日曜日, 8月 05, 2007

癌研病院サテライトさとう消化器内科クリニック:眠っているうちに内視鏡検査

昨日は、池袋のさとう消化器内科クリニックに行きました。

前回三田病院の頭頸科に行った時に、「そろそろ再発の心配ばかりでなく、他の癌のことも考えた方がいい」と言われました。

癌の術後、もうちょっとで三年。幸い、再発・転移無しで来ているのは嬉しいのですが、最近、治癒率が上がるにつれて、もとの癌とは関係の無い別個の癌が出てくる人も多いそうです。最初の治療の時に抗癌剤やら放射線やらをやっていると、それが他の癌を誘発することもあるらしい。そういうのを多重癌というそうです。

ま、しょうがないですね。そういうものらしいです。口腔癌の場合、やはり消化器系の多重癌の確率が高いとのこと。

さとう消化器内科クリニックは、今は有明にある癌研病院が大塚にあったころから癌研病院と提携していた病院だそうです。検査の予約待ちが長くなってしまう癌研病院での治療がスムーズに行くように協力していたとのことで、今でも必要な場合は癌研病院への速やかな紹介を行っているとのこと。今の三田病院の主治医は癌研病院から移られた方です。

食道、胃の内視鏡検査は、最初の告知の後、口腔癌の治療前にも受けましたが、

「あんなの、二度とやりたくない」

と思ってました。でも、さとう消化器内科クリニックの検査は、眠っているうちにやってくれるとのことで、辛くないですよ、と、こちらへの紹介状を書いて下さいました。

JR池袋駅から歩いて5分、区役所の裏手のビルの三階にありました。

入り口には熱帯魚の水槽がありました。受け付けから、緊張感や苦痛感の生じがちな検査を患者がリラックスして受けられるよう、病院の方全員が万全を備えているという感じでした。パンフレットによると、高度な画像診断を行うと同時に『快適・安楽な検査へのこだわり』『安全へのこだわり』が特徴とのこと。

検査は、まず、「胃をきれいにする」という、味の無い液体を少し飲みました。それから診察着に着替え、ストレッチャーのような診察台に横になります。スプレー式の苦い麻酔剤を口の中にスプレーします。

内視鏡を入れるためのマウスピースをくわえます。私は口が2センチほどしか開かないので、ちょっと心配でしたが、ちゃんとマウスピースが入りました。

鎮静剤を点滴する、とのことでしたが、実際、殆どの人がこれで眠ってしまうようです。それでも鎮静剤って言うんですかね。私も、目がさめて気がついたら終わっていました。全く途中の意識はなく、ずーっと眠っていました。始めたのは11時前だったと思いますが、気がついたら2時過ぎになっていました。

気がついた後、水と、小さなゼリー2個と、あめ玉を2個もらいました。検査のために朝食抜きだったからちょっと嬉しかったです。

それから、すぐに結果の説明がありました。写真を見ながら、『異常なし。』写真のコピー4画像分をおみやげ?にもらいました。

ちょこっとだけ、胃炎の治った痕があるとのことでしたが、これは多分、3年前の前回の内視鏡の時にもあると説明されたものと同じもの。一応、そこの組織をちょっとだけ取って精密検査するそうです。あと、ピロリ菌の検査という小さい試験管がありました。

でも、検査はどうやらダメ押し的なもので、ピロリ菌も、見ただけで「大丈夫そうですけどね」とのこと。

「前回内視鏡をやった時には、2度とやりたくない、って思ったんですよ」というと、さとう先生は、

「ここの検査だったら、何回受けてもいいと思うでしょう?」

ですって。

ま、何回も受けたいというわけではありませんけど、前回よりもウンと快適な検査でした。

検査の結果を10日後以降に聞きに来るようにとのこと。

検査クリアで、だいぶ気が楽になりました。

2 件のコメント:

ink さんのコメント...

 だんだん、検査方法も進歩するんですね。治療も進歩するはずと期待してしまいました。コメントしませんでしたが、最近話題にされていた事は、どれも大いに参考になりました。『アミノ酸』は、以前のの解りやすい解説も読み返して納得。私も小袋でついてくる出し汁等は捨て、選ぶときも表示を以前より熟読するようになりました。その物の成分というより、そこからバランスが崩れ始めるのが良くないなあと。『人間はなぜ治るのか』も借りるべく、調べてみますね。『生きている人を見る』は全く同感です。自分自身も闘病記の読み方は、癌体験の前と後では全く違う。まして映画となると、あくまで他人事という感覚で、闘病記が鑑賞の対象になるようで、気持ちの複雑さに耐えきれないです。生存者の小さなドラマを、たくさん作って、大きくしていきましょう。

オルゴールぴょん さんのコメント...

inkingさん、コメントありがとうございます。いつも読んで下さっているのですね。

最近、『癌っ』とやられたハズの緊張感が無くなってきていて、油断しまくりです。色々書いてはいるものの、やっぱり術後の始めの方が、知らない事も多かったものの、食事とか、サプリとか、今よりもずっと色々気をつけていました。
病院で知り合った方には、7年目で再発した、という方も実際にあります。もう大丈夫だと思ったのに、と仰っていました。

でも、気にしすぎも良くない、忘れるくらいがちょうどいい、という話もあるのですけどね。無闇と心配するのではなく、本当に必要なポイントを見つけていかなくては、と思います。

生存者の小さなドラマ、それが、一つ一つが、かけがえのないものですよね。なかなか表に出る事が少ないように思いますが、沢山あるはずだし、隠れたダイヤモンドのように本当は輝いているんだと思います。

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