木曜日, 5月 07, 2009

病気ではない心が体を治す(カント、宇野千代、天風先生)

『喜び』と健康の関係について情報を漁っていたら、哲学者のカントにたどり着きました。中村天風という方がカントについて語った内容について、宇野千代さんが書いていました。

カントと天風先生」『文芸春秋』昭和48年1月号

カントは生まれつき背中が曲がっていた上に喘息で、子供時代には病気で苦しんでいたが、医者から、治療法はないが心は病気ではないのだから、苦しいと言わないようにすれば治る可能性がある、と言われ、それから痛い、苦しい、と言わないようにしたとのこと。それで治ったらしく、最終的に81歳まで生きたそうです。

このお医者さんは、カントの「痛い、苦しい、」と言う心が健康に悪影響を与えていると分かって、その心を変えさせることで病気を治療してしまったようです。

この話を紹介している中村天風という方も、若い時難病の肺結核になり、治そうとして世界を遍歴してヨガの行者に言われた事がこのカントの医者と同じ内容で、その半年後に難病が治ったそうです。

さらに、中村天風さんは40歳代に喉頭癌になって夥しい血を吐いたけれど、癌を持ったまま92歳まで生きたそうです。ホームページ(個人の天風ファンの方のもの)に色々紹介されています。積極的養生法などを説いたらしい。私は存じ上げませんでしたが、明治・大正・昭和を生きた、何だかすごい方のようです。



ヨーガに生きる―中村天風とカリアッパ師の歩み
 


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