月曜日, 6月 04, 2007

第51回国際システム科学学会(2007年)は東京で

国際システム科学学会(Annual Meeting of the International Society for the Systems Sciences)というのがあります。

ラズロー博士はシステム科学とかシステム哲学とかの業績でも知られています。音楽家、物理学者としての業績を残された後、システム哲学の業績で非常に有名になられたそうです。システム哲学の創始者ということらしい。

その、今年の国際学会は、日本であるそうです!

 "The 51st Annual Meeting of the International Society for the Systems Sciences, Integrated Systems Sciences: Systems Thinking, Modeling and Practice"
第51回国際システム科学学会、統合システム科学:システム思考とモデルと実践(勝手に訳語をつけました)

今年の8月5日から10日、東京工業大学であるそうです。

昨日紹介した昨年のデュッセルドルフでのシンポジウムの「叡智と科学の対話:惑星の新しい意識」とテーマが連続していることが分かります。個人の意識に対して、システムの思考や意識(!)という概念が探られています。地球という惑星の意識。???

昨日紹介したシンポジウムのビデオをまとめているARI filmsというところは、『カバラの叡智で人間に宇宙とのつながりを発見する機会を提供』しようとしているところです。カバラとは、ユダヤ教の神秘主義思想だそうです(ウィキペディア『カバラ』)。これだけ見ると、一般には”近づかない方がよさそう”と思うと思います。私などはそうです。エンジニア仲間の誰も、肯定してくれそうにない。でも、ユダヤ教と特に関係が深いというわけではないのです。たまたまなのです。東工大で行われる、国際システム科学学会の方は大いに信用してくれると思います。(私もです。)

科学が精神的なものに近づいていることを、受け入れねばならないようです。まだまだ、受け入れないという方もあると思います。

第51回国際システム科学学会には今のところラズロー博士がみえるとは載っていないようですが、去年の第50回では博士が特別講演をされています。去年の副題は「複雑さと民主主義と持続可能性」。


"The 50th Annual Meeting of the International Society for the Systems Sciences, Complexity, Democracy & Sustainability, July 9-14, 2006, Sonoma State University, Rhnert Park, California, USA" "Sonoma 2006 Featured Speakers"


複雑な人間社会の中で民主主義の実現を探りながら地球の生命を持続可能にするには(第50回)、個人レベルでなくシステムの意識と思考を探り、モデル(概念)を確立し、実践していく必要がある(第51回)、といった流れでしょうか。

第50回のFeatured Speakers(特別講演紹介)に載っているラズロー博士の写真は何やらとても楽しそうです。内容の深刻さに比べて、博士の確信が窺える明るい印象はありがたいです。昨日のビデオもそうですが。地球は大丈夫かもしれない、と思えます。私たちがちゃんと必要なことを実践すれば、でしょうけれど。

同じく去年のFeatured Speakersに載っているAlexander Laszlo, Ph.Dという方は、博士の息子さんなのでしょうかね。(? Kathia C. Laszlo, Ph.Dはお嫁さん?) 博士には息子さんが2人おられるそうですが。   ハイ、私はミーハーです。

息子さんなのかどうかは分からないけれど、博士もそろそろご高齢ですから、この叡智を受け継ぐ後進の方々がどんな風なのかは私は気になるのです。賢い人の後をついていくのが好きなので。

今年の第51回は日本ということで、日本人の先生の講演もいくつかあるようです。Tokyo 2007 Featured Speakers(2007東京の特別講演)

世界の将来を探る重要な国際会議に、日本も貢献でき、課題の議論に近く先生方がおられるのはとても心強いと思います。願わくば、この成果が今後の日本の行く末に十分に反映されますように。

0 件のコメント:

サイト内検索は右側のボタンをチェックして検索ボタンを押して下さい