金曜日, 11月 30, 2007

共同作業の難しさ

先日も書いた『上司との関係が悪くなっている同僚』と、今日もトイレで話したのですが、彼女は今日も別の事で怒っていました。

成果の見えて来た仕事について、自分が最初に始めたものなのに、自分にだけ情報が回って来なくて外されている、と感じているらしい。

そうなのかもしれないし、そう感じ過ぎなのかもしれない。

どちらにせよ、トラブル感覚にいつも捉えられている感じで、気の毒です。聞いてあげても、アドバイスをしても、いつも何か新しいトラブルの話になるので、そういう人もいるんだなぁと思う所までで、それ以上に助けてあげられません。

いずれにせよ、女性の場合に男の中の仕事で共同作業が難しいのは確かです。男同士でも、成果がからむととても難しいのでしょう。男同士でもものすごく気を使って、連絡を取り合って互いを気にしながら進めています。その『輪』の中に、女は入りづらい(入れづらい)ということは、間違いないです。

そうすると仕事は進めづらい。結果の評価もされづらい。自分が優秀だと思っている女性が、耐え難いと思っても不思議ではないです。いわゆる『グラスシーリング(制度は男女平等なのに、見えない天井があって女は昇進できないこと)』に一般化できるかもしれません。

スムーズに仕事をするには、男性の中にまでネットワークを張る才能が重要です。私もそれは、できなかったけど。十分にはできない中で、精一杯アンテナを上げて、やってきました。アンテナを向ける一番大事な相手はやはり会社では上司なのだけど。彼女はいつも上司に不満なようで、残念だしもったいない。

折しも、私も移動の間近になって、大きな特許が登録になりました。それの継続特許の検討をしています。移動するとは言え、大きなネタだから私も手放したくないのですが、共同出願の元上司も、大きなネタだから、私が居なくなったら自分が一手に引き受けると言いそうな勢い。他にも何人かの共同出願者がいます。移動したら持って行けないのかなぁ。会社に権利は譲ってしまっているわけだけれど、アイデアは私のものだし、継続の内容も私が出したから、私がやりたいのだけれど。近々、アンテナを向けるべき上司が変わって、特許を書くのが業務ではないところに移ってしまうわけで。元上司の方にある程度を譲って、他の方々共に働いて頂いた方が私も助かるのですが、筆頭出願者はキープしたい、と思ってしまう今もエンジニアな私なのでした。

水曜日, 11月 28, 2007

勝ってはいけない:その2

以前も書きましたが、同僚(ちょっと後輩)で上司との関係がとても悪くなっている女性エンジニアがいます。相変わらず、上司をけなしています。まぁ、本人の立場では、ひどい上司やり方の被害者と思っているようです。

特許の事で不満があるらしい。自分の提案がきちんと処理されず出願に結びつかない、とか、他の人の実績になる、とか、関連の会議の内容が知らされていない、とか、上司が全然内容が分かっていない、とか。

関係がうまく行っていないから行き違いもひどくなっていて、実際に正当でない事も起きている部分があるのだろうけれど、聞いていると、『そんなことだってあるよ』と思ってしまう部分も多いです。

私だって、殆ど考えてあげたネタで後輩が筆頭出願者になった特許もあるし、私のネタにぞろぞろと上司や他部署の上の人まで共同出願者としてくっついて出した特許もあるし、『彼の顔も立てないといけないから』と言われて私に対抗意識?丸出しだった男性同僚を共同出願にして出した特許もあります。

でも、その都度、それぞれに私は納得はしてきたんだけど。

彼女は『不当だ』という意識が埋め合わせられない事が続いて、雪だるまのように成長してしまったよう。他の不満も、雑用仕事が多いのに評価されない、学位を取ろうとしているのを邪魔される、上司は何も理解していない、など、色々あるようです。

私がやってた仕事も、上司は理解なんてしてなかったけど。雑用も私も色々やったけど、彼女はもっと大変なんでしょう。

もう行き着くところまで行き着いてしまっているようで、移動(転職?)を考えているようです。でも、動くことも上司にじゃまされるだろう、なんて言ってます。

それで、私も、ふんふんと聞いていられなくなって言ってしまいました。「けんかしちゃだめだよ、家族じゃないんだから。移動先もみつけてはもらえない。最低、相手の面子は立てないと。出るにしても、いい状態で出なければ、不満が原因では移動先でもいい出発はできない。移動して元の職場の評価を上げるようにしなくちゃ。」

全部自分に跳ね返ってきます。私も今の職場は捨てようとしているわけで。

『家族じゃないんだから』は咄嗟に出たのですが、仕事の上での役割を会社という仕組みの中で担うには、他の人たちと分け合わねばならないものも多いと思います。自分を丸ごと評価して欲しいのは分かるけれど、会社はそうはしてもらい難い場ではないかしら。

女性だから不当にされている、という要因も実際にゼロではないか、ひょっとしたら本当にそれはとても大きいのかもしれません。でも、男が女を不当に扱うのも、そうしてもいいという家族っぽい甘えが男の側にあるのだと思います。

だからこそ、同じレベルには居ないようにしなければ。元々、家族じゃなく他人の集まりの会社なんだから。

火曜日, 11月 27, 2007

硬縮とプロテーゼ:プロテーゼのまま寝てみる

仕事復帰して時間がなくて急いで食べるようになって、プロテーゼが当たって痛い、と書いたのですが、別の要因もあったようです。

どうも、ほっぺたのでっかいえくぼがさらに窪んできています。縫ったところの硬縮です。下顎の折れているところを支えるためでもあるかもしれません。硬縮については、主治医も殆ど説明してくれませんでした。防ぎようはないのか、縮んでくるんだよねぇ~、と言われるだけ。

で、今までよく分かっていなかったのだけれど、プロテーゼが当たって痛いのはほほ骨で支えているからではなくて、この縮んできているほっぺたの内側にプロテーゼが当たってたようです。ちょうど、癌で切除した上顎があったはずの辺りです。

夜はプロテーゼを外して寝ていたのだけど、そうすると夜の間にゆるんで膨らむのか、縮むのか、口の中が狭くなる方に変化しているようで、朝、プロテーゼを入れた時にきつくて痛い、ということがありました。その後朝から午後にかけてだんだんとほっぺたの内側がプロテーゼの形に合って型がつくような感じで、落ち着いてきます。

そこで、思い切ってプロテーゼをしたまま寝てみました。だって、外すとまた入れる時に痛いんだもの。

案外と、したまま寝られました。で、起きて朝食までの間くらい外して、入れなおしたら、バンザイ! 痛くない。ほっぺたの内側が、プロテーゼの型がついたまんまです。

プロテーゼでつっぱりをした方が、ほっぺたが縮むのを止められるのかしらん。

あと、右目の下もへこんで来ています。ほほ骨はあるけど、その下の骨がないから、やっぱり変形してきているのかも。でも、手術の前はほほ骨も取ると言われていたのだし。このくらいは我慢でしょうか。

右側の頭が痛くなるのも、脳みそが押されているのかなぁ。

変形はどこかでは止まるはずなので、それに脳みその形が合うように落ち着けば何ともなくなるはず。と、素人考えで。

昨日はプロテーゼを外して寝て、今朝もわりとマシだった(それほどには痛くなかった)のですが、今日はしたまま寝ようと思います。ほっぺたに型取りです。

ではおやすみなさい。

月曜日, 11月 26, 2007

移動せざるを得まい

月曜日に結論を出すように、と、部長に言われていました。

退職して関連会社へ転職する道があるのなら、『遠い職場』の方へ移動してみて、うまく行かなかったらその後で転職してもいい。移動してみたら、その後他の展開があるかもしれないし。

というわけで、長距離通勤をやってみることにしました。

この国で、首都圏で、1時間半の通勤は普通、という言い方は通ってしまっています。ホントは普通じゃないと思うんだけど、しょうがない。

朝ごはん、食べ終わらなかった分は持って行って会社で食べよう。

通勤ラッシュで上りの電車に乗らねばなりません。バスにも乗ります。どの列車のどのドアから乗るか、何分の電車に乗れば楽に安定して職場に着くか、調べねば。改札の列で並ぶ時間の長短で数分変わったりします。短時間勤務はフレックスではないので、1分遅れると欠勤がつくのです。慌しいなぁ。

免疫下がらないようにせねば。

仕事をしている1時間と、通勤の1時間では、通勤の方が楽なはず。かな?? 座れればねぇ。

仕事も、勤務時間の数合わせのためにたらたらとやっているような時間は疲れない。最近、休みがないので、とにかく会社に居るようにするために行っているという日もあります。休めると思ってた頃よりず~っと集中度は落ちてます。

電車で見ていると、座っているどの人もどの人も、疲れてるね。やっぱり、勤務時間中『管理』されるために、通勤している人が大半なんでしょう。うちの会社で『管理』は欠かせないものだったようだし、日本の大半の会社でもそうかも。

この国、大丈夫かな。

変わらないと、どんどん忘れられて行くよ。Japan as No1 なんて言われた頃もあったのに。

女を使いこなすこともできないなんて。ITも使えていないし、通勤に時間とエネルギーを無駄に使って、付加価値を減らして地球を暖めて。

と、遠吼えでした。

日曜日, 11月 25, 2007

オートミールのマフィン

奈津子さんのオートミールマフィンがおいしそうだったので、私も作ってみました。レーズンを入れて作りました。美味しかったです。子供達があっという間に食べてしまいました。

カップが足りずに、オーブンレンジで天板で上の段で大きなカップ、下の段で小さなカップが一続きになっているもので焼きました。同じような焼き上がり。2段で一度にうまいこと焼けたので嬉しかったです。

子育て日記の方で画像ファイルの通信費について書きました。そこで例にした画像です。


480ドットx640ドット、通信費約140円


240ドットx320ドット、通信費約40円

土曜日, 11月 24, 2007

顔がえぐれて30年(でっかいえくぼ)

最近お会いしたある方(大学の講師の先生)が、「私の知っている人にも、顔がえぐれてる人がいますよ」と教えて下さいました。

私、えぐれて、って程ではないと自分では思っていて、『でっかいえくぼ』って自分では思っているのですが。

癌ですか? と聞かれて、そうです、と答えました。その『知っている人』も癌だったんですって。もう30年も前のことで、今もお元気だそうです。

お子さんがいらして、自分が死んだら子供をどうしよう、とか、その時には言っていたけれど、「あの時はそんなことを言ってたわねぇ」と今は話しているとのこと。

元気になり、とてもラッキーな例だったそうで、「私、学会誌に載ってるのよ」とも話しておられるとのこと。

珍しい癌の方、重症の方、学会誌に載せてもらえるように頑張りましょう。私もIV期だったから、30年もしたら載せてもらえるかしら。

木曜日, 11月 22, 2007

メモリーは何のため(その2)(病み上がり女性エンジニア日記)

何のために開発をしているのか。

昔、パソコンの画面でイルカが飛んだりすると腹が立った、と書きました。(書かなかったっけ。曖昧ですが。(5月11日の記事でした。))

メモリーもCPUも、ディスクも、社会貢献のためでもなく科学の進歩のためでもなく、ゲームや動画や、すうっとフワッと動くウィンドウやアイコンのためにあるのです。計算のためにメモリー増設しているのに、無駄に半透明に重なって見える文字やアイコンを見ると苛立たしくなったものです。

この開発をするために、どれだけタイヘンな思いをして皆頑張っているか。残業続き、それでも目標に達せず、実際うつ病になっているエンジニアも何人もいるのです。

でもね。それは変なんです。その開発は何のためかというと、実は、イルカを飛ばしたり、アイコンを半透明にしたりするため、そういう遊びをするためなのです。どうにも、釣り合っていない。

開発競争はグローバル。もう、台湾や、韓国や、中国が、迫り、追い越して行こうとしています。彼らの技術が上がれば、製造コストでは勝てない。

でも、そもそもイルカやきれいなアイコンのために開発しているということに気がつけば、もう、そんな開発自体、やっている場合ではない。そこに気がついたアメリカは、とっくにハードではなく、ソフト業界へとシフトしてしまいました。米国の会社でも大学でも、プロセス開発をしているのはアジア人ばかりです。
わずかに、ノーベル賞を出すような超一流会社には白人のハードエンジニアがまだ居ますが。

要するに、構造的に、メーカーの仕事は今、大変な割りに報われない状態にあるんではないかしら。競争相手の給料が十分の一なら、同じ利益を出すには10倍の仕事をしなければならないのです。

これは、渦中に居るよりは、傍観する立場に行かなければ、楽しめない。

やっぱり、ガンがきっかけで抜けられて(多分抜けられるでしょう)、良かったかも。

尤も、グローバル競争にさらされているのはどの業界も同じ。非正規社員もタイヘンだけど、正社員もタイヘンで、誰も楽はできない、のかな。

水曜日, 11月 21, 2007

退職?

部長に呼ばれました。

移動先候補がもう一つあって、場所は近く、特許調査の仕事。ここまではいいのですが。

そこが求めているのは即戦力。

調査範囲も広く、すぐに私にできるわけはないので、特許調査専門の関連会社へ移って、そこのサポートを受けながらやる、とのこと。つまり、退職・再就職しなければならないわけで。

いいのか、悪いのか。

いいのかもしれないけれど、その関連会社は何となく、おじ(い?)さんばかりなのではないか、という印象が。

これで、新しい仕事の候補は合計3つです。  もう、あまりわがままも言えなくなってきました。

火曜日, 11月 20, 2007

女性ネットワーク(頼りになるかも、部長!)

復帰以来、懐かしい女性の同僚達とトイレで情報交換をしました。どういうわけか、やっぱりトイレが多かったですね。

どうですか? 特許の仕事を紹介されてます、  て感じで。

皆さん応援して下さって、ありがたいです。

で、遠い職場はどうも、、、、という事も、話しているのです。

で、どうもどうなるか危うい様子だと思って下さった、斜め上の女性の方(部長と同期くらい?)が、部長に聞いて下さいました。

部長、また、動いて下さっているようです。どうなるか分からない所で私に言って期待させてもいけないので、はっきりしてから教える予定だとのこと。

この女性の方が、

「私から何かしましょうか。」

と聞いてみて下さったところ、怒ったように

「ちゃんとやってるよ。」

と、言われたそうな。

部長! 一時的にでも、O部長だったらとかB部長だったらとか、考えたりして、すみませんでした。

期待してもいけないですが、信じて待ちながら今の仕事をやりましょう。

日曜日, 11月 18, 2007

元気を出そう:映画『黄色い涙』とアラシ ノ デンゴン

嵐の5人が出演している『黄色い涙』を見た時、地味な映画だなぁ、と思いました。ピカピカの人気アイドル嵐が出ているにしては、そういう派手な印象のない映画でした。

でも、見ただけでは私にはその意味までは分かりませんでした。

雑誌SWITCH5月号『Switch(25ー5)嵐-アラシノデンゴン』に、アイドルグループ嵐についてと、映画作成の経緯や、監督犬童一心氏、原作者永島慎二の長男永島志基氏、嵐5人それぞれがこの作品に寄せる思いについて、書かれていました。




(表紙には嵐5人の写真が載っているのですが、ウェブ上には隠した画像で出すようです。)



思い切り、子供には(まだ子供に近い?私には)分からない映画だったみたいです。『昭和』という時代について、とても考えさせられました。

『黄色い涙』は東京オリンピックの頃が舞台で、高度成長期の上り調子の世の中に乗り切れずに、作家志望、歌手志望、画家志望、漫画家志望の、夢を追いかけようとしてうまくいかない若者の映画です。1人だけ、この4人を応援する勤労青年が居ますが。

世の中はこの後、全共闘など、『体制側』を批判する若者の波が大きくなるものの、やがて若者が大人に吸収されるにつれてその波も消えていきます。そこはこの映画には含まれませんが。

映画の登場人物の5人は、上り調子の『体制』を担う側には含まれない若者たちです。

私の父は(親戚も)国家公務員で、『民間人』をバカにしていました。だから私は父が大嫌いでした。銀行員、農家など、勝手に格下に見なしていました。あからさまに『体制』を背負った、虎の威を借りる狐です。『黄色い涙』の若者達も、父から見れば格下に見たことでしょう。

私が大学に入った頃には、学生運動なんて遠い昔の出来事で日常に接することは殆どありませんでした。立て看板はありましたが、知らないままに怖いもの・危ないものというイメージで、避けていたと思います。

私は、グレたいと思うことはあったものの、そんな勇気もなく、公務員にはなりたくないと思ったものの、やはり安全を考えて大会社に就職してしまいました。

会社で過ごしてみて、公務員ほどではないものの、やはりかなり『体制側』だと思います。

全共闘で頑張ったかつての若者は、安定した生活のために安定した就職をして、自分の信念を翻してしまったような、苦さを感じることがあるのではないでしょうか。きっと『黄色い涙』をそんな懐かしさで見るのでしょうか。

でも、私はそんなものを感じないですむのです。基本的に、『体制』はまだ女をその要素として組み入れていないからです。入ってはみたものの、基本でははじかれているのです。

だから、あの映画で描かれていた若者達が、自分を失わずに体制の中で生きていくことを可能にしようとする歩みと、同じ道を歩むことができるのではないでしょうか。

私は、ただ会社の中にいて、事実のままに

「それはできません。」

と言うだけで、会社を変える必要があることを無言で示すことができます。

柔軟な制度は本来は会社を強くするために役立つのです。私には間に合わないかもしれないけれど、言うだけでも。

などと考えて元気が出ました。戦争中(硫黄島のニノ)、高度成長期、と、今を体験している嵐、すごいです。

金曜日, 11月 16, 2007

いい人には変革はできない

入社して暫くした頃に居た部署のO部長は、ひどく評判の悪い人でした。部下は呼び捨てで、大きな声でいつも誰かれを叱り飛ばし、報告書を見てもらうとマジックで大きくバツを書いたり、『バカ』と大きく書いたり、する人でした。

同僚の中に、立派な学歴だけれど他人と一緒に仕事することができない人がいましたが、学究肌の前部長が某大学に転職された後に、O部長になって、辞めさせられたようです。普通、労働組合員は辞めさせることはできません。でも、O部長は、本人を説得して辞めさせてしまったのです。正直、私は助かりました。この同僚は色々な人とトラブル続きの人で、皆でそのフォローをしなければならない状態だったからです。

人間的には前部長の方をずっと尊敬しますが、O部長だからこそあの困った人をなんとかすることができたのは確かです。

私が米国勤務ができたのも、まず夫が赴任することになり、一緒に仕事で行く事ができたのはO部長だったからこそ、かもしれません。奥様が当社に勤めていない場合はもちろん、社内のカップルでも、一緒に行った他の殆どの例では奥様達はみな自分の仕事を辞めて行ったのです。

米国から帰った頃に上だったB部長は、豪胆な人でした。仕事の内容を大胆に枠組み以外の領域で指示したり、規則では禁じられていることでも理由があれば、オレが責任取るから、と言って許可して下さることがありました。社内外双方で活躍されていましたが、今は社外に出てしまわれました。

今の部長は、管理部や組合についてこそキツイことを言っていますが、基本的に上品な礼儀正しい人です。部長になったばかりは初々しかったものです(失礼!!)。 上司も、人間的なバランスのとれた良識的な人です。 管理部の人も、にこにこと善良な人です。 組合の書記長も、きちんと誠実な人です。

いい人には、現行の決まりに沿わないことはできないのです。 

先進的な新しい制度もあって、それを作った人はごく最近の人なのだけれど、それを半歩出ることはその人以外にはできないのです。

私の行き先は、現状、膠着状態ですが、B部長や、O部長だったら、どうだっただろう、と思います。ある意味、会社は面白い。

男の人の(いや、男に限らないのですが)力量は、人柄とは別の側面があるようです。今でもO部長を良く言う人はいませんが、当時の所長レベルの方は、やはりO部長を高く買っていたのです。

さて、私はとりあえず『遠い移動先』でも、そこしかないのなら、行こうと思っています。 行って続けられないかもしれませんが。

が、まだ他がみつかる可能性はあります。

うちの職場の敷地内には、うちの組織以外の組織の建物もいくつもあります。また、この敷地の他にも、近隣の駅にはいくつか、うちの会社の事業場があります。それらの中で移動先が無いかどうかはまだ分からないかもしれません。
そこまで調べるチャンネルがあるのは、管理部なのでしょうけれど、部長が「冷たいもんだよ」と言うように、管理部は多分まだ何もしていないのです。

毎日通勤で歩いていて、そこの入り口から入ってみて直接聞いてみたいような気がしてしまいます。本当にないのかなぁ。

知り合いでも居れば何か分かるかもしれないのですが、組織が違うと何も接点がありません。多分、部長もそうなのです。

なんて事を考えつつ、移動予定先の特許調査の仕事を進めています。

水曜日, 11月 14, 2007

無線LANは便利すぎる??

うちには今デスクトップのPCが2台、ノート型のが3台あります。デスクトップの1台はもらいもので、データ置き場になっています。ノートの1台は最近買ったもので私用だけれど、2台は壊れたものをハードディスク入れ替えしたら動くようになって、1台を子供用にしています。

子供達もけっこう使いたがるので、あまり便利にはしたくなくて、最近までLANケーブルで、デスクトップの2台とノート型2台がインターネットに繋がっていました。ケーブルなので場所が限られるので、お父さんが寝てしまうとインターネットができないという状態だったのです。

でも、しばしば、ネットに繋がっているノート型の取り合いになりました。デスクトップはお父さん専用で、ノート型は私が管理しているけれど子供達がよく割り込んでくるのです。テレビもワンセグにしたので、尚更でした。

で、取り合いがうるさかったのか、単にやりたかったのか、お父さんが無線LANを入れてしまいました。ついでに安い液晶テレビも買ってきてしまいました。

私は、家の中のどこでもネットができる状態になってしまいました。夜中でもYOUTUBEが見れちゃうのです。

無線LANが入っているノートPCは私専用で、子供は使えないことになっています。子供が使うノート型は相変わらずリビングでLANケーブルに繋がっています。すぐ横にテレビも。子供のネットは今もリビングに限られていますが、子供がテレビを見る時間は一気に増えました。

無線LANでやってみて、便利なのはいいけれど、便利すぎるなぁ、と思います。会社で仕事して、家の事をして、子供の相手をして、それだけで寝ることができないで、その後ネットをやってしまいます。物理的にやれないならばやらないのでしょうが、できると、やるのですね。

つい、睡眠時間が減ります。 ブログの更新は、増えましたね。

うだうだと自分の事をする時間も、必要だと思います。そんな感じです。

火曜日, 11月 13, 2007

急いで食べるとプロテーゼが不調

仕事復帰して、最近は毎日、会社に行ったり近距離の出張をしたりです。時間が限られるので、急いで食べることになります。

夕飯を作る時間も限られるので、メニューに固めの物が多くなります。刻んだきゅうりを食べたり、お味噌汁の玉ねぎが固めだったり、さっと作れるけれど野菜や肉が固い、肉野菜炒めだったり、買って来た焼き鳥や豚カツだったりします。

時間がないので、それでも頑張って食べます。頑張って食べても家族よりうんと遅いのですが。

そうしているうちに、プロテーゼの当たる所が痛くなってきてしまいました。なんだか腫れているようで、朝、プロテーゼを入れても、痛いです。だましだまし入れて、ご飯とお弁当を作り、慣れた所で食べています。

こういうのを繰り返して、だんだんと口の粘膜がかかとの皮膚みたいに??鍛えられて、固いものも食べられるようになっていくのでしょうけれど。食べる内容の栄養量は増えているのかもしれません。

もちょっとゆっくり食べたいものです。これで通勤時間が増えたら、まずやっていけない。一旦、もう一度もちょっとゆっくりモードに戻して、痛くない状態にしなければ。

ラコールも残っているので、復活です。

今度の産業医との面談で、言おうと思います。

月曜日, 11月 12, 2007

起業か、転職か???(女性エンジニア日記)

今日は元?移動予定先へ外出してきました。  どうも移動させてもらえなそうなので、元?、です。

先方と私の方との部長同士で話し合って、厳しい、という話になっているとのこと。今の職場で他を探すと聞いているし、来たいならば、もっと体力がついて通えるということになった後でも、いつでもウェルカムです、と言って頂きました。でも、当面の今のところは、毎日通えないならば無理、ということ。

今の職場で紹介されている新しい仕事には今ひとつ気が進まないこと、この元?移動先で特許の仕事をもう少し勉強したらもっと他にも可能性が広がるのではないか、などと考えているということを話しました。

四方山話で、この特許部で、近々退職される方があるそうで、調査の仕事が沢山あるので、この方は退職後は週に3日くらい来てアルバイトで続けられるそうです。

私もアルバイトでやりたい、というようなことを今の職場でも言ってみたのですが、そういう制度は雇用延長の一環での方策として今後取り入れられる予定とのこと。僕達よりもずっと上の世代のことだよ、と、上司のお言葉。

勤務体系のバリエーションは、高齢者の方から豊かになっていくようです。

ちょっと、割り切れないな。高齢者の年金を支える世代にはサポートが届かない。この、退職後の方達のアルバイトの給料と、若い世代のアルバイトや派遣の方の給料は相当に違うはず。で、いわゆる現役世代の正社員は、バリエーションなく仕事一辺倒モーレツ社員的な働き方しかできない。  それで日本人は幸せになれるのかしら。 少子化も止まらない。

上記の退職予定の方は、他の特許調査会社からのスカウトも来ているとのことで、移るとしたら仕事を持って行ってしまわないように、と言っているそうです。冗談なのか、本気なのか。或いは、独立することも可能だろうとのこと。

特許調査会社は多く、ここの特許部にも5社が入ってやっているとのこと。

それだけ沢山あるのなら、通える範囲でどこかがあるかもしれません。或いは、全然よその会社の特許部でも??

「沢山ありますよ、自分で会社をやることもできますよ。でも、全部が儲かっているわけではないですよ。」

そうでしょう。

今すぐの起業は夢物語だけれど。就職難時代に見学に来た女子学生を断ったのを思い出しました。ふっ、と、女の子ばかり集めた調査会社でも作れたらいいな、と思ってみたり。

お先まっしろ、何も見えませんが、今日の所は前回頂いた課題についての質問、アドバイスと、新しい課題をもらいました。今の所、今の職場では新しい仕事はもらっていないので、特許部のお手伝いはさせてもらいます。

金曜日, 11月 09, 2007

成長したのか、しなかったのか???

昨日は無造作に思ったことを書いてしまい、奈津子さんはじめご心配頂いた方、すみませんでした。

成長したのか、しなかったのかは、よく分かりませんね。

退化した部分もあるし。

もう、老化も始まってるんだろうし。

会社は私に人並みの仕事をさせようとしているようで、ど~しても、昔のキャリアの続きのような仕事を持ってきてくれます。もっと他にもあるのだろうけど、来ません。

昔と同じ給料なら、やっぱり同じ働きをしなきゃいけないんでしょうね。エンジニアはもともと薄給なんだけど、さ。

復帰して仕事に慣れてくるに従って、人並みの仕事っぽくなってきます。そうです、給料もらうなら、働かなくちゃ。このままでは、年功で、また給料が上がってしまう! 

知らないよ。そんなにできません、て前から言ってるんだから。

会社が成果主義だなんて、認められない。以前出した成果の方が、遥かに値打ちは高い。けど、若かったからか、女だったからか、ぇぇぇぇ?、な評価のこともありました。

ギンギラに知恵を振り絞って必死になってやっと国際会議に行かしてもらっている横で、上の人が何の発表もせずにその会議に参加していて、密かに腹立たしかったこともあったっけ。

『立場』の違いのなせる業で。その『立場』の方が、情報収集しないわけにはいかないのです。女や若い人はその『立場』にならないから。

何だろうな。身を粉にして働いたその同じ職場に、今身を粉にするつもりのない同じような給料をもらう自分が居るという事が許せないのかな。

仕事面が癌になったからって成長しなかったのは、当たり前。 年はとったけど。

でも、昨日書いていたのは、そういう面の成長ではなく。 もっと人間の部分でも。 癌になったからって変わらない自分なのでした。     でも、何か、変わろう!!

木曜日, 11月 08, 2007

癌経験者のつぶやき

私、何のために生きてきたのかな。

至らない私です。癌になってあんな目にあって、ちっとも成長してない。人生、まとまりがつかない。

おたおたして、その時をその時なりにかいくぐってきただけ。ここまでは来たけれど。

生きてるだけで丸儲け、とは思うけれど。

癌になって良かった、と言えるかしら。

ちっとは成長しなきゃ、ね。

水曜日, 11月 07, 2007

報告書と、特許拒絶査定対応(女性エンジニア生活)

今日は昨日のシンポジウムの報告書を書いて、以前出した特許の拒絶査定の対応についての特許部へ出す説明を書きました。

この特許は確か、台湾と韓国では登録になり、米国はひょっとしたらまだ審査中。今回来たのは日本の特許庁からの拒絶査定です。私が書いた中では大きな方の特許です。

初めて台湾で登録になり、でっかい金ぴかの登録証書みたいなのをもらってびっくりした覚えがあります。あんなの、日本特許ではもらえません。

でも、昨日のシンポジウムでは、特に中国の知的財産問題に無頓着な模倣技術についての脅威感が語られました。つまり、特許を無視して安く生産されるということ。そして、外国出願でどの国に登録すべきかについては、途上国で登録しても、公正な法的保護はなかなか得られない、韓国でさえ、公正でない結果になった例がある、とのことでした。他方、これらの国の少なくとも建前的にトップに近い立場の人は、必死に急速に公正な法整備を進めている、とも言われました。

せっかく通ったから、活用されて、ちゃんと保護されて欲しいものです。でも、製品技術がこの特許の方向へ本当に行くかどうかは分かりませんが。

今度の特許の場合、「これが簡単に通っていいの??」と思ってしまう基本特許なのに、台湾・韓国は早く通してくれたなぁ、との印象。米国・日本はそれよりハードルが高いです。でも、通すつもりだけどね。

私が休職していた間この特許を見ていてくれた、共同出願者でもあるかつての上司と対応を相談しました。特許庁が類似特許を示して、特許性を否定してきています。それをまたこちらから否定して、新規性を主張します。

ストーリーを特許部へ説明して、実際の特許庁とのやりとりは特許部とその先の特許事務所の方にやってもらいます。

だいたいの粗筋を書いて送りました。

これだけで今日の仕事は終わり。少ないなぁ。昔だったら雑用だけと見なされるボリューム。でも、もうこれでいいです。

火曜日, 11月 06, 2007

近距離出張:特許のシンポジウム

特許調査用にもらっていた課題をやり終えたところで、ちょうど特許関係のシンポジウムがあったので行ってきました。



私 「行ってきていいですか?」



上司 「でも、今後の仕事に関係するか分からないよ。多分難しいよ。行くのはかまわないから、勉強してきて下さい。」



私、無言で笑顔でお辞儀だけして、行き先板に外出先を書いてきました。何を言っても丸く収まらなさそうなので。



今回のシンポジウムは無料なので、外出させてもらえて交通費さえ出して貰えれば十分です。内容が面白かったから、満足。


先日の研修の時に比べて、女性の割合はざっと半分くらい、つまり参加者の5%くらいの感じ。多分、研修の時よりも今日の方が年齢層が高いのでしょう。女性が増えてきていて、今後も増えていくのだと思います。

一番大きく取り上げられていた問題点は、グローバル化。世界がボーダーレスになって、知的財産の活用も国や場所に縛られずに行わないと、弱い会社だと見なされてファンドの餌食になる、とのこと。

人の活用も性別や勤務場所に縛られずにやった方がいいのではないかしら。ね。


月曜日, 11月 05, 2007

体温を高く:サプリの効果

昨夜、隣で寝ようとしていた息子が言いました。

「お母さんって、手があったかいからいいんだよね。」

息子は未だに手をつないだり、ほっぺたをトントンしてもらいながら寝るという、甘えんぼです。でも、手があったかいからいいと言われて、私もまんざらではありません。寝るまでつきあってあげました。

低体温はがん細胞が増えるそうです。化学反応は温度が高い方が進みます。体温が高い方が酵素がよく働いて、免疫力が上がるそうです。

私の場合体温を高くするのに一番効いていると思われるのは、昨日も書いたイミュトール
です。
   
              

アガリクスなどと同じくベータグルカン主体のサプリで、きのこではなくパン酵母から作られている、とのこと。詳しいことは分からないのだけど、統合医療ビレッジで処方されて、自分でもいいと実感しているので、続けています。

昨日注文しましたが、今日発送した、とのメールが入っていました。明日届く予定とのこと。いいテンポのお店です。


なぜだかは知りませんが、これを飲んでいるとポカポカになります。と言っても先日計ったら体温は36.3度、普通なのですが。もうちょっと上げたいものです。

日曜日, 11月 04, 2007

サプリメントを補充しました。

朝、余裕がないと、サプリを摂るのも忘れがちになります。

朝のみ忘れた時のために、会社にイミュトールのびんとセレブレックスを置いてきました。

家用にイミュトールの通信販売の注文をしました。



いつものサイトで、すぐに来るはずです。

それから、最近のんでいなかったピクノジェノールも注文しました。これはカリフォルニアからの輸入代理店のサイトです。ここも、すぐに来るはずです。


サプリの補充も、気力が低下するとおろそかになりがち。やっぱりあまり仕事を忙しくはしたくないです。

土曜日, 11月 03, 2007

『青の炎』の迷路:またまた癌患者

今日は、娘は部活、息子は『わんぱく広場』、お父さんはパパさんの会で、私は日中フリーでした。子供と一緒には見れなさそう、と思っていた、『青の炎』(嵐の二宮和也主演)のDVDを見ました。

子供と一緒に見れない映画だったけど、ニノもこんなヘビーで切ない演技ができるのね、と感心、満足。山田太郎みたいに笑っている役とも、硫黄島の西郷とも、全然違う顔が見れました。

でも、内容の危なさも、設定の中での救われない展開も、子供にそのまま見せられない。エンディングも。

やった事が犯罪だということも危ないし、あんな状況になったら、救われようがない、しょうがない、と、考えかねないし。

以下ネタばれですが、思ったことをメモしときます。

この不幸な話の大元が、またまた癌患者は死ぬ、という観念。離婚した義理の父親がもうすぐ死ぬと思い込んで舞い戻って来た所から始まっています。自暴自棄になって酒びたりだけれど、癌は話の本筋ではなくて、殺人が行われた後で「あれは実は」と、ちょこっと出てきます。

本当の癌経験者(とその家族)としては、やっぱり死ぬと思わないといけないのか、ってことになってしまう。そうでもないですよ、というのが1つ目の迷い道。

もう一つは、殺すより他に解決方法がなかったのか、ということだけど、本当に現実に自分がそういう状況に置かれた時にそうできるかどうかは分からないのですが、一歩離れて一般論を言えば、困った人を抱えた家族で閉じてしまっては行き詰って来ます。だから、どうしようもなくなったら誰か他の人を入れなきゃいけないと思います。

母親が新しい男友達に時々来てもらうとか、すれば、違った展開があり得たのでは。或いは、母親の妹でも、親でも、居れば全然違うのに。

でも母親は閉じたままでやり過ごそうとしたから、「家族を守ろう」とした息子の秀一(17歳)に無理がかかりました。17歳はまだ視野が狭いから、ああいう方法に出ることはあり得ないことではないと思います。

17歳が何とかし得たとしたら、やっぱり、誰か他人に助けを求めること。弁護士さんにもっと踏み込んで相談するとか、友人とか、他の大人とか。      でも、自分が10代の頃はめちゃくちゃ視野は狭かったけれど。

3つ目の迷路はエンディング。殺人犯でも、あのエンディングは肯定できない。けど、映画だから。

秀一は優等生タイプで、人に相談しそうな子じゃないようです。こういう行き詰った状況では、優等生の方が危ないのかも。

なんて映画のストーリーに対して散文的な事を言ってもしょうがないですが。

木曜日, 11月 01, 2007

今日は昼寝なし(女性エンジニア生活)

会社でくたびれると、更衣室で昼寝をします。ソファーの回りにカーテンがついていて、休めるようになっています。

数年前、組合主体のアンケートに基づいてこの休憩場所が設置されました。男子更衣室には無いそうです。

15分休めば大抵復活します。時々、先客がいます。妊娠中の方などを想定して作られているスペースです。搾乳とかもできるのです。カーテンつきのソファーと、カーテンなしのがあります。

昨日仕事しすぎて、今日は朝からくたびれてるなぁ、と思ったのですが、お陰であまり朝から一生懸命やらなかったせいか午後もひどい疲れは感じませんでした。今日は昼寝なし。

で、きっかり時間通りに帰りました。夕飯は、『調味料(アミノ酸)』が載っていない豚カツを選んで、それとサラミのマリネとキャベツのサラダを買って、大根とワカメのお味噌汁を作って、買い置きのお豆腐の冷奴と、朝作ったポテト・野菜サラダとごはん。

で、お風呂や子供の用事が大体済んで、今からyoutubeで嵐の相葉くんの『天才志村動物園』を見るんです。相葉ちゃん、ラブリーです。
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