「喜びは、しばしば身体全体に新しい活力を与え、ひとりでに活動したくなるように促す特効薬である。同様に、あらゆる事物や人間を、たえず静かな喜びをもって受け取ることも、大いに健康的であって、その効果はてきめんでなくとも、おそらくいっそう長つづきするであろう。
喜びはある程度まで努力してつくり出すことができる、しかもごく簡単な方法によって。
まず第一に、自分の持っている良きものに目を向け、その価値を認めて感謝することである。感謝は喜びにきわめて近い感情である。
次ぎには、他人に喜びを与えることである。これは誰でも、病人でさえも、できることであり、ひとに親切にする機会は、つねに、どこにでも十分にある。」
ヒルティ『幸福論』
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喜びがなんであるか、書いてありました。昨日紹介した『新書簡』のヒルティさんは、ウツ状態だったんでしょうか。「多くの苦しみを堪え忍んできた人々のみが喜びを知っている」なんていう、昨日の文のひがんだような考えよりも、この『幸福論』の内容の方が賛同できます。
喜びが健康によいということも、ここにも書いてありますね。
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