水曜日, 6月 27, 2007

癌保険はやっぱり大事、ホントに大事。

厚生労働省が、『医療保険広告は「不安をあおりかねない」』として、指導に乗り出しているそうです。

医療保険広告「不安あおりかねない」 厚労省が指導」(朝日)の中で、

「医療保険の広告やテレビコマーシャルが消費者の不安をあおりかねないとして、厚生労働省が保険会社に対して改善指導に乗り出している。がんなどの重い病気の治療費のうち、大半は公的な健康保険でまかなえることが多いが、多額の自己負担が必要だとの誤解を与えかねないケースがあるためだ。保険会社の監督官庁でない厚労省による指導は異例のことだ。」

まるで、健康保険でまかなえる範囲の治療で十分、という誤解を与えかねない指導だと思います。それ、そうなのでしょうか。

確かに、手術や入院の費用は、保険の範囲であり、高額医療費の還付もあったし、意外と少ないと思ったのは確かです。でも、健康保険ではその後のケアは何にもないんですよ!

「再発のリスクは高いです。」と言っておきながら、それに対して何をすればいいのかは何も示さないし、何もしないのです。定期チェックをするだけ。

実際に再発したら初めて治療をして下さるわけで、『再発するまでは何もしない』ということ。再発する時に役に立つ病院です。そんなことでいいのですか。ますます医療費は増えていくばかりなのに。
まるで厚生労働省は一旦癌になったら何もしないということを薦めているかのようですが、それでいいのですか。再発する前に、しないように努力したいのが普通でしょう。

しかも、実際に再発したら、しだいに有効な治療法はなくなっていきます。手術ができなくなったら抗癌剤。それで完治ということは難しくなっていくから、抗癌剤は死ぬまで。健康保険の範囲内であってさえ、抗癌剤は高額らしいですが、健康保険がまだ適用になっていない薬もたくさんあります。今は海外の情報にも一般人でもアクセス可能ですから、個人輸入することもあります。それが効いた時には、止めるわけにはいかないから、基本的に死ぬまで飲み続けます。健康保険の範囲での命では、命の保障がされているとは言えない。

或いは、食べ物を変えることで癌の進行が止まったという方もあります。スーパーで一番安い食品を買って暮らしていた時よりも、有機農法栽培の野菜や玄米を食べる生活に変えたらお金はかかります。癌がそれで治るかも、と思えば、輸送費をかけて取り寄せたり、玄米をおいしく食べる方法を習いに行ったり、よさそうな健康食品を買ったり、したくなるでしょう。健康保険の範囲ではないけれど、まさにそういうことが命を保障します。

或いは、「癌に立ち向かう気持ちが大事だ」と思って、本を買ったり、患者会に出向いたり、カウンセリングを受けたり、したくなるかもしれません。それだって、費用がかかるのです。カウンセリングも例えば一回一万円。でも、本を読んでいる時とは自分の得るものは違います。健康保険の範囲でないことが健康をもたらします。

或いは、リンパ球を増やすにはハリ(刺絡)が効く、と知って、ハリに通うようになるかもしれません。(ホントに効きます。)がん患者を多くみてくれている鍼灸師がどこに居るのか、知らないことも多いでしょう。まず近所の鍼灸院に行って、そこの先生や患者さんにどこそこがいいと聞いて別の所に行ってみて、ということが必要かもしれません。

どの方法がその人に効くかどうかは、やってみないと分かりません。でも、やってみれば、必ず効果はあると思います。健康保険の範囲でお医者さんにお任せ、というやり方より、ずっといいはずです。生き方としても、実際の寿命という点でも。

それらをやってみるためには、癌にかかる前よりも、お金がかかることは確かなのです。その時保険に入っていてお金があれば、私にはこれが効くのかもしれない、と思ったことを、やってみるということができます。

癌は生活習慣病です。良くなかったのが、食習慣なのか、仕事のし方なのか、気持ちの持ち方なのか、何なのか。変えずに癌になった時と同じ生活習慣で暮らしたら、同じ癌が再発するのは不思議ではありません。

末期になって病院で暮らすのには初発時よりもずっと多くの医療費がかかるのです。初発の時に、癌保険のお金で生活習慣を見直し、再発しない生活をするようにした方が、医療費は節約できるのに。

厚生労働省、医療費節減を考えないのでしょうか。癌保険のお陰で癌患者は、健康保険では現状ノーケアである治療後の再発の恐怖に対応ができるのです。注文をつけるなんて、皮相的な考えだと思います。

というわけで、お金持ちで保険がなくたって色々できるという方以外は、やっぱり癌保険は大事です。入っておいた方がいいですよ。



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