそうなのです。その『癌になるとき治るとき』というページの中ほどに<玄米食、健康食品に注意>という項があります。そこに、

「日本では、玄米食に対する幻想に近い信仰があります。
玄米食は栄養分の吸収の悪いことに加え、玄米には、カルシウム/マグネシウム/鉄分の吸収阻害作用があることが報告されています。
また、漢方、食養生の考えからすると、玄米は身体を冷やす涼性食品に属し、毎日摂取すると、身体を冷やしてしまい、病気と闘う力を阻害する危険が伴います。バイ・ディジタル O-リングテストで玄米を調べると、無農薬で作られた玄米でも患者に適合することはほとんどありません。 」

とありました。
バイ・ディジタル O-リングテストというのは知らないのですが、日本バイ・ディジタルO-リングテスト医学会というものや、関連特許があるもののようです。鍼や電気治療関連のものらしい。

この方は『保険の範囲の(正統派の?)西洋医学』ではない方でしょうが、玄米食には否定的だわけです。

あと、確かめるまでもない、と言う感じで、おそらく、私の手術をしてくれた正統派西洋医学医師の主治医は、玄米食でなくちゃなんて、言うとは思われません。考慮の範囲外でしょう。

今は、普通の白米に、家族に分からない程度に米粒麦を混ぜて炊いています。白米で栄養不足なのは明らかだと思っているので。

多分、玄米食の方で癌が発現しないことのかなりの部分は、もちろん白米よりも栄養的に優れているということはあるでしょうが、さらに、「ここまで生活を変えた!」という覚悟とか、意識とかが、体調を良くしているのではないでしょうか。
ゲルソン療法も、これで治る、と、信じてやることの意味が大きいのだと思います。

生きがい療法などで長生きされている方は、玄米を食べておられるのか、おられないのか、どちらなのでしょうね。

何にせよ、一つ信じるものを見つけることは大事なのだろうと思います。

水曜日, 6月 27, 2007

癌保険はやっぱり大事、ホントに大事。

厚生労働省が、『医療保険広告は「不安をあおりかねない」』として、指導に乗り出しているそうです。

医療保険広告「不安あおりかねない」 厚労省が指導」(朝日)の中で、

「医療保険の広告やテレビコマーシャルが消費者の不安をあおりかねないとして、厚生労働省が保険会社に対して改善指導に乗り出している。がんなどの重い病気の治療費のうち、大半は公的な健康保険でまかなえることが多いが、多額の自己負担が必要だとの誤解を与えかねないケースがあるためだ。保険会社の監督官庁でない厚労省による指導は異例のことだ。」

まるで、健康保険でまかなえる範囲の治療で十分、という誤解を与えかねない指導だと思います。それ、そうなのでしょうか。

確かに、手術や入院の費用は、保険の範囲であり、高額医療費の還付もあったし、意外と少ないと思ったのは確かです。でも、健康保険ではその後のケアは何にもないんですよ!

「再発のリスクは高いです。」と言っておきながら、それに対して何をすればいいのかは何も示さないし、何もしないのです。定期チェックをするだけ。

実際に再発したら初めて治療をして下さるわけで、『再発するまでは何もしない』ということ。再発する時に役に立つ病院です。そんなことでいいのですか。ますます医療費は増えていくばかりなのに。
まるで厚生労働省は一旦癌になったら何もしないということを薦めているかのようですが、それでいいのですか。再発する前に、しないように努力したいのが普通でしょう。

しかも、実際に再発したら、しだいに有効な治療法はなくなっていきます。手術ができなくなったら抗癌剤。それで完治ということは難しくなっていくから、抗癌剤は死ぬまで。健康保険の範囲内であってさえ、抗癌剤は高額らしいですが、健康保険がまだ適用になっていない薬もたくさんあります。今は海外の情報にも一般人でもアクセス可能ですから、個人輸入することもあります。それが効いた時には、止めるわけにはいかないから、基本的に死ぬまで飲み続けます。健康保険の範囲での命では、命の保障がされているとは言えない。

或いは、食べ物を変えることで癌の進行が止まったという方もあります。スーパーで一番安い食品を買って暮らしていた時よりも、有機農法栽培の野菜や玄米を食べる生活に変えたらお金はかかります。癌がそれで治るかも、と思えば、輸送費をかけて取り寄せたり、玄米をおいしく食べる方法を習いに行ったり、よさそうな健康食品を買ったり、したくなるでしょう。健康保険の範囲ではないけれど、まさにそういうことが命を保障します。

或いは、「癌に立ち向かう気持ちが大事だ」と思って、本を買ったり、患者会に出向いたり、カウンセリングを受けたり、したくなるかもしれません。それだって、費用がかかるのです。カウンセリングも例えば一回一万円。でも、本を読んでいる時とは自分の得るものは違います。健康保険の範囲でないことが健康をもたらします。

或いは、リンパ球を増やすにはハリ(刺絡)が効く、と知って、ハリに通うようになるかもしれません。(ホントに効きます。)がん患者を多くみてくれている鍼灸師がどこに居るのか、知らないことも多いでしょう。まず近所の鍼灸院に行って、そこの先生や患者さんにどこそこがいいと聞いて別の所に行ってみて、ということが必要かもしれません。

どの方法がその人に効くかどうかは、やってみないと分かりません。でも、やってみれば、必ず効果はあると思います。健康保険の範囲でお医者さんにお任せ、というやり方より、ずっといいはずです。生き方としても、実際の寿命という点でも。

それらをやってみるためには、癌にかかる前よりも、お金がかかることは確かなのです。その時保険に入っていてお金があれば、私にはこれが効くのかもしれない、と思ったことを、やってみるということができます。

癌は生活習慣病です。良くなかったのが、食習慣なのか、仕事のし方なのか、気持ちの持ち方なのか、何なのか。変えずに癌になった時と同じ生活習慣で暮らしたら、同じ癌が再発するのは不思議ではありません。

末期になって病院で暮らすのには初発時よりもずっと多くの医療費がかかるのです。初発の時に、癌保険のお金で生活習慣を見直し、再発しない生活をするようにした方が、医療費は節約できるのに。

厚生労働省、医療費節減を考えないのでしょうか。癌保険のお陰で癌患者は、健康保険では現状ノーケアである治療後の再発の恐怖に対応ができるのです。注文をつけるなんて、皮相的な考えだと思います。

というわけで、お金持ちで保険がなくたって色々できるという方以外は、やっぱり癌保険は大事です。入っておいた方がいいですよ。



月曜日, 6月 25, 2007

代替・統合療法コンベンション

今年の8月11日、12日の二日間、第13回代替・統合療法コンベンションというものがあります。

アメリカ癌コントロール協会の会長のフランク・コウジノウ氏や、帯津良一先生、安保徹先生、星野仁彦先生、寺山一心翁さんなど、目もくらむような、今まで本やインターネットでしか知る事のなかった方々が、キラ星のごとくに一堂に会して、講演をして下さるのです。ここに書いた以外の方は私が無知で知らなかったのですが、他にも沢山の講演があり、全部で12,3人の方のお話が聞けます。

まだ、チケットはあるそうです。上のリンクで申し込めます。

すごいわぁ、と思い、これは行かなければ、と思い、ちょっと、その関連の勉強会に行って来ました。NPO法人癌コントロール協会(アメリカ癌コントロール協会日本支部)の主催で、同日本支部の会長さんの、森山晃嗣という方の講演でした。どうやら、この方もすごい方のようです。あの、サイモントン博士を最初に日本に引っ張って来た方だったのです。

あの、サイモントン療法の日本でただ一人の認定トレーナーの川畑伸子先生を、『通訳の女の子』と呼んでいらして、がっ、が~~んっ、とばかりに驚きました。そう、川畑先生は最初サイモントン博士の通訳だったのです。

サイモントン博士が最初に日本人を集めてセッションを開いた時、『不健全な信念』を出すことに、非常に丁寧に時間をかけ、苦労されていたとのこと。その頃日本では、「脳内革命」という本が流行り、プラス志向、明るく考えよう、ということが流行だったとのことです。大丈夫です、心配はいらないです、と、表面的に言っていて、本心の心配事を自分自身にも隠している人が非常に多かったそうです。そのことを、『通訳の女の子』の川畑先生は、プラス志向ではなく、『はったり志向』という、『素晴らしい訳』をしてくれた、と、述懐しておられました。

今までは統合医療ビレッジだけが統合医療についての私のつてでしたが、癌コントロール協会も面白そうです。

土曜日, 6月 23, 2007

百万人のキャンドルナイト

『百万人のキャンドルナイト』というイベントに初めて行きました。

夏至の日の夜、ろうそくをつけ、電気を消して、それぞれに大切な人と語り合ったり、大切なことを考えたり、しましょう、というものらしい。きちんとした趣旨は知らないのですが、息子(ゴル吉)と夫と三人で行きました。なにやら、夫の『パパさんの会』のつてで、一週間くらい前に、キャンドルを作る竹を切ったりの実労働を提供したらしいのです。夫も趣旨はよく分かってないようで。

でも、電気を消して、というところがポイントのようで、温暖化対策とか、自分達にできることからしましょうとか、そういう呼びかけのようです。

昼間に会場に行って、ろうそくを作りました。200円で参加。食品の廃油を用い、普通は卵の殻で作るのですが、ゴル吉は自分も竹を切るのに頑張った経緯で、竹のろうそくを作りたい、と希望しました。主催者の方も、ゴル吉や夫が竹切りに精を出していたのを知っているので、特別に竹で作らせてもらえました。

夕方7時半、そのろうそくを持って、もう一度会場へ。参加費は500円で、ろうそくを作る時に200円を払った人は追加の300円を払います。既に多くの人が集まっていて、沢山のろうそくがともっています。一般参加者の卵のろうそくと、主催者側で準備した竹やガラス容器やきれいなプラスチック容器などのろうそく。

それが暗い中にともってきれいでした、と書きたいところなのだけれど、実際は、他の明かりがいっぱい。すぐ横のレストランの大きな看板や大きなガラスまどから丸見えの客席の明かり。すぐ横のデパートの大きな看板。ちょっと向こうのスーパーの明かり、ちょっと向こうの進学塾の大きな看板を照らす明かり。

でも、アナウンスがあり、8時になれば、すぐ横のレストランと、すぐ横のデパートの明かりは消えるとのことでした。会場には素敵なギターの生演奏が流れ、お客さん達は思い思いにくつろいでいます。天気は良かったので、金星がばっちり見え、木星も見えました。もう一つ、明るい星が見えていたけれど、それ以上には星は見えません。半月の月も見えました。

8時になり、デパートの看板の明かりと、レストランの看板の明かりが消えました。これらの企業も、キャンドルナイトの趣旨に賛同して、明かりを消してくれたのだなぁ、偉いな、と思いました。レストランの客席の明かりがそのままだったのは、しょうがないでしょう。

でも、10分、20分、たったら、だんだんレストランの看板の明かりは、復活してきました。30分後には、多分普通と同じくらいに明るくなっていました。営業中なのだものねぇ。デパートの方はもう営業していないので、消えていても損害は生じないのでしょう。そんな中でフルートの生演奏、星のお話・ピアノ伴奏つき、和風の笛の演奏、などがありました。

温暖化対策は難しいものですね。

でも、500円という参加費が必要であるにもかかわらず、一般の参加者がかなり多かったのにむしろ驚きました。同じ場所で例年催されるビアガーデンは、ガラすきなのです。今日はビールも出ず、ヤクルトのような飲料だけでした。

温暖化対策を訴える号外の新聞が配られていました。一人が、できることをすれば、それが広がって行く。ラズロー博士が仰っていることに通じます。そういう動きが広がっているようです。

火曜日, 6月 19, 2007

プランピーナッツ:ピーナッツの効用(国境無き医師団)

『国境無き医師団』からのダイレクトメールを頂いたことについて、別ブログ『ここから地球まで』に書きました。このダイレクトメールにあった、プランピーナッツという食べものについて。

世界には飢餓で命を落とす何万人もの子供たちがいますが、治療用ミルクでは母親本人による治療は難しかったそうです。でも、プランピーナッツは常温で長期保存ができ、食べる際に水を加えたり加熱したりする必要がなく、通院で治療ができるため、治療できる子供の数が大幅に増え、治癒率も目に見えて上昇しているとのこと。

プランピーナッツはピーナッツバターにミルクとビタミンを配合したペースト状の栄養治療食。

プランピーナッツは最近開発された緊急栄養補助食品で、栄養失調で腕の細さが一円玉くらいにまでなった重い栄養失調の子供が、これを食べることによって回復するとのことです。

素晴らしいですね。良かった。

と、思う一方で、『私だって。。。』と、思ってしまいました。

口腔癌は口に障害が残るので、食べることが不自由になります。抗癌剤・放射線治療で食べられずに体重が落ち、手術後は鼻からの流動食のみ、その後もろくに食べられずにさらに体重が落ち、退院後も自分で食事の準備をして食べる努力をしたけれど、さらに体重が落ちました。その後徐々に食べられるようになり、3年近く経って、飢餓的な栄養失調状態は脱して元気になったけれど、体重は今も最低レベルのままです。初期の、大変だった時期に、それを食べたかったな。。。もっと早く元気が戻ったかもしれない。

アフリカの小さな子供たちが飢餓で命を落とすというのに、自分もそれを食べたいと思うのはわがままなようでもありますが、そんなに栄養があり、体重増加の効果があるのなら、私も食べたい。口腔癌は内臓の病気ではありませんから、口が開かなかったり飲み込めなかったりして、まさに、食べる量がとれずに、飢餓の状態になります。退院後も流動食のラコールのみの生活をされる方もあります。私は体力が戻りましたが、戻らない方もあるでしょう。日本にだって、死ぬ人はいます。

プランピーナッツによる治療が成果を上げたのは2006年とのこと。まだ、去年のことです。これから、日本の医療現場でも見られるようになるかもしれません。ピーナッツバターもミルクも、どこにでもあるものだから、日本で用いたらアフリカの子供の分が無くなるということはないでしょう。

そこで、栄養バランスは分かりませんが、ためしに自前で作ってみました。家にもピーナッツバターはあるのです。ただ、パンにつけるものなので、とっても甘い。流動食のラコールもかなり甘く、糖分でカロリーをかせいでいるのではないかとも思われるので、食べられない者にとっては甘さはそう神経質にならなくてもいいのかもしれません。癌には砂糖は大敵!という話もありますが。

バナナをミキサーに入れて、ピーナッツバターを入れて、水を入れて攪拌してみました。こってり、濃厚で、確かに栄養はありそうです。甘いですが飢餓感は癒されます。ピーナッツを買ってきてミキサーにかけた方が良いのかもしれません。でも、むせそう。念入りにすり潰すのは子育て・家事に忙しい毎日ではそうしょっちゅうはできませんし。

口腔癌のご家族の方のために流動食を準備される方は、ピーナッツのすり潰しは栄養補給に良いかもしれません。

ピーナッツバター、ピーナッツペーストが、そんなに栄養があるのなら活用しなくては、と思いました。

日曜日, 6月 17, 2007

サイモントン癌療法の10の原理:その1

サイモントン癌療法の10の原理
"The Ten Tenets of The Simonton Cancer Program"


1. Our emotions significantly influence health and recovery from disease (including cancer). Emotions are a strong driving force in the immune system and other healing systems.

1.我々の感情は、健康と病気(癌を含む)からの回復に大きな影響を与える。感情は免疫系やその他の治癒の仕組みの強い原動力である。


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病は気から。気は病から。病気という状態はすぐに変えることはできないけれど、気持ちの方は意識的に切り替えることができます。できることは、やらないという手はありません。癌の対策としては、使えるものは何でも使いましょう。

感情が病気に影響を与えるということを、プラシーボと言います。プラシーボ効果とは偽薬効果。本物の薬と偽物の薬を与えて、偽物でも効くと思わされて用いると実際に効いてしまうということが知られています。薬の認可には、プラシーボよりも効果があるという実験結果が必要とされます。薬にそれが求められるのはいいとして、プラシーボでも、効くなら活用しない手はありません。信ずるものは救われる、というのは、実際にあることで、救われるのなら薬でなければダメ、偽薬ではダメ、と、排除する必要はないと思います。実は、薬よりは薬でないものが効く方が、体にいいと思いませんか。

サイモントン療法の原理の1番目は、「プラシーボは効く」という宣言であると理解しています。

但しもちろん、プラシーボだけで何でも治る、ということではないのですけどね。それは欲張りというものです。手術や抗癌剤をやった上で、プラシーボも、というのも現実的かもしれません。人によると思いますが、プラシーボの効き方は概して遅いのです。


       

金曜日, 6月 15, 2007

サイモントン癌療法の10の原理

「サイモントン癌療法の10の原理」と、訳してみました。元のページは、

"The Ten Tenets of The Simonton Cancer Program"

"tenet" は、辞書によれば、見解、主義、信条、教義。

見解、主義、と言うと、個人的な見解や主義でそれ以上の裏づけがないもののような意味になります。謙虚に(サイモントン博士は?)そう言われるのかもしれないけれど、この療法は30年以上の実践的な実績を上げており、精神社会腫瘍学(Psychosocial Oncology)や精神神経免疫学(Psychoneuroimmunology)により基礎付けられるものです。もっと一般的な響きがふさわしい。

信条、教義、というと、科学的な裏づけがない精神的又は宗教的な教えの類のような感じがします。確かにサイモントン療法は、信じた上で実践していくと効果が上がる、というものだと思いますが、心で信じるだけのものではなく、それが体の免疫や治癒機構に影響を与えていくという実践的な事実の智識を10項目にまとめてあるのです。

で、ちょっと強すぎるかな、とも思いましたが、『原理』という言葉を使ってみました。サイモントン療法の精神神経免疫学的な基礎付けはまだ途上なのでしょうが、いずれ原理的にももっと明らかになってくると思います。患者としては、そのような基礎付けの実在する療法なのだということが分かる方がよいと思います。

"Program"は、通常日本ではこのプログラムは『サイモントン療法』と呼び慣わされているので、そのまま用いました。『癌』をどこに入れるかは迷ったけれど、癌のサイモントン療法の10の..は、くどいかな、と思ったので。

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統合医療ビレッジサイモントン療法のカウンセリングを受けに行っていたのですが、だいぶ前に、一通りプログラムは終わりました、と、卒業を宣告されてしまいました。良く分からないことがいっぱいなのに、後は自分でおやりなさい、ということらしい。上記の10項目バージョンのまとめは既にウェブ上に公開されているものの、日本語版はないようなので、こちらを訳してみようと思います。順次1項目ずつ紹介していきます。

今日はタイトルまで。
原文も載せて行きますので、訳が変な時にはご指摘下さい。

良く分かってないで訳していますので、最後まで行ったら前の方を直したくなることがあるかもしれません。


   

水曜日, 6月 13, 2007

療養して、復帰できない時

うちにはテレビがないので、NHKの音声をラジオで聞いているだけなのですが。介護の話の番組のようです。

「こんな状態で家でみられるの?」と思ったけれど、退院されて、家族で、2時間おきに痰の吸引、3時間おきに胃へ流動食という介護。負担が重く、自分で介護センター(?)を立ち上げ、ヘルパーさんに来てもらうようにされた、とのこと。ちゃんと映像で見ていないのですが、あらかたこんなお話が出ています。

私も、2年ちょっと前、手術では気管切開。麻酔から目が覚めたら息ができなかった。痰の吸引で死ぬ思いでした。『死んじゃう~~』と思いながら何度もナースコール。吸引してもらえばスッキリで、そのうち、自分でやるようになりました。どことなく看護婦さんもそっけなかった、っていうか、そんなに親身に心配してくれている風でもなかったのは、私の場合、そのうち自分でもやれるようになる、と看護婦さんには分かっていたのでしょう。親身になりすぎたら、いつまでも自分でできるようにならないでしょうから。

胃へのチューブでの流動食も、味も何にもしなくても、これで命がつながるのだ、と思えば楽しい嬉しい食事の時間でした。口からの流動食になり、まだろくに食べられないのに~~、と思っているうちに、もう退院。スーパーでも、デパートでも、レストランでも、何で私の食べられるものが、こんなに無いの? ひどいっ、と思いながら暮らしているうちに、いつしか大抵のものは食べられるようになりました。

そして、時には療養が退屈とまで思うようになりました。

だけど、あそこであのまま介護が必要な状態へ向かってしまわれる方もあるのですよね。

優しく厳しく看護して下さった看護師さんに感謝です。豚カツなどの私の食べられないメニューのない夕食に、つきあってくれた家族にも。

火曜日, 6月 12, 2007

療養と、復帰

療養中ならば、病院通いと食べることが仕事。という生活だったのですが。

最近、退屈。  無性に、何かやりたくなることがあります。

元気なら仕事しろ、とは、言われています(夫)。お母さん、仕事しないの?(娘)、お小遣いあげて(息子)お母さんもお金が欲しい(私)仕事しなさい(息子)。

夫にも収入があるのだから、私は専業主婦になってもいいのじゃないかしらん、と思わなくもないのですが、仕事させたい気持ちはあるようです。多分、その方が貯金ができるから。腰痛が再発しても困るし。教育費はまだまだかかるし。

ず~っと、休んでいるわけにはいかないんだろうなぁ。昨今の年金騒動、なんとなさけない政府でしょうか。

口腔癌でも治療後の数ヶ月とかで、仕事に復帰なさる方もあるようです。私の手術の前にも、主治医は、「手術が終わって退院すれば健康体です」って、言っていました。 そういう方も、ありますけど、私の場合はトンデモナイ、そうはいきませんでした。

退院の時、こんな状態で退院させられたらタマラナイ、と思ったけど、退院。

その後も自覚としては、よくぞ生きている、とにかく耐えて時間を過ごそう、という感じ、家事をやりながら自分の食事の面倒をみるだけでオーバーワーク、仕事なんてトンデモナイ、という感じでした。主治医も、「療養が必要」という所見をずっと書いてくれました。ねっ、ねっ、健康体にすぐなる人ばかりじゃないですね~~、と、言いたい。

でも、そんな療養生活も、もう、3年。 退院してから2年半あまり。相変わらず体重は最低レベルから上がらないのですが、なにやら元気にはなってきているようです。

口腔癌は口の手術をするので、食べる事、話す事に障害が残ります。相変わらず食べるのは遅く、いくら時間をかけて食べても、おなかがいっぱいにならない。そのうちに食べる作業に飽きてしまい、大して食べられずじまい。そいういう生活は、今も変わりません。でも、ちょっとずつちょっとずつ、食べる事が上手になってきてはいるようです。むせる事とかは、なくなりました。

加えて、もうすぐ会社の休職可能期間が、切れてしまいます。このままずーっと休んでいると、クビになってしまうのです。まぁ、ここまで休めるというのが、恵まれた事ではあるのですが。普通はとっくに職を失っていても不思議ではありません。

但し、元の職場の仕事のペースにはついていけないので、職種替えを希望しました。先日、上司に頼みました。探して下さるそうです。組合員なので、まだ、クビにはなりません。

いずれにせよ、以前よりはず~っと、スローな生活をしたいと思います。 癌っの後だからスローライフ。



月曜日, 6月 11, 2007

リンクにアンテナを入れました

話題が散乱してきたのを何とか分けようとして、現在ブログ3個です。楽天の元ブログまで入れると、4個。
日によっては、4つ全部開けてみても何も更新していなかった、ということもけっこうあると思います。

それでは申し訳ないので、リンク集に『アンテナ』を入れました。

既にRSSでアクセスして下さっている方も多いかと思いますが、この『アンテナ』を見て頂くと、何月何日にどれを更新しているか、分かります。基本的に新しい順に載ります。

私が何も更新していない日にも他の方の所には行けるように、現状では、既にリンクにも入れさせて頂いている梅澤先生のブログもアンテナに入っています。毎日充実の内容で、頭が下がります。

他にも葉っぱさんのブログとかも入れたいのですが、どうも設定がうまくできないので(ヘッダ部分を上手に切り離せません)、葉っぱさんのところへは従来どおりのリンクリストから行かれて下さい。ikkouさんのところも上手に入れられませんでした。

まぁ、基本的には自分の4個分で、他にもそのうち加わっていくかもしれません。ご利用下さると嬉しいです。

金曜日, 6月 08, 2007

ブダペストクラブ関連のリンクを引越しました。

パート3『ここから地球まで』を立ち上げたことを前回報告しました。

こちらのブログのお掃除として、まずはブダペストクラブ関連のリンクリスト、ブダペスト宣言のリンクを、『ここから地球まで』の方へ移しました。

他のリンクや記事についても順次お掃除を進めようと思います。

でも、実は、それほどきっちり分離はできないのです。癌のことを考えているうちに、地球について考えるようになった部分があるので。般若心経や満月瞑想だって、癌がきっかけで考えるようになったのですが、ラズロー博士の言葉にもつながっているのです。

統合医療だって、その背景にある考え方までたどれば、きっとつながってしまうのでしょう。

自分にもよく分からない部分は、適当に両方にばらまいて書いてしまうだろうと思います。でも、癌の情報を探してここに来られる方にはひとまず要らない情報は、除けておこうと思いました。

あ、でも、しょうもない日常のことはまた書いてしまうと思います。ん~、そればっかりになってしまうかもしれません。



      

木曜日, 6月 07, 2007

パート3を立ち上げました(『ここから地球まで』)

ブダペストクラブなどの記事が増えすぎたので、別サイトを立ち上げました。

『ここから地球まで(癌っの後だから普通の日常:パート3)』

初めて、トップに画像も入れました。いかがでしょう。

今日書いた記事は、『地球交響曲と物理とラズロー博士

ブダペストクラブ、システム科学、地球などの話題は、癌と関係ない限りパート3に入れるようにします。

こんなにいくつもブログがあっても更新できないですが、何のサイトなのか分からなくなりそうなので。

一応、ここを中心にしていくつもりです。癌にガンっとやられたことを忘れないように、自戒のためにも。

水曜日, 6月 06, 2007

りんごの種も食べよう

昨日、テレビを聞いていました。我が家はテレビがないのですが、ラジオでテレビ音声は結構良く聞いています。するとNHKに、懐かしい、イルカさんが出演していました。

講演などの時はいつも『主婦として』の立場でお話しをされるとのこと。お孫さんもいらっしゃるんですって(!)。お子さんやお孫さんと、「ゴミも分別すれば資源だよね」とか、いつもお話しされるとのこと。

で、食べ物は無農薬のもの(オーガニックのもの、だったかな)しか食べないので、捨てるところは全くなく、ゴミにならない、と仰っていました。りんごは『実』と皮だけでなく、種も食べるんですって。
「ミキサーにかけちゃえば全然分からないですよ、種って栄養があるんですよ、」って。

なるほど。

我が家ではスーパーで買って来たりんごを、皮をむいて食べているのですが、私は後遺症でかじって飲み込むということが難しいので、にんじんジュースや水と混ぜてミキサーにかけています。それに、種も入れればいいんですね。

今朝もりんごをむきました。家族はみんな学校や会社に行って、食事に時間がかかる私はゆっくり自分の朝食の続きです。りんごの芯の部分は捨てずに、ミキサーに一緒に入れることにします。

火曜日, 6月 05, 2007

ブダペストクラブに入るには。

ラズロー博士提唱の瞑想から始まって、ブダペストクラブ、システム科学、と、癌関連とは直接には言えない話題が続いています。またブログを分けようと思っています。パート2の子育て日記に続いて、パート3を準備中です。



ところで、日本の元総理大臣とか学者さんとかの方に、ブダペストクラブに入って頂きたいと以前書きました。が、どうやったらブダペストクラブに入れると思いますか? 誰でも入れるのです。私の見た限り、で、勘違いならご指摘下さい。




ダライラマ14世とか、ゴルバチョフさんとか、居並ぶ世界の賢人達は、『会員達から推薦された名誉会員』です。一般会員じゃないのです。

一般会員になるには、特に何も条件はないようです。会費を払えばよいのです。

ブダペストクラブホームページの『会員の種類』のページによると、

○Change the World Member 世界を変えよう会員 年間120€/USD

€はユーロで、USDとあるので米ドルでも払えるのでしょう。
今日は1ユーロは164円だそうで、120€=19680円だから、2万円ほど。
積極的にブダペストクラブの会議やイベントを支える会員。

○Change the World Junior Member 世界を変えよう青少年会員 年間30€/USD

学生および25歳以下だと、年間5千円ほどです。

○Associate Member 準会員

会員や名誉会員と共に、会議やイベントに参加できる会員で、2人分で1回1500€/USD、年間1000€/USD

2人で1回参加するだけに24万6千円、年間16万4千円。年間の方が安いのですね。

○Institutional Member 団体会員 一回1500€/USD、年間1500€/USD

財団、協会、非営利団体など。1回参加も年間も24万6千円ほど。

○Corporate Member 法人会員  会費は個別に異なるそうです。

どの会員になるかを決めたら手紙かemailを送ります。文面のお手本までついています。

==引用==
How to become a member of the Club of Budapest(ブダペストクラブの会員になる方法)

I/We want to become a member of the Club of Budapest International.
I/We did make my/our choice on the kind of membership and will write
this in an email or letter to:


(あて先)
CLUB OF BUDAPEST International Headquarters e.V.
Planet Plaza Hombroich
D-41472 Neuss - Germany
Fon 02182-886109
Fax 02182-886119
office@clubofbudapest.org
====

というわけで、推薦や紹介が必要、とか、人格者でなくてはダメ、とかいうことは、ないようです。

既に入っておられる日本の方は、以前紹介しましたがロータリークラブなどをやっておられる社長さんなど。

あと、『ブダペストクラブの日本コーディネーター』を、九州産業大学の伊藤重行教授という方がされています。ラズロー博士の著作の翻訳を出版されている方です。

月曜日, 6月 04, 2007

第51回国際システム科学学会(2007年)は東京で

国際システム科学学会(Annual Meeting of the International Society for the Systems Sciences)というのがあります。

ラズロー博士はシステム科学とかシステム哲学とかの業績でも知られています。音楽家、物理学者としての業績を残された後、システム哲学の業績で非常に有名になられたそうです。システム哲学の創始者ということらしい。

その、今年の国際学会は、日本であるそうです!

 "The 51st Annual Meeting of the International Society for the Systems Sciences, Integrated Systems Sciences: Systems Thinking, Modeling and Practice"
第51回国際システム科学学会、統合システム科学:システム思考とモデルと実践(勝手に訳語をつけました)

今年の8月5日から10日、東京工業大学であるそうです。

昨日紹介した昨年のデュッセルドルフでのシンポジウムの「叡智と科学の対話:惑星の新しい意識」とテーマが連続していることが分かります。個人の意識に対して、システムの思考や意識(!)という概念が探られています。地球という惑星の意識。???

昨日紹介したシンポジウムのビデオをまとめているARI filmsというところは、『カバラの叡智で人間に宇宙とのつながりを発見する機会を提供』しようとしているところです。カバラとは、ユダヤ教の神秘主義思想だそうです(ウィキペディア『カバラ』)。これだけ見ると、一般には”近づかない方がよさそう”と思うと思います。私などはそうです。エンジニア仲間の誰も、肯定してくれそうにない。でも、ユダヤ教と特に関係が深いというわけではないのです。たまたまなのです。東工大で行われる、国際システム科学学会の方は大いに信用してくれると思います。(私もです。)

科学が精神的なものに近づいていることを、受け入れねばならないようです。まだまだ、受け入れないという方もあると思います。

第51回国際システム科学学会には今のところラズロー博士がみえるとは載っていないようですが、去年の第50回では博士が特別講演をされています。去年の副題は「複雑さと民主主義と持続可能性」。


"The 50th Annual Meeting of the International Society for the Systems Sciences, Complexity, Democracy & Sustainability, July 9-14, 2006, Sonoma State University, Rhnert Park, California, USA" "Sonoma 2006 Featured Speakers"


複雑な人間社会の中で民主主義の実現を探りながら地球の生命を持続可能にするには(第50回)、個人レベルでなくシステムの意識と思考を探り、モデル(概念)を確立し、実践していく必要がある(第51回)、といった流れでしょうか。

第50回のFeatured Speakers(特別講演紹介)に載っているラズロー博士の写真は何やらとても楽しそうです。内容の深刻さに比べて、博士の確信が窺える明るい印象はありがたいです。昨日のビデオもそうですが。地球は大丈夫かもしれない、と思えます。私たちがちゃんと必要なことを実践すれば、でしょうけれど。

同じく去年のFeatured Speakersに載っているAlexander Laszlo, Ph.Dという方は、博士の息子さんなのでしょうかね。(? Kathia C. Laszlo, Ph.Dはお嫁さん?) 博士には息子さんが2人おられるそうですが。   ハイ、私はミーハーです。

息子さんなのかどうかは分からないけれど、博士もそろそろご高齢ですから、この叡智を受け継ぐ後進の方々がどんな風なのかは私は気になるのです。賢い人の後をついていくのが好きなので。

今年の第51回は日本ということで、日本人の先生の講演もいくつかあるようです。Tokyo 2007 Featured Speakers(2007東京の特別講演)

世界の将来を探る重要な国際会議に、日本も貢献でき、課題の議論に近く先生方がおられるのはとても心強いと思います。願わくば、この成果が今後の日本の行く末に十分に反映されますように。

土曜日, 6月 02, 2007

叡智と科学の対話:惑星の新しい意識(科学シンポジウム)

ユーチューブで、ラズロー博士のシンポジウムを紹介するビデオがありました!

2006年3月25日と26日、ドイツのデュッセルドルフで下記のシンポジウムが行われました。

「叡智と科学の対話:惑星の新しい意識」
"Wisdom and Science in a Dialogue: The new Planetary Consciousness"(pdfファイル)

Scientific Symposium(科学シンポジウム)と添え書きがあります。とかく、科学の部分が削られて紹介されがちですが、科学に基づいてのシンポジウムです。

『意識』の起源は解明されていないものの、意識についての知られている限りの科学的知見を含めてのシンポジウム。


ユーチューブで、これを紹介したビデオがありました。

Toward Integral Consciousness

ARI Films というところが編集しています。ナレーションが入ってストーリーづけされていますが、21世紀に向かって世界の現状に対して、世界の叡智が懊悩していること、その中でラズロー博士が指導的な提案をされていることが分かります。

やっぱり、お父さんという雰囲気ではありませんか。年齢から言えばおじいさんかもしれませんが、シンポジウムの参加者にとっては、苦悩の中に、博士が進むべき方向を示してくれていることが見てとれます。きびきびと確信に満ちて講演をされる姿は十分に現役です。(かっこいい!)

金曜日, 6月 01, 2007

大人になる、母親になる、父親になる、、、と、量子力学

数日前に、「文科系の学部であっても、大学を出たならば量子力学の基礎の粗筋は学べるようになっていてほしい」と書きました。そうでなければ色々な大事な事の理解ができなくなる、と書きました。その続きです。

よく、今は大人になれない人が多い、と言いますね。私もそうなのですが、どうやら、それでも母親にはなれるのです。へその緒で子供とつながって10ヶ月、その後でも、授乳の必要から、子供は母親が母親であることは疑いません。その後も、母親は食べ物を始めとする生活面で子供と密着しています。

産めば、殆ど必然的に、女性は母親になれます。いい母親かどうかは別ですが、ある程度いい母親には。

だけど、父親になるのは、もっと難しそうです。で、母親だって本来、大人でなければならないのですが、父親には母親以上に、大人でなければ、なれなそうです。大人の分別、大人の判断力、秩序についての理解などが必要ではないでしょうか。そういう父親像は、今まで、わりと古典的な世界観に基づいていたと思います。

不確実性の時代、とかいう言葉も流行りましたが、実は古典的な世界観が終わりを告げていることは、知られているでしょう。でも、それに代わる世界観をつかみきれている人は少ないのです。

古典的世界観の次に来る世界観は、いまだ常識ではありません。もう、不確定性原理に基づく量子力学は、できて100年近くになろうとしているのに。

ラズロー博士は現代科学の最先端のさらに先までを見通して、世界の秩序についての理解を示そうとされています。博士についての私のイメージは、頼りになるお父さんのようなものです。

現代は不確実な時代、混沌の時代、のように見えたとしても、実は秩序のある世界なのだ、と、示して、その秩序を担っていく責任が一人ひとりの人間にはある、と教えてくれています。お父さんぽいと思います。

世の中を良くしていく姿勢を子供達に示さねばならないお父さん達のためには、量子力学は学んだことがある、という状況が良いと思うのですが。
まだまだでしょうか。ITや英語について学ぶことは急がれていますが。あと100年くらいかかるでしょうか。
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