金曜日, 12月 07, 2007

女性エンジニアはいい職業か。

エンジニアという職業は女にとってどうなんだろうか、という問いに対して。一般的にはいいと思います。

食べていけます。実力次第で思うような仕事ができます。男女差も比較的小さいです。組合がある会社なら雇用も安定しています。会社の子育て支援も普通にあります。

私がいるグループ(一般的な『課』に当たります)では4人居た女性が、この度私が去るとゼロになりますが、これはこのグループが多分特殊なのです。うちの組織の開発の最前線の最先端を引っ張る役目でした。いつも無理難題を言われていました。

私より前にうちのグループから隣のグループへ移った女性がいますが、その人の今の上司は女性で、そこには他にも女性が数人居ます。うちのように女が居なくなったグループがある一方で、女が集まっているグループもあるわけです。そこも最先端の開発をしていますが、部分的な最先端。

私にも覚えがありますが、特定分野に特化して掘り下げたいのです。時間的・人的な広がりに制限があるので、不足なく他の関係者との状況のすりあわせをして仕事を進めることが難しい。全体の最前線に寄与するには、ボーイズ・ネットワークに迷惑をかけがちになってしまうのです

特定分野を極めるのは楽しいです。でも他方で、今は、「それはミッションじゃない」と上から言われた意味も分かります。部分的にいくら極めても、全体を見るような課長、部長、所長へとつながる視野は開けない。女は専門職、と限られるのではなく、いずれは女性の部長や所長も出てきて欲しいと思います。

でも、隣のグループへ移った女性のように専門職的な行きかたもあるし、私が今度移ろうとしている特許関係も一種の専門職。辞めないでよりよい状況を求めていれば、女性エンジニアの道は開けていくと思います。

高給取りになることは望めないかもしれないけど。以前も書いたように、ライバルは欧米だけでなく、中国、台湾、韓国、インド、東南アジア、などのエンジニアです。彼らと肩を並べるような給料でも不思議ではないです。うちは製造業ですが、IT業界でも同様です。うちの会社の女性エンジニアも既婚者はほぼ例外なく共働きです。

でも今は、どのサラリーマンの奥さんも子供が小学校へ上がったらパートに出ない人はまず居ません。それはPTA役員をやれば分かります。ダンナさんの給料だけでやっていける人は少ないのです。女性エンジニアは、パートの収入よりは大分多い収入を得られます。今はまだ年功序列の制度が残っていて、多くの男性と平均では差があるものの、高給取りではない女性エンジニアの給料も年を重ねるごとに増えます。

但し、派遣エンジニアは厳しい場合もあるでしょう。今は景気がよくなり、採用も増えています。中途採用もあります。私が就職したのもバブルの最後尾の頃で、あのタイミングでしか雇ってもらえなかったと思います。あの前も、あの後も、女性の就職は殆ど絶望的、とか、言われたものでした。拾ってもらえてラッキーでした。

3年も休んでもまた仕事をさせてもらえるのだから、良かったです。

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