月曜日, 5月 14, 2007

メリーゴーランドと般若心経

昨日は、母の日のイベントがあるということで、横浜の八景島シーパラダイスに行きました。シーパラ、と呼んでいます。

シーパラは、水族館を中心とした遊園地がある人工島です。先日潮干狩りをした『海の公園』の目の前です。

橋を渡って島に入ると、目の前に大きなメリーゴーランドがあります。まず、息子と私でこれに乗りました。

私もメリーゴーランドは大好きです。メリーゴーランド=『豊かさと幸せの象徴』みたいに感じます。最近はシーパラでよく乗るので珍しいわけではありませんが、子供の頃に行った遊園地にはメリーゴーランドがなかったので、憧れていたのです。

息子も大はしゃぎでしたが、回りだすと、何を言い出すかと思ったら、嬉しそうに「はんにゃーはらみった~しんぎょう~~~」って、言ってるんですよ。

変な子です。

いつものおふざけの一つだ、と思って、好きにさせました。

それから、ホントに久しぶりに、『バイキング』に乗りました。







大きな、大きく揺れる船で、特に端にのると垂直近くになって、本当に落ちそうに感じます。

息子は一番端に、私とお父さん(夫)は息子の顔が見える方の、真ん中辺に乗りました。

真ん中だと角度は端よりはゆるくなりますが、前にも後ろにも大揺れで、やはり落ちそうなくらいに急角度まで揺れるしで、下から見るよりもキツイ絶叫系の乗り物です。

例によって、揺れのリズムに合わせて、繰り返し叫ぶことになりました。

「キャ~~、キャ~~、キャ~~、キャ~~、落ちる~、落ちる~、キャ~~、キャ~~、もういい~、もういいよ~、キャ~、キャ~~、」

このくらい叫んだ所で終わりになりました。

大変、肺活量の鍛錬になりました。のどが渇きました。放射線の影響で、唾液の出が悪くなっているはずですが、大丈夫でした。後でお茶を飲めばOKでした。

急降下のエスカレーターに乗ったみたいに、胃がちょっとへばった感じで、コーヒーを飲んで一息ついてからお昼ご飯に。でも十分に食べました。

術後はシーパラに行っても、行くだけでへばりがちだったり、乗り物に乗ってもせいぜいメリーゴーランドとか、レッドバロン(飛行機で、幼児用)とかだったり、「お母さんはここに座って待ってるから」とかだったり、でした。

でも今、術後2年半、いつの間にか、絶叫系にも乗れるようになっていました。写真のバイキングは今回が術後初めてだし、ゴールデンウィークに行った時には『ドランケンバレル(酔っぱらいの樽)』(いわゆるコーヒーカップと同じような動きで、一個一個の樽だけでなく全体の台も揺れる)にも乗って大丈夫でした。

それから、水族館のショーを見て、母の日のクイズに挑戦しました(『子育て日記』の方に載せました。

いっぱい遊んで、そろそろ帰ろうという時に、また、帰り道にあったメリーゴーランドに息子と乗ったのです。

すると、また、嬉しそうに、「はんにゃーはらみったーしんぎょう~~~」って、言っているのです。

この子の中には、メリーゴーランドと般若心経を結びつける何かがあるのでしょうか。

1年生の時、ゴルリナと3人で行った京都観光で、宿坊「智積院(ちしゃくいん)」さんに泊まったのですが、その時に朝の勤行に参加しました。数十人(百人以上かも)のお坊さんの唱えるお経を聞きました。まともに正座ができないゴル吉は、お坊さんに怒られてしまいました。無理だったなぁ、連れてくるのではなかったかもしれない、と思ったものでした。

京都東山、真言宗のお寺の宿坊 智積院会館(泊まった建物。お寺は別です。)


その時に頂いた「おみやげ」が、般若心経です。写経もあったっけ。なぞり書きですが、ゴル吉も頑張って写していました。

般若心経のイメージは、曼荼羅のぐるぐる回るイメージと通じていると思います。お堂いっぱいに響くお坊さんの読経の声も、曼荼羅のイメージと通じているのでしょう。あれが、メリーゴーランドで、思い出されるのでしょうか。

お坊さんに怒られた勤行が、いやな思い出としてではなく、楽しいメリーゴーランドで呼び起こされるような記憶になっているなら、母は、とても嬉しいです。無茶かと思ったけれど、一年坊主を宿坊に連れて行って良かったです。

私も元気になってきていますが、息子も色々な場面で心の糧を得ながら、元気に成長してきていると思います。

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