金曜日, 10月 23, 2009

かわいいつぶやき

会社の食堂でお昼ご飯を食べながら、女性の同僚数人でおしゃべりします。インフルエンザの濃厚接触者であった間はご一緒できなかったのですが、最近はまた毎日、おしゃべりに入れてもらっています。

仕事の話もしますが、子供関係の話題も多いです。

保育園で、保護者が交代で「かわいいつぶやき」を書くように言われている、という方がいました。

保育園って、毎日連絡ノートを出して、朝ごはん、夕ごはんの内容を書いたり、けっこう、書くものが多いんです。

でも、あ、今かわいい事を言ったな、と思っても、その時にメモするということもなかなかできず、忘れてしまうとのこと。

ある方は、歌を歌って、と言われて「ドナドナ」を歌い、その意味を説明した時の事を話してくれました。

「ドナドナ」は、子牛が売られて行く歌です。市場に売られて、直接歌詞には出てこないけれど、多分、肉になってしまうのです。荷馬車がゴトゴト揺れて行く情景を歌った、もの悲しいメロディーの歌です。

歌って、と言われて、とっさに思いついて歌ってしまったので、成り行きで3歳のお嬢さんに、その意味を説明したそうです。

やっぱり意味はよく分からなかったようだったけれど、子牛は売られて、お母さんと離れて、新しいお母さんのところへ行くのかなぁ、と言って、もの悲しい曲の雰囲気を納得していたそうです。

正確には理解しないけれど、子供の経験の範囲内で、それなりに理解していたようだ、とのこと。

うちの娘も、小さい頃、随分と素っ頓狂な事を言ってたものです。お友達の事や、家での両親への不満など、私には分からない考えを持っているようだった事が何度もあります。大人から見て道理だと思われる内容をいくら説明しても、分からないようだった事も何度も何度も、あります。

つい最近も、中学を卒業したら、就職する、って言ってましたからね。当時の本人が、真面目に考えたらそれがベストという結論だったらしいです。

やっぱり高校に行った方がいいらしいと思うようになったらしいのは、中二の中ごろでしょうか。今は今で、またわけ分かんない事を言っています。高校に入ったらバイトをいっぱいする、とか。

実際に高校に入ったらまた変わるだろうから、静観しています。

今、さらに面白いのは、小5息子の方です。そろそろ、親には何を考えているのか、見せてくれなくなってきました。けれど、それなりの範囲で、でしょうが、とっても深く考えているらしい、と思えます。

子供達の言うことは、みんな、3歳の頃の「かわいいつぶやき」の続きみたいな感じです。

考えてみると、私自身の考えていたことも、つい最近まで、未熟なことばかり。最近になってやっと分かってきた、と思うことがあるけれど、それもまだ、分かる途中なんだと思います。

「ドナドナ」の説明、うまくできそうにありません。

分かった範囲の事は子供に伝えておきたいとは思うけれど、なかなか、伝わらないです。

よく、死んだら子供の面倒を見れないとか、必要な事も教えてやれないとか、言いますし、私もそう思っていましたが、生きていたって、大事な事は伝えるのは難しい。死んだ後の方が、親の言ってた内容をちゃんと考えてくれたりするかもしれません。

また、死んだとしても、子供は、普通の範囲で面倒を見てもらったり、普通に必要な事は、誰からでもしてもらったり教えてもらったり、できるのです。

子供達の「つぶやき」の変遷を楽しみにしながら、自分のつぶやきをまともなものにしていきたいと思います。

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