水曜日, 6月 13, 2007

療養して、復帰できない時

うちにはテレビがないので、NHKの音声をラジオで聞いているだけなのですが。介護の話の番組のようです。

「こんな状態で家でみられるの?」と思ったけれど、退院されて、家族で、2時間おきに痰の吸引、3時間おきに胃へ流動食という介護。負担が重く、自分で介護センター(?)を立ち上げ、ヘルパーさんに来てもらうようにされた、とのこと。ちゃんと映像で見ていないのですが、あらかたこんなお話が出ています。

私も、2年ちょっと前、手術では気管切開。麻酔から目が覚めたら息ができなかった。痰の吸引で死ぬ思いでした。『死んじゃう~~』と思いながら何度もナースコール。吸引してもらえばスッキリで、そのうち、自分でやるようになりました。どことなく看護婦さんもそっけなかった、っていうか、そんなに親身に心配してくれている風でもなかったのは、私の場合、そのうち自分でもやれるようになる、と看護婦さんには分かっていたのでしょう。親身になりすぎたら、いつまでも自分でできるようにならないでしょうから。

胃へのチューブでの流動食も、味も何にもしなくても、これで命がつながるのだ、と思えば楽しい嬉しい食事の時間でした。口からの流動食になり、まだろくに食べられないのに~~、と思っているうちに、もう退院。スーパーでも、デパートでも、レストランでも、何で私の食べられるものが、こんなに無いの? ひどいっ、と思いながら暮らしているうちに、いつしか大抵のものは食べられるようになりました。

そして、時には療養が退屈とまで思うようになりました。

だけど、あそこであのまま介護が必要な状態へ向かってしまわれる方もあるのですよね。

優しく厳しく看護して下さった看護師さんに感謝です。豚カツなどの私の食べられないメニューのない夕食に、つきあってくれた家族にも。

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