水曜日, 11月 28, 2007

勝ってはいけない:その2

以前も書きましたが、同僚(ちょっと後輩)で上司との関係がとても悪くなっている女性エンジニアがいます。相変わらず、上司をけなしています。まぁ、本人の立場では、ひどい上司やり方の被害者と思っているようです。

特許の事で不満があるらしい。自分の提案がきちんと処理されず出願に結びつかない、とか、他の人の実績になる、とか、関連の会議の内容が知らされていない、とか、上司が全然内容が分かっていない、とか。

関係がうまく行っていないから行き違いもひどくなっていて、実際に正当でない事も起きている部分があるのだろうけれど、聞いていると、『そんなことだってあるよ』と思ってしまう部分も多いです。

私だって、殆ど考えてあげたネタで後輩が筆頭出願者になった特許もあるし、私のネタにぞろぞろと上司や他部署の上の人まで共同出願者としてくっついて出した特許もあるし、『彼の顔も立てないといけないから』と言われて私に対抗意識?丸出しだった男性同僚を共同出願にして出した特許もあります。

でも、その都度、それぞれに私は納得はしてきたんだけど。

彼女は『不当だ』という意識が埋め合わせられない事が続いて、雪だるまのように成長してしまったよう。他の不満も、雑用仕事が多いのに評価されない、学位を取ろうとしているのを邪魔される、上司は何も理解していない、など、色々あるようです。

私がやってた仕事も、上司は理解なんてしてなかったけど。雑用も私も色々やったけど、彼女はもっと大変なんでしょう。

もう行き着くところまで行き着いてしまっているようで、移動(転職?)を考えているようです。でも、動くことも上司にじゃまされるだろう、なんて言ってます。

それで、私も、ふんふんと聞いていられなくなって言ってしまいました。「けんかしちゃだめだよ、家族じゃないんだから。移動先もみつけてはもらえない。最低、相手の面子は立てないと。出るにしても、いい状態で出なければ、不満が原因では移動先でもいい出発はできない。移動して元の職場の評価を上げるようにしなくちゃ。」

全部自分に跳ね返ってきます。私も今の職場は捨てようとしているわけで。

『家族じゃないんだから』は咄嗟に出たのですが、仕事の上での役割を会社という仕組みの中で担うには、他の人たちと分け合わねばならないものも多いと思います。自分を丸ごと評価して欲しいのは分かるけれど、会社はそうはしてもらい難い場ではないかしら。

女性だから不当にされている、という要因も実際にゼロではないか、ひょっとしたら本当にそれはとても大きいのかもしれません。でも、男が女を不当に扱うのも、そうしてもいいという家族っぽい甘えが男の側にあるのだと思います。

だからこそ、同じレベルには居ないようにしなければ。元々、家族じゃなく他人の集まりの会社なんだから。

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