金曜日, 5月 18, 2007

天然ビタミンE、合成ビタミンE、ピクノジェノール

ピクノジェノールを飲むことについて、もうちょっと安心度を高めておこうと思います。

頭頸部癌に放射線治療をした時に抗酸化物質を摂った場合のデータは、ビタミンEとベータカロテンについて行われたそうですが、良く見るとビタミンE(アルファトコフェロール)とあります。アルファ、とわざわざあるのは、どうやら合成ビタミンEということらしい。

天然のビタミンEを例えば大豆とかから抽出すると、分離しきれない4種類のトコフェロールが含まれるそうです。アルファトコフェロール、ベータトコフェロール、ガンマトコフェロール、デルタトコフェロール。

アルファトコフェロールだけを合成して作った人工ビタミンEのサプリメントに比べて、天然もののサプリは価格が高めになるけれど、抗酸化作用は天然ものの方が高いそうで、天然ものの方が人気があるそうです。

4種類の物質、体に入っての作用は同じではないのでしょう。ネットでちょいと調べただけで文献などは分かりませんが。

単体のアルファトコフェロールという物質のみを高濃度で摂取したら、体に悪いことは起こりそうな気がします。食塩だって、合成された単体のNaClばかりを摂ったらとっても体に悪い。にがりブームもありましたが、海水から作った天塩や岩塩の塩は、味もまろやかだし、マグネシウムその他の微少成分が体にとってとても大事らしいです。

だから、この研究のデータを『抗酸化物質をとるのは有害』とか『ビタミンEサプリメントは頭頸部癌患者には有害』とかまとめるのはまちがいで、

『抗酸化物質のうちアルファトコフェロール単体ばかりを大量にとるのは頭頸部癌患者には有害』というのが正しい。多分。

他に、ビタミンCでも、ビタミンAでも、天然ものと合成ものでは効力に違いがでるそうです(詳しくはこちら)。合成して単体成分を作った場合と、天然から抽出して分離しきれない成分が含まれている場合では、体の中での作用が違うのです。

学者の先生達は厳密なデータを望まれるので、『不純物のない純粋なビタミンE=アルファトコフェロール』を使われたのでしょうが、天然ビタミンEだったら違う結果だったかもしれないのですよね、と思ってしまいます。


他方、処方されているピクノジェノールは、合成はできないものです。もともと、『フランス海岸松の樹皮のお茶』だったそうで、製品はこの樹皮の抽出成分の乾燥錠剤です。

内容は数十種類のフラボノイドや、アントシアニンだそうです。個々の成分の効果はまだ明らかになっていないものも多いようです。特定の成分ではなく、人工に作れないので、お値段も高めらしい。でも、内容はお茶だとか、ワインの類。毎日緑茶を10杯のむといいとか、ワインを沢山飲むのはいい、とかいいますが。それより一日一個のカプセルの方が楽。

赤ワインが体にいいのは、ブドウの皮の成分のためだそうですが、ピクノジェノールは松の木の皮をボリボリかじっているようなもの、になるのかな。あ、お茶の葉っぱをポリポリ食べる方に近いのかな。

安心感が沸いてきました。プラシーボ(*)も大事ですから。





*プラシーボ=『効く』と思ってのむものが効くという、気のせいによる効果。

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