月曜日, 4月 27, 2009

メディテーション(癌治癒とは死ぬ事とみつけたり)

癌治癒とは死ぬ事とみつけたり、と暫く前に書いたのですが、死ぬ練習のメディテーション(瞑想)というのがあるのです。

声に従って、将来、死ぬ時の事を想像の中で体験します。死ぬ1年前、何をしているか。半年前、何をしているか、1ヶ月前、1週間前、1時間前、何をしているか。死んで、その後、ぐんぐん宇宙へ昇って、地球を見ながら、自分の人生をどう思うか、後悔することはないか。

その後また地球へ下りてきて、体の中に戻って、現実世界の中に生き返る、という死と再生の瞑想です。先日来紹介している「がんのイメージ・コントロール法―サイモントン療法による癒しへの道」にも載っています。

伊豆高原の研修でも、このメディテーションがありました。その時は、おばあさんの私は上手にすうっと魂が抜けて、宇宙に昇っていって、地球を見ながら、ヤッタ~、上手に死ねた、宇宙旅行だ!みたいに、結構、ワクワクしていました。初めてだったのでね。死んだのは。緊張していて何が起こっているのか分かっていなかったんでしょう。

先日、二回目をやってみました。

今度は、結構しんみりと、一週間前には子供や孫を回りに呼んで挨拶なんぞをして、でも死ぬ日には一人で、どうやら上手に魂が抜けました。で、部屋の上の方から、死んでいる自分をみたら、涙が出てきました。よく頑張ったねぇ、と思えて。宇宙に上っていくのも、前回のように旅行気分ではなく、もっと重厚なそれらしい気分でした。どうやら、初めて死んだ時よりも色々な事を感じる余裕があったようです。

もう、自分を看取ったので、天下無敵みたいな感じ。

このメディテーションは死への恐怖を解消して、恐怖でエネルギーを消耗しないようにして、そのエネルギーを生きるために使うようにするものだそうです。

死んでも大丈夫だと思いつつ、生きると、よく生きられるということ。武士道でござりまする。

人生で後悔することはありませんか、という部分では、「お掃除をしなくちゃ」と思う人が多いそうです。今のうちにやりましょう、というおまけコメントつきです。

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がんのイメージ・コントロール法―サイモントン療法による癒しへの道」は売り切れで中古本しか手に入らない状態ですが、近々改訂版が出版されるらしいです。

木曜日, 4月 23, 2009

消されちゃった!

嵐の櫻井翔くん主演ドラマ「ザ クイズショー」第1話、新中3娘のたまこが録画していたのに、たまこも私も見ないうちに、腰痛白髪大王のおとうさんが消しちゃったよ。

ディスクの掃除をするんだって。

げしょげしょ~ん。大王は強引だぁ。

だけど実は、今週末もおでかけで忙しい。松潤の「スマイル」がヘビーだし、ドラマ2本は子持ちワーキングウーマンにはなかなか追いきれないス。

でもこのところ、TimeコンやイザッNowコンのDVDを新小5息子のせんべいがリピってます。私が回さなくても回してくれるので、母は癒されてます。いい息子だ。

今度は「ザ クイズショー」の主題歌と、松潤のCMの曲でまたまた両シングルCDを5月に発売です。「明日の記憶/Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ~」(初回限定盤AとBのDVDつきと、通常版CDのみ)嵐さん、快調です。

●嵐“SUMMER TOUR 2007 FINAL Time-コトバノチカラ-”2DVD(2008/4/16)






【DVD】2004 嵐! いざッ、Now Tour!!/嵐


何と、CD「明日の記憶/Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ~」の初回限定版(DVDつき)は楽天さんではAもBも早くもことごとく売り切れ。通常版は残っているようです。


ファン活動って、タイヘンなのよ。

日曜日, 4月 19, 2009

嵐 松本潤主演ドラマ「スマイル」第1話

SeaMountさんから昨日の記事へのコメントで、二宮和也くんと松本潤くんに触れて頂きました。SeaMountさんは学校で地学を教えていらっしゃる先生だそうです。嵐メンバーのドラマを学校の先生にも評価して頂けたわけで、嬉しい限りです。

研修の後で頭がおなかいっぱいで、まだ櫻井くんの新ドラマは見れてないんですが、研修中最後の夜の自由参加宴会を抜け出してちゃんと見た松潤の「スマイル」第1話は、非常によかったです。「花より男子(だんご)」「君はペット」「バンビーノ」「隠し砦の三悪人(映画)」などの、どれとも異なる松本潤の新境地を見せてくれていると思いました。

主人公の不安と困難の中に置かれた困惑した心境がひしひしと伝わって、見ていて苦しくなるくらいでした。「スマイル」だから、ハッピーエンドへ向かっていくヒューマンドラマだろうけれど、決して軽くないし、松本潤の笑顔は本当に純粋な輝きを持っているから、今後の展開にどれだけの光る場面、光る表情を見られるだろう、と、楽しみです。

で、嵐ファンには良く知られていることですが、ここは嵐ファンじゃない方も読まれるかもしれないので書きますと、松本潤の値打ちはドラマだけじゃないのです。

顔立ちがきれいなので、そこを誉めると愚かなオタクと思われるかもしれませんが(実際そうでもありますが)、松本潤の魅力は顔だけじゃないのです。

嵐が嵐であることについての松潤の特別な思いを多くの嵐ファンは感じていると思います。「嵐」の中に松本潤があって、嵐はどうするのかをいつも考えてくれて、嵐を特別なものとして特徴づけてくれています。

さらに、特に嵐のコンサートを、特別に感動的なものにしてくれているのは松本潤なんです。専門用語はうまく使えませんが、単にメンバーとして参加するのではなく、プロデューサーのように、コンサートの細部まで検討し、時には大掛かりな新しい装置や演出も提案し、説得し、実現しています。その魅力を知ってしまったファンは、コンサートを逃す事が考えられずに、ファンクラブにも入り、チケット取りに奔走します。

日本ではコンサートチケットがなかなかとれないし、取れても5万人のドーム会場や7万人の国立競技場会場です。規模の小さい会場で見たいがために上海まで行ってしまったりします。なぜそこまでしてコンサートに行きたいのか、と思われるでしょうが、それは、松潤が考えてくれるコンサートに行って、嵐を応援したいから。私の場合、ですが。

サイモントン療法とは関係ないようなもんですが。ワクワクは本人が楽しけりゃいいのです。ちなみに癌になる前は仕事と子育て一筋(二筋?)、アイドルなんてとバカにしておりました。1例として参考にして下さいませ。

土曜日, 4月 18, 2009

帰ってきました

サイモントン療法の6日間研修から帰ってきました。

昨日からの嵐の松本潤くん主演「スマイル」第一話、ホテルで見れました。潤君、よくやってます。よいです。

今夜は同じく嵐の櫻井翔君主演「ザ クイズショー」第一話ですが、何やらヘロ~となってしまい、見る気力が沸きまへん。これ以上、物語は頭に入らない。娘が録画しているので、後から見よう。

6日間研修は、驚きと学びと感動の連続でした。研修内容の大筋は前回挙げた



に沿ってます。まだ全部読んでいませんが。患者さん方以外に、多くのお医者さん、看護士さん、ターミナルケア・カウンセリング関連の方々などが参加されていました。

で、大筋以外の部分は、思いっきり個人情報になるので書けませんが、とにかく、研修開始時点で固~くなっていた患者さん達や我々一般参加者が(私は患者扱いでなく参加)、すご~く元気になって最終日を迎えることができ、今後の生活についてのアドバイスも沢山頂き、大きな安心感の中でそれぞれの現実の生活に戻って行きました。
癌患者さんたちがあれだけ元気になるというのはすごいです。落語を見た後は免疫力が上がる、というのと、近いと思います。それぞれの中に変化を起こして、改善した病気との関わり方を日常生活でも維持して、より健康になって欲しいと思います。

さて、私も、今回学んだ事を忘れないように、より健康的に生活せねば。

というわけで、今後も嵐ファンであり続ける所存です。『喜びのリスト』というのがあり、ワクワクすることをしよう、という大事な課題なんで。他の課題も色々あるのですが、実行し易いものから、やり続けることが大切です。

日曜日, 4月 12, 2009

サイモントン療法は患者が楽になるためのもの

サイモントン療法が何者であるのか、私が言える立場ではないのですが、私は少なくとも、これは患者が楽になるためのものだと思います。

川畑先生のセッションを受けている時、答えを知りたくて色々な事を「AAAAなのですか?」と聞いたもんです。でも、AAAAだ、という答えをもらえないのが常だった記憶があります。そう言うと、私はAAAAに励んでしまうから。AAAAに励まねばと思ってしまってかえってそれがストレスになっては、正解ではないわけです。

サイモントン療法の6日間研修のテキストが指定されています。次の3冊です。なおとさんからのコメントで、手軽に始められるものは?というご質問がありました。興味がおありでしたら、本を読んでみるのもよいかもしれません。


    



私は何も準備がないままに、治療後に、川畑先生のセッションを受け、その後に「がんのセルフコントロール」を読みました。川畑先生のと(狭い意味でですが)違うな~と思いました。

昨日書いた森山先生の紹介を聞いた時も、違うな~、と思いました。川竹文夫さんのNHK番組「人間はなぜ治るのか」を見た時にもサイモントン療法が紹介されていましたがこの時も、違うな~、と思い、がんの患者会で知り合った先輩がん患者さんからサイモントン療法の話を聞いた時も違うな~、と思いました。

この3冊を全部読めばつながるのかもしれませんが、きっとそれぞれの人にとって必要なもの、受け取ったものは違うのだと思います。

要は、必要なものがみつかればよい、のだと思います。でもポイントは、楽になって、体の本来の治癒力が働くようにすることです。自分の体の声が頼りです。それは楽にしてゆっくり聞くようにしなければ聞こえません。
だから、頑張らねばと思わないようにして下さい。

ゆっくり、読むゆとりがあれば読めばよいし、無料の講演会も年に何度か行われていますから、必要な時には講演会や研修に行ってみればよいと思います。私は今度行きますが、ちょっと行ってみようと思ったけれど、術後5年ですから。川畑先生の宿題ができていないのが気になっていたのです。

それから、3月28日の記事「サイモントン療法研修」にSeaMountさんからコメントを頂きました。SeaMountさんのブログの[有明通信]は、癌治療にかかわってくる様々な話題を客観的に書かれていて圧巻です。短時間では読めませんが、分析的でありながら画像も多用されていて読み易く、大変参考になります。その中にサイモントン療法の事も出てきます。

SeaMountさんのサイモントン療法の記事のまとまったものは『がん治癒への道―サイモントン療法の新たな展開』の記事です。書評らしいですが、すみません、私はまだこの記事よく読めていません。この本もまだ読んでないのですが、大変参考になりそうです。

5年目ということで切実さのない研修参加者ですが、何年もかかってやっと参加できるようになった、とも言えます。多分、以前セッションに通った時にはこれ以上繰返しても急に進歩はしない、と川畑先生に見通されて、今回でおしまいですよと言われたわけで。

土曜日, 4月 11, 2009

サイモントン療法6日間研修

伊豆のサイモントン療法6日間研修に、明後日から行ってきます。

暫く前にメールで申し込んだら、案内を送って下さいました。日程などと、振込み用紙と、質問用紙(予習みたいなもの)と、誓約書が入っていました。

誓約書は、守秘義務、内容の著作権を守ること、勝手にサイモントン療法の名の下にセラピーなどをしないこと、セラピーを行う必要がある場合は認定セラピストの指導を受ける事、など。サイモントン療法は、サイモントン博士が認定したセラピストでなければ行うことはできません。

サイモントン博士がいらして下さる伊豆の研修の他に、認定セラピストによるサイモントン療法を受けられる機関はサイモントンジャパンのHPに載っています。そこ以外ではサイモントン療法を受けることはできないわけです。

例えば国立がんセンターの精神科の有名な先生は、癌患者が前向きに治療に取組む事で、治癒率が変わるわけではない、と書いておられました。外国では精神的なケアをされた癌患者グループの方がそうされなかったグループよりも治癒率がよいという研究報告がいくつもありますが(サイモントン療法もその一例だと思います)日本ではそのようなデータが、まだ取れないらしいです。日本人の場合、前向きに頑張りすぎて、かえってストレスになってしまうのかもしれません。

素人の励ましなどは逆効果になる場合があるわけで、認定されたセラピストに限る必用があるのでしょう。

このルールに当てはまっていないんじゃないかなぁ?と思った例が一つだけあります。NPO法人癌コントロール協会の森山先生のセミナーの中にサイモントン療法の紹介があったのです。それは、何と、森山先生はサイモントン先生を日本に初めて連れてきて下さったその人だから、らしい。森山先生はあの川畑先生のことを「通訳の女の子」と呼んでいらして、私は大いに面食らいました。日本人のサイモントン療法第一人者で認定トレーナー第一号である川畑先生は、元はサイモントン博士の通訳をしておられたんです。

ごく最近、サイモントン療法の認定トレーナーは3人に増えたようです。認定トレーナーは、患者さんグループとインターン(セラピストを目指す人)の指導を正式に行える人です。つい先日まで、川畑先生1人でした。

サイモントン療法は日本ではまだまだ知名度は低いですが、少しずつ広まってきているようです。がん患者の精神的ケアに大きく寄与できると思います。

サイモントン博士は米国の癌コントロール学会から人道賞を受けられた他、イタリアの国際文化芸術科学センターから、癌と人道の分野での継続的努力に対し、Foyer Des Artistes賞を受賞を受賞されているそうです(Wikipediaより)。

最近は日本の文部科学省がんプロフェッショナル養成プランの一環での研修会などが行われています。

●文部科学省がんプロフェッショナル養成プラン第3回北陸がんプロフェッショナル養成プログラム公開講座
「がんのこころのケア、ストレスマネジメント」~サイモントン療法から~ 平成21年2月7日 北日本新聞ホール 【主催】富山大学、北陸がんプロフェッショナル養成プログラム【後援】 富山県/富山市/富山県がん診療連携協議会/富山県医師会 富山県看護協会/富山県病院薬剤師会
富山大での講演会和漢薬の伝統のある富山でというのが面白いと思いました。


●宮崎大学医学部英語分野主催 文部科学省がんプロフェッショナル養成プラン協賛 ~サイモントン療法「がんと心の関係」 2月19

●文部科学省がんプロフェッショナル養成プラン 北陸がんプロフェッショナル養成プログラム公開講座 ワークショップ サイモントン療法を学ぶ2日間コース 平成21年2月21日(土)、22日(日)富山国際会議場2階【 主 催 】富山大学、北陸がんプロフェッショナル養成プログラム【 後 援 】富山県/富山市/富山県がん診療連携協議会/富山県医師会/富山県看護協会/富山県病院薬剤師会

●文部科学省「がんプロフェッショナル養成プラン」一環「平成20年度 第1回がん看護インテンシブコース研修会」~サイモントン療法の理論と実際 (講師:田村祐樹) 6大学連携オンコロジーチーム養成プラン
6月20日(金)神戸市看護大学大学院看護学研究科

●文部科学省「がんプロフェッショナル養成プラン」一環「平成20年度 第1回がん看護インテンシブコース研修会」~サイモントン療法の理論と実際 (講師:田村祐樹) 6大学連携オンコロジーチーム養成プラン
7月11日(金)神戸市看護大学大学院看護学研究科

●文部科学省「がんプロフェッショナル養成プラン」一環「平成20年度 第1回がん看護インテンシブコース研修会」~サイモントン療法の理論と実際 (講師:田村祐樹) 6大学連携オンコロジーチーム養成プラン
7月31日(木)神戸市看護大学大学院看護学研究科

金曜日, 4月 10, 2009

サムライ翔:まちがえました。/大野智

暫く前に、アイドルグループ嵐の櫻井翔はサムライだ、と書きました。国立競技場コンサート(嵐/嵐 AROUND ASIA 2008 in TOKYO)のDVDで、あの高い、聖火台のところで、嵐のメンバーに押されて死んでも後悔はない、と櫻井くんは言ったんです。それが、武士道の心境「武士道とは死ぬ事とみつけたり」に似ていると思ったので。

その時に、「あの高い所でメンバーの誰かが押したら殺せるよ」とニノが言った、と書いてしまったのですが、ニノではなくて、松潤でした。ニノと、松潤と、櫻井くんの3人が話していて、ニノが言ったように勘違いしてしまったようです。松本さん、二宮さん、私の記事を読んで勘違いしてしまった方、すみませんでした。

後で間違えた記事の方も直します。

櫻井くんが「後悔はない」と言ったのは合ってます。

「後悔はない」と翔君が言って、ニノは小さい声で「どういう意味だ」って言ってました。

どういう意味かの答えはなかったです。

私が思った答えは、櫻井翔は侍だから。サムライ翔。名前までそれらしい?ということに今になって気がつきました。

その時、相葉くんと大野くんは、3人の後ろに座って、聞いてました。どういう意味だと思ったでしょうね。

5人の絆はすごいと思います。けど、が~んとそこで、感動の団結が結ばれた、という感じでもない。もっと淡々としていました。その後に控えているコンサート自体への緊張感の方が強かったのかもしれません。

けれど、コンサートも緊張して臨んだという感じではありませんでした。淡々と、でもいつもの通りに一生懸命にやって、大きな大きな感動を作り上げてくれました。大きな感動を作る前の臨場感が勝って、感傷的な感情に囚われる暇は無かったのかもしれません。

ただ、大野くんの様子は中でも特異に思えました。大野智は、あの国立競技場よりも大きいのかもしれない。言葉としては、大きな会場でも同じようにやるだけ、みたいな風に言ってました。どんな会場であろうと、大野智は宇宙の中でコンサートをやっているのかもしれない。

国立の1日目(9月5日)はあの大野智主演ドラマ『魔王』の第10話放送日でした。DVDに収録されたのは2日目(9月6日)で、前の日にコンサートから家に帰って、家族で『魔王』を見たと櫻井くんと大野くんは言っていました。

いつも言葉の少ない大野くんですが、国立DVDの中でも大野くんの言葉は少ないです。『魔王』のクランクアップは9月8日でした。『魔王』の最終回11話を控えた大野くんは、死んでも悔いは無いという翔くんの言葉を聞きながら、地獄の底がどんな所か、そこから魂が救われる道をどう演じるか、探っていたのかもしれません。




嵐/嵐 AROUND ASIA 2008 in TOKYO

水曜日, 4月 08, 2009

新学期・新年度

新年度が始まりました。子供達も新しいクラス、新しい担任の先生が分かりました。離任式があり、新小5息子せんべいの小学校でも、新中3娘たまこの中学校でも、学校を去られる先生の涙の挨拶がありました。

子供達は新年度で、なにやらやる気になっているようで、ハイテンションです。その意気込み、1ヶ月持つかどうかだけど、今はやる気になっててもらいましょう。

私は昨年度のノルマを果たした所で締めて、開放感いっぱいです。その後ちょこっとできた案件の報告日を4月にして、ちょこっとだけど件数の貯金をして、来週は休みを取ってサイモントン療法の宿泊研修に行く予定です。昨年度の年休も足りたし、今年度の年休ももらったし。ゆとりを覚えるのは今だけのようで後が怖いですが。

ダンナも私も、年度替わりの歓迎会も続いています。春は移動の季節でもあります。配置転換を言われなかったので助かりました。

新年度上期の目標も立てねばなりませんが、件数をまた増やすということで上司に押し切られました。あんまり言うとパワハラになるけどスキルを上げた方がいいよだって。こういうご時勢だから勤労部がいろいろデータ集めをしてるんだと。クビにされるってことかいな(一応労働組合員にはそれはあり得ませんが)。そこまで言ったら立派なパワハラでしょ。

月曜日, 4月 06, 2009

口腔癌の痛み

私は上顎歯肉癌でしたが、にぶ~く痛いことは痛かったですが、叫んだり夜中に眠れなかったりというほどひどく痛くは無かったです。

最初歯医者さんに行ったのが、「親知らずが痛かったから」です。そう思い込んでいたわけです。

口腔外科に入院して検査してもらっている間、鎮痛剤のボルタレンをもらいました。途中でモルヒネになりました。

病棟のお医者さんが、「痛いでしょう? このくらいになったら相当痛いはずです。」と言って、モルヒネを勧めてきたんです。

そうでもないけど、痛いのかなぁ、と思って。でも、私はこのお医者さんが嫌いだったんです。勝手に重病人扱いされている感じで。

痛くなきゃいけないわけはないのに、もうコイツはすごい重病人だ、と扱われているみたいで。

反発もしたかったのですが、だんだん後頭部も痛くなってきたし、癌研病院の方に移ることも考えはじめ、治療の間が空くことが不安にもなり、モルヒネをもらいました。そうできるようになる(癌研のベッドが空く)まで、一旦退院することにもなり、その間は自分で自分の面倒をみなければなりませんから、どんなに痛くても大丈夫なようにとの思いもありました。痛いのはいやですから。

一旦退院した時にも、モルヒネを持たせてもらいました。

結局、癌研病院に移ってからも、放射線治療から切除手術の前まで、モルヒネをもらっていました。

モルヒネを飲むと、便秘になるので便秘薬をもらい、ぼ~っとなるので、頭がはっきりするという薬ももらいました。でも、はっきりする方の薬はあまり効かなかったです。放射線+抗癌剤で何も食べられず、高熱が出たり皮が剥けたりで、どこで何がどうなったのか、自分でも良く分からず、途中で何度か記憶が飛んでるみたいです。

でも、上顎切除の手術の直後から、モルヒネが出なくなりました。もう取ってしまったから痛くないはずです、って言われて。

そうなのかなぁ???と、また不思議でした。癌はなくなったけど切除した傷の方がよっぽど痛いと思った。

その日からボルタレンに逆戻り。

モルヒネは癖になることもなく、その日からスッパリ、止めになりました。

どなたかの本に、口腔癌は痛くない、切ると痛いのだ、と書いてありました。

あの嫌いだと思ったお医者にモルヒネを勧められなければ、モルヒネ無しでもやれたのではないか、という疑いは今も持っています。その方が、記憶も飛ばずにじっくりと癌治療を体験できたかもしれません。

あのお医者も親切で言ってくれたのですけどね。

日曜日, 4月 05, 2009

芝公園花見(国際医療福祉大学三田病院)

昨日は、国際医療福祉大学三田病院の歯医者さんへ行きました。

歯医者さんの椅子に座ると、窓から東京タワーが見えます。すぐ近くなのです。

治療が終わると東京タワーまで歩きました。芝公園は桜が咲いて、ビニールシートを敷いてお花見の人が沢山出ていました。

東京タワー下の、嵐の大野智くんが主演ドラマ「歌のおにいさん」で座っていたすべり台がある公園にも、端っこに桜が咲いていました。そこから見上げた東京タワーです。



東京タワーでお昼を食べて、浜松町から帰ることにして、途中にある増上寺へ行きました。何年か前に病院についてきた息子と来て、お地蔵さんの赤い帽子がずれたのを直して回ったお寺です。そういえば、この日の朝は、息子は久しぶりに般若心経を持ち出してきて、全文読み上げていました。ホント、変わった子です。お地蔵さんのお導きだったような気がして、お線香をあげて、お礼を言って、またあの日のように帽子やお花を直して回りました。お地蔵さん達と風車をくるくると回して遊んだ風が、息子の所にも吹いてきて、息子と遊んでくれるような気がしました。お地蔵さん達に功徳を施した息子だから、きっと元気に育ってくれると思います。

この日増上寺は何やらお祭りだったようで、桜も咲き、太鼓を叩いたり、お寺さんなのに雅楽のような演奏をしたりして、縁日のようなお店も沢山出て、人が沢山来ていました。東京タワーを望んで写真を撮りました。

土曜日, 4月 04, 2009

上顎癌治療の進歩

コメントを頂いているなおとさんが、三田病院のセカンドオピニオンで、上顎癌の治療として切除手術をせず、抗癌剤と放射線で治療という方針を出されたそうで、とても良かったと思います。

実は、動注(抗癌剤)+放射線だけでも、とても大変な治療です。ヘロヘロになります。私は実は、高熱と震えがきて皮膚がむけてきて、動注は予定の最後まで続けられませんでした。だから放射線の効きも悪いかもしれない、と言われましたが、結局最後には癌が小さくなっていました。

その後暫く休んで、体力が回復してから手術する、と言われましたが、回復した気がしないままに切除手術でした。あんな目には会わない方がいいに決まってます。私が治療を受けてからもうすぐ5年ですが、治療も進歩しているのでしょう。

私も、放射線+抗癌剤をやって癌は小さくなり、結局、癌がなくなった穴を手術で取るような感じだったらしいです。取ってなくなったという安心感はありました。なくなったのだから後は治るだけだ、と、他の患者さんと話していました。

実際は、癌は生活習慣病で、なくなった後も生活習慣を変えなければいけない、と思っています。どう変えるかは難しいですが。

なおとさんは入院・放射線治療が始まるのが大分先になり、抗癌剤をもらったそうで、気休めにしかすぎないと仰っていますが、私はそんなことはないと思います。

味の素だって大量に摂れば体に悪いです。タバコだって、味の素のように何も体に悪く感じないでいることができます。でも、タバコの害は細胞を狂わせて癌細胞にすることができるのです。

抗癌剤は細胞を癌化するどころか、殺す事ができる薬なのですよね。正常細胞が死なない程度の量ではあるでしょうが、正常細胞にも癌細胞にもダメージを与えるはずです。癌細胞は高分化型であっても正常細胞よりは弱いはずですから、抗癌剤は副作用もあるかもしれませんが、癌の増殖を抑える作用はもっとあるのではないでしょうか。手術や放射線ほどの即効性はないだろうけれど、味の素よりタバコより強い薬だろうと思います。

加えて体の本来の免疫力を強化できればもっとよいだろうと思います。今までの健康診断の白血球の値をグラフにしてみて下さい。データで免疫力が落ちていることが分かるかもしれません。

入院までに時間があるなら、サードオピニオン、フォースオピニオンも、受けられます。例えば私は術後に統合医療ビレッジにお世話になり、免疫関連の検査を受けたり対策の相談に乗って頂きましたが、最近はHPによると、京都統合医療ビレッジもできています。

最近の事や京都の様子は知りませんが、私が行った時の統合医療ビレッジの腫瘍内科は、他に入院のできる病院を確保できていることを条件に、免疫関係だけを診てくれました。三田病院と併用できるはずです。主治医も私が統合医療ビレッジで診てもらっていたことには批判的ではありません。好意的と言ってもいいくらいかもしれません。ただ、免疫関係の治療は保険は効かないのですが。

免疫関連も、私が調べたり体験した頃よりは進歩していると思いますので、ご自身でも調べてみられるとよいと思います。

不安も大きいと思いますけれど、より良い治療をするチャンスにして下さい。

金曜日, 4月 03, 2009

口腔癌治療の長さと職場復帰

前回は私の場合に、入院4ヶ月、職場復帰に3年かかった、と書きましたが、私のは長かった方だと思います。

癌研病院の前に横浜市立大学医学部付属病院(口腔外科)にも1ヶ月くらい入院していたので、合計5ヶ月くらいの入院でした。

入院が長引いたのは、リンパ節郭清の傷の皮膚が壊死してしまって、塞がるのを待ったためです。それが無かったらすぐにも退院だったのかもしれないけれど、そうできないためか、でっかいガーゼを貼って隠してありました。主治医チームでない先生に見つかると具合が悪かったらしいです。混んでるのにいつまでも退院させられないからかな。

私は傷が治りにくい状態になっていたようで、足の植皮の傷が治るのにも半年くらいかかってしまいました。口の中に貼るためにももの皮を剥いだ痕の傷です。

「足の傷は普通はすぐに治るんだけど、すみませんね。病気の本体じゃない方がいつまでも痛くて。特に深く剥いだという感じではなかったんですが。」なんて、因幡の白兎状態の足について謝って頂きました。もう、全てお任せだったので、何も文句を言う気はなかったのですが。

職場復帰に時間がかかったのは、口が少ししか開かず飲み込むのも下手で、食べられず、治療で減った体重がいつまでも戻らず、体力に自信がなかったからです。でも、病院でご一緒だった方達と退院後に食事会を開いた時には、皆さんとっくに体重を戻してらっしゃいました。職場復帰なんて関係のない、年配の女性達ばかりでしたが。

私は3年たっても全然体重が戻らなかったのだけれど、それ以上会社を休めなくなりました。職場復帰してみたら、体重はそのままだけれど、かえってそれなりに体力がついてきた感じです。だからもっと早くに会社に戻っても良かったのかもしれません。

職場復帰と言っても短時間勤務です。楽をしたいと思ったけれど、配置転換で今は通勤に片道2時間弱かかります。短時間だからやれてます。

短時間勤務でも、仕事の重圧は徐々にかかってます。術後4年半ですが、期があけて、また仕事量は増えそうです。

ず~っと、短時間勤務を続けたいので、産業医さんがそう指示してくれることを当てにしてます。3ヶ月ごとに産業医の先生との面接があります。主治医の定期健診も3ヶ月ごとにしています。産業医の先生の指示があれば、まず大丈夫です。

短時間勤務と言っても、ワーキングウーマンの常で、出勤前も帰宅後も、家事やら子供の相手やらで、殆ど休む暇はありません。ただ、食事の時間はたっぷり必要ですが。

男性の方など家事がなければ、食事の時間さえ確保できるなら、残業もできると思います。でも、癌経験者は働きすぎない賢明さを持ちましょう。

水曜日, 4月 01, 2009

口腔癌と放射線療法+化学療法

コメントを頂いたなおとさんのご質問の関連です。入院期間がどれくらいかは、治療内容によります。手術だけならば短いだろうけれど、放射線をやると長くなります。

私は放射線(+化学療法)をやって、入院は4ヶ月くらいでした。但し最後はリンパ節郭清をやった首の傷の治りが悪くて、1ヶ月くらい伸びた感じで、それが無かったらもっと早く出されたかもしれません。実は出たくなかったッス。色んなところがまだまだ血だらけでした。後は自宅療養して、合計で3年ほど仕事を休みました。けっこう、もっと早くに仕事復帰される方もあるようです。

当時の大塚の癌研病院で、退院と同時期に仮のプロテーゼ=上顎部分がついた大きな入れ歯を作りました。仮なのは、手術直後は傷がまだ動くので、ぴったりのものが作れないからです。

本格的な入れ歯は告知をしてくれた口腔外科で作ることにして退院しました。その後、放射線の後遺症で下顎の骨が折れたので作れず、結局、癌研病院から主治医たちが移った三田病院の歯科でプロテーゼを作り、今も三田病院の歯科にお世話になっています。

ということで、放射線をやると入院は長引くわ、後遺症は残るわで、それなりに大変です。でも私の場合は、放射線が効いたんです。術前の放射線+化学療法で癌が小さくなり、切除範囲が狭くなって、ほほ骨を取らずに済んだのです。

手術の前の日くらいに、主治医チームの先生のお1人が私の所にみえて「放射線が効いて小さくなりました。ほほ骨を取らないかもしれませんよ」と言われました。その時はまだ、取らないと決定はしていなかったようでした。

9時間かかると言われていた手術が、7時間で済みました。おなかの筋肉を取ると言われていたのが、おなかは無傷でした。おなかの肉をほっぺたに移植してほほ骨のふくらみを作るという予定だったんです。

扁平上皮癌は放射線は効きにくいとも言われますし、抗癌剤は効かない、とも言われます。高分化型の癌細胞は正常細胞に近いですから、正常細胞にとって安全な量では効かないんでしょう。

でも、放射線に抗癌剤を併用すると、抗癌剤が放射線の効果を高めてくれるらしいです。

だけど、放射線治療中は、何を食べてもゲロゲロでした。やらないで済むものなら、やりたくないもんですが。

医療情報としては「頭頸部扁平上皮癌に対する化学療法と放射線療法の同時併用の選択: 出版された文献に関するサブグループ解析を含めたシステマティックレビュー
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