月曜日, 12月 14, 2009

治療後5年目の検診、異常なし

本当は11月末に検診に行く予定だったのですが、インフルエンザで延期になり、今日行ってきました。
術後5年目は9月に迎えましたが、私は手術の後の入院が長かったので、治療が終わって退院してから数えると、治療後5年目の検診は今回になります。お陰様で異常なしでした。

いつも気になっている、切除して口とつながっている鼻の中のでこぼこも、正常な組織ということです。

今回は5年目ということで、初めて腫瘍マーカーも調べました。CEAとSCCというのですが、今まで、治療前の検査時も含めて、一度も調べたことがありません。

説明の紙には「健常者や良性疾患でも陽性となることがある為スクリーニングには適していない」とあり、「再発の予知のために利用されることがある」とも書いてあります。主治医は、調べようと言ったことも忘れてました。殆ど重きを置いていないらしいです。結果は正常範囲でした。

5年無事に過ごせたのはありがたいことです。ただ、9月と11月の時間差に、あの術後の、ゾンビ状態だった自分を思い出してしまいます。とにかく命があった、とは思い、悪い所は取ったのだからあとは治るだけよ、とか励まされて、でも自分に何が起こったのか、自分の状態が、これが自分だと認識できない自分がいました。

皮膚の一部が壊死して、盛り上がって来るまでは退院できないとのことで、いつまでも気管切開は閉じられず、自由にしゃべることもできないし、口はまともに閉じなくて食事のたびにこぼしてびしょぬれになりました。

動脈が露出したらいけないから、とか、大分後になってから言われて、私ってとんでもない目にあってるじゃん、と思いましたが、たいこさんも、手術の後に皮膚が壊死して、顔に穴があいた状態になっていました。

手術の後が順調に塞がらないのは、よくあることであって、主治医はただただ、坦々と毎日の処置をしてくれましたが、それで大抵は無事に治っていくもののようです。

夜中に目が覚めたらシーツが血でびしょぬれになっていて、別の静脈の方が切れていて、手術室が空いていないから、と、処置室で小手術が始まったこともありました。坦々とやってもらいました。だんだん気分が悪くなってきて、もうダメだと思い、苦しい、と叫んだら、終わっていました。主治医が坦々としていてくれるので、多分助かる、と思うことができました。

あの日々のどこかで、何か手違いがあったら、死んでしまえた瞬間はいくつでもあったと思います。

とにかく命があった、ありがたい、と、思ってきたし、思ったけれど、5年たってみると、やっぱり、ひどい目にあったもんです。

退院してからもゾンビでした。いつまでも何箇所からも血が出ていて、私って妖怪人間みたいだ、と思って、お風呂に入るたびに、昔のテレビ番組のベム・ベラ・ベロを思い出して「早く人間になりたいっ」って心の中で叫んでました。

それでも、今、命があるのだものね。やっぱり、ありがたいです。

そうそう、あの頃は、5年生きられると思わなかったんだから。娘の中学の制服姿が見られない、と思ったのに、その娘が今度の春には高校生ですから。

先輩には、5年目再発とか、7年目再発、という方もおられるので、油断せずに日々精進しようと思います。

2 件のコメント:

奈津子 さんのコメント...

油断できないとはいえ、とにかく5年目異常なしはおめでとうございます!!

淡々と書いてても術後のたいへんさには毎度舌を巻きます。
よくぞここまで、って思うよ。
この記事と嵐のコンサートのを一緒に読むと、嵐に感動するゴルぴょんの気持ちがいっそう強く伝わってきますね。

明日は高校駅伝。コンサート前のゴルぴょんさん的にヒートアップ中ですウフフフ♪

重ねて言いましょう。
おめでとう!!!

オルゴールぴょん さんのコメント...

奈津子さん、こんばんは。

ありがとう!

術後の頃は、落ち込んでたのか、研ぎ澄まされてたのか、宇宙だとか精神だとか、非日常的な事をいっぱい考えたけど、最近はすっかり日常的な世界に埋もれた生活です。

嵐の記事とは違和感があるんじゃないかと思いましたが、やっぱり書かないわけにはいかなくて。

高校駅伝、楽しんでください。楽しみがあって幸せだよね、お互い。

重ねて、ありがとう!!

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