金曜日, 6月 04, 2010

怪物くん

+アクトミニに、嵐の大野智くん主演ドラマ「怪物くん」の記事がたくさん載ってました。先日書いた大野くんのインタビューとかの他に、企画・製作側の方々のインタビューも載っていました。衣装さんや、特殊メイクの方の並々ならぬ意気込みが書かれていました。幸せなドラマだと思います。

以下は怪物くんについて、あくまで素人の勝手な個人的感想ですから。苦言も書いてありますから、興味のない方、スルーして下さい。

私ってぜいたくなんだと思いますが、「怪物くん」は、最高のドラマであってほしいんです。一つ思ってしまうのは、前にも書きましたが、お供の狼男やドラキュラが、特殊メイクだけでなく、中身ももっと怪物らしくあって欲しいということです。

怪物くんは今まで怪物界に住んでいて、人間界については何も知らなかった、という設定です。それにリアリティを与えてくれるのが、お供の3人も怪物だっていうことだと思うんです。

大野くんは人間モードになっても中身は怪物くんを演じてくれていますが、お供の3人も、人間モードになっても人間になるわけではなく、中身は怪物であってほしい、と、思ったんです。

だけど、この雑誌の記事では、脚本の方の意識にはそういう認識はないみたいに思えました。怪物界のイメージや怪物界に住んでいた怪物達のイメージがない。上島さんの演技が悪いわけではなく、元々、狼男のイメージで狼男の台本が作られてなかったらしい、と思いました。脚本よりも演出の問題なのかもしれず、まぁ、素人には正確なことはわからないのですけど。

「花より男子」では、道明寺だけでなくF4の4人全員が、ありえないような大金持ちの御曹司としてしっかりイメージされていて、ありえないような大金持ちの名門の学校もしっかりイメージされていました。松潤の演技が良かったということはもちろんありますが、庶民の生活を何も知らない道明寺の変な行動もリアリティと厚みを持って見ることができました。大金持ちの世界は怪物の世界よりはイメージしやすいのかもしれないけれど。

せっかくの「怪物くん」という素晴らしい素材だから、もったいない。私は、素人の夢想ですが、「怪物くん」は「花より男子」を越えるヒットになり得る素材だと思っています。

「怪物くん」の脚本を担当された方は「魔王」も担当されたそうですが、実は「魔王」の時にも私は途中からがっかりしていました。
ダンテの「神曲」とか何度も出てきて気をもたせるけど、作り手の方が「神曲」を読んでたとは思えなかったので。大野くんが読んでないのは当然(ごめん)だけど。あれだけ気を持たせたんだから台本書く方は読んでいて欲しい。地獄についてのイメージがあったら、絶望とか希望とか救いとかについてもっと何か描かれそうな気がしました。うまく書けませんが、TBSドラマ「魔王」は地獄っぽい事に触れていたけれど、そこは人間界からの地続きだったような感じでした。

「魔王」の時にはおまけに、最終回の終わりにDVDへ続く、とくっつけたので、そんな失望も吹っ飛ぶくらいさらに値打ちを下げてしまったのだけど。真面目に観ていたのが馬鹿らしくなっちゃいました。地獄の意味分かっている人が作ってはいなかった、と分かった、みたいな。

だけど、「魔王」、「怪物くん」と、地獄とか怪しい別世界とかかわる作品を続けて担当されるなら、もっとここのイメージの厚みをつけて欲しい、と、ほっぺたの凹んだリアル怪物の癌患者(元)は思うわけです。

大野くんは、分かっているし、やれる人だし、やってくれているので、もったいないです。

「魔王」も「怪物くん」も複数の脚本家の方が担当しておられるようなので、特定の方に向けて書くほどの自信も知識もなく、全体的な印象で書いているのですけど。

「怪物くん」もあと2回を残すのみとなり、デモキンとデモリーナの物語の盛り上がりが楽しみです。怪物界よりは悪魔族の世界のイメージの方がしっかりできているという印象を持っています。俳優さんが、人間界にいても悪魔族は中身は悪魔族として演じて下さっているので、私としては悪魔族は楽しんで見ています。

最終回の続きがDVD、てのは、もう、無しでお願いします。

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