月曜日, 8月 02, 2010

アンコールワット(カンボジア)に行ってきました

カンボジア、って、ちょっと前までとても危ないところでしたよね。アンコールワットは魅力的だけれども。

でも、今は安全に世界遺産のアンコールワットにも行くことができます。

簡単なんです。ツアー会社に行って、アンコールワットのツアーに申し込むだけで、行けちゃいました。

現地のガイドさんが親切に案内して下さいました。シェムリアップという地方都市が拠点になります。シェムリアップは高級ホテルがたくさんある穏やかなリゾート地です。

ガイドさんも、観光地は安全です、私達はお客さんを危ないところには連れて行きません、と言ってました。

ガイドさんは日本語が上手です。シェムリアップには日本語学校が1校だけあり、そこを卒業して試験に通るとガイドの免許をもらえるそうです。皆さん同じ制服を着て、アンコールワットの三つ屋根のシルエットの同じワッペンを制服の袖につけています。

私たちを案内してくれたガイドさんは、もう、日本語のガイドは多すぎる、と言っていました。パッケージツアーでしたが、私達のツアーは全部で日本人5人でした。他にも数人の日本人グループはたくさん居ました。ガイドさん同士はお互いに知り合いのことも多いようでした。

観光していると、ドヤドヤドヤ、っと、数十人の韓国人の団体客が通っていきました。私たちのガイドさんと同じ制服の、韓国語のガイドさんが説明していました。撮影ポイントを占領され続けになりました。

また暫くすると、ドヤドヤドヤ、っと、数十人の中国人の団体客が通って行きました。同じ制服の中国語のガイドさんが説明していました。

団体が通り過ぎた後は、さっきの撮影ポイントもガラ空きです。

別のところでは、数人のドイツ人のグループに、同じ制服のドイツ語のガイドさんが説明していました。

いっぱいいる観光客の中には、フランス語で会話している人たちも、英語で会話している人たちもいました。

という感じで、アンコールワットには世界中から観光に来ていて、私たちは韓国人と中国人の波の間を縫って、その大群が居ない方向からガイドさんに案内してもらって見学したり、写真を撮ったり、という感じで観光しました。

カンボジアへ行くには日本から直行便はありません。私はベトナムのホーチミンシティー経由で行きました。

生まれて初めてベトナム航空とカンボジアアンコール航空に乗りました。カンボジアの航空会社があるなんて、すごいですよね。去年できたらしいです。全部ベトナム航空との共同運航便だそうですが。

ベトナム航空の飛行機。マークは蓮の花のようです。


成田空港でチェックインしようとした時、隣のカウンターに、真紅のアオザイ姿のかっっこいい方達がたくさん集まっているのが見えました。ミス・サイゴンの大群か?、と思えてドキっとしましたが、それが、ベトナム航空のスチュワーデスさんたちだったんですねぇ。

ベトナム航空の機内食は、洋食と和食があり、私は和食を頼みました。カツどんでした。やわらかくてとても美味しかったです。スチュワーデスさん達は日本語ができない方が多いようでしたが、JALとの共同運航で、日本人のスチュワーデスさんも中に混ざっていました。日本人の方も真紅のアオザイ姿でした。素敵でした。

ホーチミンシティーで乗り継いだカンボジア航空の飛行機。マークは風のシンボルか何からしいです。


着いたカンボジアのシェムリアップ空港は、新しい感じできれいでした。


感心したのは、シェムリアップ空港でも、アンコールワットの遺跡群の中でも、トイレがきれいでどこもトイレットペーパーがちゃんとあったこと。上海や北京でもトイレットペーパーが入っているようになったのはここ数年の、北京オリンピックや上海万国博覧会に臨んでの整備だったように思います。

嵐の上海コンサートに行った時に、トイレットペーパーは無いよ、と脅されて行ったら、あったので感心したものでした。すぐそばで万博の工事をしていました。

カンボジアも観光客用の施設は整備されているけれど、一般的には、まだ電気も来ない家も多いそうです。ガイドさんの奥さんは、手で洗濯をしているとのこと。一般家庭にテレビはあるけれど、洗濯機や固定電話はないそうです。携帯電話はかなり普及しているようです。

現地通貨はリエルですが、どこでも米ドルが使えました。行かれる方は1ドル札をたくさん持っていくと使いでがあります。
ホテルのおみやげ屋さん、観光地で飲んだミネラルウォーター、観光地で寄ってきたおみやげを売る子供達も、米ドルでした。1ドル以下のおつりはリエルで来ました。シェムリアップのデパート、マーケットは、店によってドルとリエルが併記されていました。

ホテルでは何かしてもらうとチップに1ドル札を使いました。For you. とか、Thank you.とか言って渡せばいいんです。チップは要求されるという感じではないけれど、あげると喜ばれますし、とても素直で親切な感じで受け取ってくれます。あげることが多いようです。

私がお世話になったガイドさんだけかもしれませんが、節度のある距離をとって、観光客(つまり私)に買わせることにならないようにしつつも、観光地でお土産を売る子供達やおみやげ売りの人たちにもその労をねぎらったり生活の努力を応援したりする姿勢があったようで、ホッとして助かりました。

以前中国に行った時には、大分昔ですが、ガイドさんがお土産売りの子供などを悪い者たちのように追い払おうとしたり、品物を、質が悪い、と言ったり、観光客と中国の一般の人をなるべく遠ざけようとする姿勢がありました。こちら(観光客側)とあちらの圧倒的な経済状況の差があって、彼らは売りたいのですが、ガイドさんは彼らではなく、自分達が連れて行く観光客向けのお店でのみ買わせたいのでした。遠ざけられる人たちの怒りは感じられました。今は、大分変わっているのかもしれません。

また、以前行ったメキシコの遺跡でもおみやげ売りの子供などがいましたが、カンボジアのお土産売りの子供は、熱心に勧めてはくるけれど、特有の声の調子がどの子もどの人も弱いためか、あれがカンボジア語の語調なのか、かなり押し付けがましさが弱かったような気がします。素直な子がよくがんばってお手伝いをしているような感じでした。

政治のことは殆ど知りませんが、もう10数年前から今の政権になって平和になっているようですが、昔は大変だったそうです。ガイドさんのお父さんはガイドさんが1歳のときにポルポトに殺され、ガイドさんのおじいさんは7人兄弟のうち6人を殺され、おじいさんの妹さんの旦那さんも殺された、とのこと。大変な時代があったものです。

遺跡では10人くらいで音楽演奏をしている人たちのグループがいくつかあって、手足が無かったりして、地雷の被害者とのことでした。正式に遺跡の中での演奏を許されている楽団のような感じでしたが、日本のように障害者の年金などなく、生活は大変とのことでした。

孤児も多く、ガイドさんはお母さんと自分の妻子の他に、孤児も二人育てているとのこと。一般的な労働者の月収は6000円と言っていました。

シェムリアップの道路にも、街中も、ホテルの前も、ホテルの中も、仏像と象さんの像がたくさん並んでいました。町を歩いても上海のように車に追い立てられることもありませんでした。

貧しい国、歴史的には大変だった国ですが、行ってみるととってものどかでした。

アンコールワットの遺跡は崩れてました。もっと崩れてしまう前に、一度行ってみられるとよいと思います。

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