今日は娘のたまこの中学校の卒業式でした。たまこは中学受験をしようとしていましたが、6年生の12月になって公立中へ行くと言いだして、公立中へ入り、今日はその卒業式でした。
卒業式そのものは、答辞が涙でつまったり、歌声に感動したりでしたが、それと供に、色々と考えてしまいました。
先日は、たまこが通ったのと同じ小学校へ通っている小5息子せんべいの、学年最後の懇談会がありました。それが、担任の先生へのクレームへの、先生の謝罪から始まったんです。
クレームは、どうやら、手間のかかる子に先生が関わり過ぎてやり過ぎている、学校では勉強だけを、着々と進めてくれないと子供のストレスになる、といった主旨だったようです。手間のかからないお子さんの親御さんからだったようです。
できる子は、そうでない子にわずらわされたくない、というエゴイズムだけれど、私にも分かります。私も公立中の教育に信頼が置けない気がして、私立中の受験を考えた口ですから。
だけど、自分だけの順調な学校生活を求めて、順調な学校生活に乗ることの難しい様々な他の子供たちとの関わりを切り捨ててしまうことが、本当に子供のためになるかというと、そうでないとも言えます。授業が成り立たないほどに学校が乱れては困るけれど、そうでなければ、様々な子供に関わる事で学ばねばならない貴重な事は多いはずです。
その許容範囲に公立中が入らないと思う親は中学受験を考えるのだろうし、許容範囲の質によって選ぶ学校が変わってくると思います。私立中は、それぞれに本当に校風が違うようです。うちの小学校はけっこう中学受験する子がいるので、クレームのご家庭では受験を考えているのかもしれません。
今日の公立中卒業式で印象に残ったのですが、校長先生のお話が、もっと文学的な表現でしたが要するに「良かった思い出を大切にして下さい」ということに終始したんです。
3年間で学んだことや、経験したことや、今後のチャレンジへの期待などの話が、全く無かったのです。教育委員会の来賓の方やPTA会長さんのお話はそういうお話でしたが。校長先生、中学での学習については放棄しちゃったんですか??て感じでした。
ですが、実はもう一つ、気になったことがありました。同じ部活で一年生の頃には学校に来ていた子で、途中から来なくなってしまった子がいました。部活でのトラブルかららしく、何人かで子供がおうちを訪問したり、母親同士でも話題にしたりしていました。3年になって部活が終わったら登校できるのではないか、出席しなければ卒業できなくなるのではないか、と、心配していましたが、結局、3年の後半になっても、学校には登校できなかったそうです。
今日、卒業生として呼ばれる名前の中に、その子の名前は入っていました。卒業式に出席はしていませんでしたが。
学校に出席していなくても、フリースクールなどへの出席で代えることができるそうなので、何らかの方法で出席日数の補充ができたのでしょう。その子に中学を卒業させる、という判断をされたのが、校長先生だわけです。
そういう色々な子供を卒業生として送り出す校長先生の挨拶は、学習や行事や今後のチャレンジに言及できないものになったのかもしれません。
公立中は全部の子供を受け入れる所だから、あらゆるタイプの子がいる可能性があります。しかしそれでも、私としては、校長先生のお話はやはり希望を語るものであってほしかったと思います。
中学受験をするべきか、公立中にするべきかは、神奈川県の親は、人によってとても悩むところです。特に女の子は女子中・高はどっさりあります。うちの子のお受験友達だった女の子3人のうち2人は、私立の中高一貫校(1人は慶応!)に入ったけれど、この春また別の高校を受験したそうです。他の1人はそのまま一貫の高校へ上がったそうです。
どの子も、どの親も、その時その時の、ベストの判断をしていこう、としか、言えません。
とにかく、汗と涙の部活まみれの中、危なっかしかったけれど、結局、本人が納得し、親としても納得できる高校に進学できることになりました。こういう事は成ったままに肯定するしかないものでしょうが、ラッキーだったなぁ、としか言いようがありません。
2 件のコメント:
あー、さすがはゴルぴょんだな。
人んちの子の卒業式で安っぽい感傷に浸ろうと思っていた私は見事に肩透かしをくらい、そして、深く考え込んでしまったじゃないかー!
私自身は中高一貫校だったけど、娘たちの学校を選ぶ時には迷うことなく公立を選択しました。本当にいろんな子がいたし、不登校になる子も多かったし、先生もいろいろでしたが、面白かったわ。
たまこちゃん、4月からは高校生ですか。
楽しく生き生きと暮らして欲しいね。
奈津子さん、こんばんは。
さすがってことはないと思うけど。娘の中学時代に親として隣にいたことの総括みたいなことを考えちゃいました。
私は公立中・高だったんで、チャペルのある学校に憧れがあったんだけどね。結局、我が家にはご縁がなかったみたいです。確かにそういうタイプの娘じゃないのよねぇ。
結局本人に一番合った所に行けたんだと思います。高校は校舎はボロボロだけど面白い学校みたいなので、楽しんでくれることと思います。
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