金曜日, 12月 14, 2007

特許は戦い!(女性エンジニア日記)

とは言え、エンジニアは戦おうと思って発明をしているわけではありません。戦えると思って特許提案はしますが、もともと、要求されている製品開発の性能を満たそうと戦って開発を進めているだけです。

だから、こんないい性能が出るとか、こんなに新しいとかは書きますが、特許として戦うための視点はまた別なものが必要なようです。

書きすぎると条件つきとされて権利行使を制限される、とか、新規性の論点に限って主張する、とか、他社が使っていることを証明できない内容はお金を使って権利化してもしょうがないから出せない、とか、色々です。

今やっている自分の特許の対応は、休職前である3年前の提案のもので、その時点で自分の明細書に書いた範囲で審査官に新規性を主張します。当時の書き方に制限されて、主張できる内容が限られます。細かく色々気をつけて判断せねばならないようです。裁判だわけで、特許部権利化担当や特許事務所の、専門家の技術が必要です。

相談していて、自分の特許がどういう意味があるのか、改めて学ばせてもらっています。なかなか面白いです。続きをやりたくなってしまいます。3年経って、進んでいる状況もあるけれど、基本的な難題はあまり変わっていません。

でも、当然、もう誰かがやっているはず。どこも、一生懸命開発している内容だから。渦中でかかわる事は辞めようと決めたのだし。審査官が状況を理解してくれてあの特許が通れば、基本的な部分の大きな一部分を押さえられます。それでも、大きな満足は感じます。技術がそう進むかどうかは不明ですが。私の特許をよけて、他の技術が生き残って行くのかもしれません。どうなるのか、それは楽しみです。

通せるかどうかはやはり私よりも、戦う専門家の方たちの力量だなぁ、と感じました。もちろん元になる内容そのものが基本なのですが。だから、特許の権利を会社に譲るのは、けっこう納得しています。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

まったく知らない世界のことなので、いつも読みながら「へー、へー、ん?!」てな反応です。

 で、ずーっと気になってるので聞いてもいいですか。←って、会話じゃないから即聞きます。
 あの~、東京特許許可局って実在するの?

 シロウトなもんで…

オルゴールぴょん さんのコメント...

早口言葉ね。東京都特許許可局、じゃないっけ。両方、ありませんよ~。特許を許可してくれるのは『特許庁』です。都内にあるけど東京都の機関ではなくて、日本全体で1つよ。国会議事堂の近くにあるらしいよ。

特許の世界は私も新しく知ることが多くて、へー、ていう感じです。

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