火曜日, 7月 31, 2007

ドン・ホセと癌患者の関係?

昨日は鎌倉芸術館のコンサートで、小澤征爾音楽塾オーケストラ&合唱団のビゼーのオペラ『カルメン』を聴いてきました。小澤征爾さんに遭遇した!ことなど、『子育て日記』の方にも書いておきました。

で私は、じっくり『カルメン』を聴いたのは、初めて。フランス語でしたが、舞台の両脇に大きな縦長の電光掲示板(のようなもの?)があり、歌詞の日本語訳が出ました。

簡易版のオペラ形式のような上演で、舞台の前半分にオーケストラ、後ろ半分に一段高く声楽部分の舞台があり、この後ろ部分の舞台と、時々オーケストラの前にも声楽の人たちが出てきました。主要な登場人物は舞台衣装をつけていましたが、多くのその他の登場人物はオーケストラと同じような、スーツ姿やツーピース姿です。それでも、聴いていると、だんだんと普通のオペラ舞台のように華やかな舞台衣装でお話が繰り広げられているかのように見えて来るから、音楽は不思議です。

で、お話は、ジプシー女のカルメンに、ぞっこん惚れたドン・ホセが、振られて、最後はカルメンを刺しちゃうのです。

ドン・ホセ役の志田雄啓さんのテノールが絶品で、切々と恋心を訴え、拒絶されても、追いすがり、さらにすがり、さらにすがり、どうしても思い通りにならないと分かると、やがて恋心が怒りに変わっていく、それを歌い上げる舞台に向かって、思わず身を乗り出して聞き入ってしまいました。

そう、好きなんだね、それでも、だめなのよ、カルメンはあんたの思い通りにはならないんだよ、と、言ってやりたいと思っているうちに、、、、あれあれぇ、、刺しちゃったよ。

それで、物語は終わっちゃうのです。カルメンて、そういうお話だったのですね。

ドン・ホセは馬鹿なやつだねぇ。

恋愛沙汰で相手を殺してしまったり、逆に自分が死んでしまったり、ということは、実際にもありますね。大抵は、実際に殺してしまったり死んでしまったりという手前で、何とか踏みとどまるものですが、そういかない時もあります。踏みとどまれる人であってほしい。全員が。

などと考えてみると、癌患者も似たような場合があるかもしれません。なにせ、NHKスペシャル「なぜ人間は治るのか」によると、癌が治った方で、癌を作るのも自分自身、治るのも自分自身の心による、という方が、沢山おられるのです。

息子が麻薬で逮捕されたのがショックで、それは自分の育て方が悪かったからだ、と思いつめているうちに、自分はきっと白血病になるに違いないと思うようになり、その後本当に白血病になった、とか。色々な方が番組のDVDに出てきます。

こういう場合癌になるのは、あからさまな自殺でなくても、一種の自殺のようなもの。行動で自殺することをしない代わりに、心から発せられた信号によって細胞レベルでの自殺が起こっているのか。

そういう癌を「自分が作った」と、なかなか普通は自覚できないものでしょう。治った人たちは、自覚できた人たち。別の治った人は、まさか、あれだけ立派に生きていたはずなのに、その私の生き方が間違っていたなんて、絶対に認めることはできなかった、でも、自分を生きてはいなかった、やっぱり私の生き方がいけなかったんだ、と分かった、と言っていました。

ドン・ホセに、カルメンは思い通りにならないと納得させるのと同じくらい、難しいのかも。

癌になった私も、ドン・ホセと同じくらいに馬鹿なやつだったのかも。

月曜日, 7月 30, 2007

人間はなぜ治るのか(ガンの患者学研究所貸出しDVD)

元NHKディレクターの川竹文夫さんが主催しておられる「ガンの患者学研究所」で、NHKスペシャル『人間はなぜ治るのか』のDVDを貸し出してくださいます。暫く前に申し込んでいたのですが、昨日届きました。

3回分が収録されています。昨日2つ見て、今3つ目を見ています。

素晴らしいです。治った方のお話は、説得力があります。自然治癒力は、実在していて、それですっかり良くなり、元気に暮らしておられる方がたくさんいることが分かります。

私1人で見ているのはもったいないです。がんの闘病中だったり、がんの経験をした方には全員に見てほしい。

3回目はイメージ療法の効果。イメージ療法で脳腫瘍が消えてしまいました。

3回分の番組で一貫して色々ながん経験者の方々が言われているのは、「自分が治す」ということ。もう、100パーセントのプラシーボです。

3回目はサイモントン療法の紹介で、『バイオフィードバック』の応用で、心の状態が体に影響を与えるということを活用しています。今日本でのサイモントン療法のイメージはこの番組の放映に依っているのですね。

このDVDは、著作権をNHKが持っているということからか、ガンの患者学研究所からの貸し出しになっています。販売できるようにはなっていないのかもしれません。返却期限はないのですが、「治ったさんになったらお返し下さい」とのこと。

多分、人を集めて共同で視聴したら、著作権違反になるのでしょうか。借り出す申し込みの時に「勉強会のような形式で複数で視聴してもよいでしょうか」と質問してみたのですが、返事がありませんでした。

とにかく、多くの人に見てもらいたいものです。

日曜日, 7月 29, 2007

気持ちが大切:調味料(アミノ酸等)

先日の代替医療の勉強会で、お医者さんの方から調味料(アミノ酸等)の害と、野菜をいっぱい食べなさい、というお話を伺いました。

以来、スーパーでは何でもひっくり返して『調味料(アミノ酸等)』と書いてあるのを見ては棚に戻す、を繰り返しています。ホント、『調味料(アミノ酸等)』を避けるのは、至難ですよ。

生協の品には使われていないようなので、なるべく生協を使うようにしていますが、到底すべてというわけにはいきません。もう、世の中は『調味料(アミノ酸等)』で満ち溢れている、って感じ。

夏休み、子供達は家にいるわけで、三度の食事の準備をしなければなりません。母である私が三度作っていたら、一日中が食事の準備だけで終わってしまいます。特に何も考えなくたってそれだけでもすっごく大変で、昼食くらいは、ピザを買ってきたり、調理パンを買ってきたり、したいもの。おそうめんにしたり冷やし中華にしたり、そのタレに『調味料(アミノ酸)』が入ってないものを、と思って準備しますが、毎日はもたないです。

今日はお父さんも家にいるので、「久しぶりに○ックに行こう!」ということになりました。もう、ファーストフードに行こうという段階で、化学調味料を避けてるとは言いがたいですね。

当然のようにセットの野菜サラダのドレッシングには『調味料(アミノ酸)』。予想してましたが。書いてはないけど、○ーズバーガーの方にも入っているんだろうな。きっと、フライドポテトにも。

昨日は自治会のお祭りで、夕食はお祭りのやきそばとおでん。うちの自治会のお祭りは食べ物を自分達で作ります。私もおでんを担当したことがありますが、自分達で作ると言っても、具を下茹でした後、『おでんの素』で煮るのです。きっと、『調味料(アミノ酸等)』入り。

昨日はお祭りのゴミを自分達で持ち帰る、ということで、おつゆまで持ち帰るわけにはいかないわぁ、と思い、おつゆも全部飲んじゃいました。昆布を食べながら、そういえばアミノ酸のLグルタミン酸ナトリウムっていうのは昆布の旨み成分だったなぁ、と思い出し、その後おつゆを飲むと、なるほど、昆布の旨みと同じ味。

この味が、世の中で売られている食べ物のかなりの部分の『おいしさ』の中核になっているようです。でも、「あの味だぁ」と思うと、美味しく感じなくなりますけど。

『調味料(アミノ酸等)』を本気で避けようと思ったら、ご近所づきあいもできなくなってしまいます。

本気で避けるのは、一般の主婦では無理。相当に大変。専門のお抱え食材担当仕入れ係、調理係を従えているセレブな奥様ででもなければ、無理。

でも、この矛盾を解決するすごい考え方をみつけてしまいました。

外科医の土橋重隆さんの「生き方が病気をつくる」というページには

「悪いものを食べても大丈夫なような体づくりをしないといけない」

とあるのです。

まだみつけたばかりで、それはどうすればいいんでしょ???という感じではありますが。

でも、日光だって、紫外線は体に悪いということに今はなっていますが、盛んに言い出したのは最近のこと。ある程度の紫外線は必要ですらある、はずですよね。日焼けが健康のシンボルであった頃もありました。

日焼けした健康な人は「紫外線を大量に浴びても大丈夫なような体づくり」ができていたのです。日傘と日焼けクリームと長袖長ズボンで紫外線完全防備をしている人と、どちらの方がより健康なのかは、難しい問題じゃないでしょうか。

とでも思わなければやってらんない、というくらいに、そこらじゅうに『調味料(アミノ酸等)』はあります。

タバコだって、暫く前にはタバコを避ける方がマナー違反のように言われたものでした。で、タバコを吸ってても癌にならない人も皆無ではないわけで。。。時代が変わってくるまで、なるべく避けながらも、一般庶民はそこそこに世の中とつきあわなければならないんでしょう。

金曜日, 7月 27, 2007

癌サバイバーではなく、癌経験者

癌で死ななかった人を、『癌サバイバー』と呼ぶらしいです。

サバイバーって、生き残り? これって、死ぬはずだったけれど死ななかった、という意味かしら。

そういう意味、感じちゃいます。それは、いやだ。

癌の告知=死の宣告、みたいに受け取られることもありますが、それは、もう、古い! だって、癌になってもその3分の1は癌では死なないのだから。サバイバーって言うには多すぎるじゃないですか。

私も生き残ってますが、まずは、つらい治療の最中にも、そういう、きっと死ぬはず、という刷り込みが、治療中の癌患者を苦しめます。これだけちゃんと治療しているのだから、きっと死なない、と、治療中の全員が思っていいはずです。でなきゃ、治療の意味がない。

お医者さんの立場では、「きっと良くなります」とは言えないのでしょう。うっかり言ったら医療訴訟になったりもしますから。

きっと悪くなる、と思わせておいた方が、安全?てわけではないのだろうけれど、お医者によっては、やたらと悲観的な方もあります。最悪の場合を想定しておいた方が、安全、安心、という考え方か。何人もが死ぬのを見てきたから、きっと死ぬだろうと思っている。或いは、教科書にそう書いてあるから、そうなるだろうと思っている。でも、今生きようとしている1人の患者を前に、そういう先入観を持つのは傲慢です。平均は平均。殆どの人は、そこからはずれているのだから。

治療中、患者は、最悪の場合を想定しちゃダメ。お医者さんとは立場が違う。死について考えることは必要だけれど、死ぬと思う必要はない。良くなるものまで良くならない。

だから、癌サバイバーという呼び方は、ある意味、害があると思う。過剰に怖がらせてしまいます。
癌患者は否応無しに、色々なことを考えるから、癌になったことのない人より、貴重な人生経験をします。だから、癌の後元気に暮らしている人を、癌サバイバーではなく、『癌経験者』と私は呼びたい。

樋口強さんが言うように、癌患者(癌になる日本人)は日本人全体の約2分の1、メジャーだけれど、癌で死ななかった元気な『癌経験者』も、実はかなり多い集団ではないでしょうか。日本人の6人に1人、30人中5人なら、そう珍しいわけではありません。実はありふれているのです。

「癌がうつる」ってことはないのに、癌の経験は隠されることも多いようです。今、目立たないのは、サバイバーなんて言われるのがイヤでひっそりしているのかもしれません、

火曜日, 7月 24, 2007

癌で死なない人を増やす

先日行った落語講演会「いのちの落語」で、癌患者はメジャーだ、という話がありました。

今、日本人のおよそ半分は、癌になるそうです。そして、日本人のおよそ3分の1は、癌で亡くなる、とのこと。

ということは、引き算をすると、日本人全体のおよそ6分の1は、癌になっても癌では死なないわけ。これ、けっこう、多いのではないでしょうか。

癌になった、もう、死ぬかもしれない、と、思われることが多いのですが、癌になって癌で死ぬのは、癌になった人3人のうち2人まで。3人のうち1人は、癌では死にません。

30人いたら、15人が癌になるけど、その中に癌では死なない人も5人はいる。

サイモントン療法では、感情が治癒に大きく影響を与える、と教えてくれています。同様の事は他の場面でもよく言われるのです。

だから、今、癌の3人のうち2人までが癌で死んでしまうのは、きっと死ぬのだ、と思い込んでしまうことも影響しているのではないでしょうか。死ぬと決まったわけじゃない、と思っていたら、死ななかった人も多いのではないでしょうか。

余命何年、と告げられて、そうなると思い込んでしまう事は多いと思います。ひどい時には、こういう風に悪くなるはず、という知識に合わない患者の状態を見ると、「変だなぁ」なんて、声に出して言う医者もいます。ばかたれ!です。ばっちり、後で看護婦さんに苦情を言っておきました。

でも、気の弱くなっている多くの素直な患者は、お医者が、きっとこうなる、と思っていれば、きっと自分はそうなる、と、信じてしまうのです。

そういうことが無くなれば、きっと、3人のうちの1人ではなく、もっと多くの癌患者が癌では死ななくなるのではないでしょうか。

2人のうち1人に、3人のうち2人に、と、癌でも生き延びる人が増えて行くのではないでしょうか。

全員がとは行かないでしょうけどね。万人が避けることのできない老化で、いずれ体のあちこちの細胞が癌っぽくなることは避けられないでしょうから。

メジャーらしく、もっと何とか、したいものです。

日曜日, 7月 22, 2007

「癌が悪化するとは限らない」サイモントン癌療法のビリーフワーク(モルツビーの5つの質問表)

サイモントン療法はNPO法人サイモントンジャパン主催の宿泊セミナー(6日間)で学ぶことができるのですが、私は宿泊セミナーに行ったことはありません。家族が気がかりで、それだけ宿泊して家を開ける気になれなかったのです。統合医療ビレッジのカウンセリングには通いましたが、やはり消化し切れていない気がして、「10の原理」の翻訳など、してみているのです。

で、やはりちゃんと身についていないようで、ネットで探していたら、ビリーフワークの詳細を紹介して下さっている記事がありました。

サイモントン療法プログラム概要にも、『モルツビー博士の質問表』というものが載っています。信念が健全であるかどうか、をチェックするためのツールで、5つの質問です。

1.この信念は事実に基づいていますか?
2.この信念は自分の健康や生命を守るのに役立ちますか?
3.この信念は自分の短期的、長期的目標を達成するのに役立ちますか?
4.この信念は自分の悩みや困難を解決、解消するのに役立ちますか?
5.この信念は望ましい気分をもたらしますか?

このうちの2つがNOだったら、その信念は『不健全』であり、書き換えが必要なのです。私、ここまできちんとは理解していなかったのですね。

これはネット上でいくつかのサイトに載っていました。だから再録しても著作権違反ではなかろうと思うのですが。

このチェック表を用いてがん患者が陥りがちな不健全な信念の色々を書き換えて見せて下さっているのが例えば「ワンダーランドへの軌跡」というブログのビリーフワーク(その2)の記事です。例えば

「がんになった私は二度と健康になれないに違いない」

を、

「がんになっても、健康を取り戻せる可能性がある」

に書き換えます。この方が、事実だし、役立つし、気分が良くなるのです。

ありがちなのは、

「がんになったけれど、必ず健康を取り戻す」と無理に信じようとすること。

これは、私もカウンセリングのセッションでよく指摘されたのですが、そんなことを信じようとしても、嘘っぽくて本心では信じられないのです。実際、事実でもない。でも、「二度と健康になれない」も、事実ではないのです。

「健康を取り戻せる可能性がある」が事実であって、これは信じられます。

上記のページには他にも色々な例が載っています。とても参考になって、読むだけで元気が出ますから、気になる方、是非読んでみて下さいね。

木曜日, 7月 19, 2007

復帰後の仕事

私は自分が癌になった(癌をひどく悪化させた)背景に仕事はきっと関係がある、と思っているので、元と同じ働き方に戻るつもりはありません。ハードな開発競争を強いられる我が職場でも子育てしながら仕事をこなしている女性の同僚も沢山いるのですが、私はそれができるタイプではなかったと思います。それで、仕事を変えて下さい、と、上司に頼んだのです。

有難いことに、組合員だから、これだけ休んだ上で仕事を変えて復帰したい、と言っても、クビにはならない。

とは言え、仕事が選べるわけではありません。社内にある仕事で、人を必要としていて、私にできることがウマイことあるかどうかは、甚だ疑問なのです。

で、やらせてくれそうな職場が見つかったという連絡が来たのですけど、それが勤務地が遠いのです。と言っても一時間半弱の通勤時間なのですが。

一般的なサラリーマンとしては長い通勤時間ではないと言われる時間ですが、実際、子育てして仕事しての通勤時間のロスは、半端じゃなく生活の質に響くのです。世のお父さん方は、完全子育て放棄状態だから、一時間も二時間もかかる通勤ができるのですよ。

今の家には、保育園と会社と生活環境を考えて、わざわざ探して会社の近くに引っ越してきたのでした。元の職場には25分以内で行けます。でも、結局、通勤時間を短くした代わりに、それ以上にいっぱい残業したっけ。

通勤時間をかけて、残業はせず、むしろ短時間勤務にして、仕事はそこそこに。そんな生活にしないと、続きそうもありません。そこそこにやらせて貰えそうな職場に移ることは必須。パートにしたいくらいなのですが。うちの会社にはそういう制度はなく、病後ということで短時間勤務にはさせてもらえるそうです。

通勤時間がかかるということが、仕事量を減らす枠を作ることになるかな。

減らすと言ったって、毎日通えば仕事は仕事。それなりに経験は積めるはず。

わがままを言うと関連会社行きを薦められるかもしれません。そうなるといずれクビだぞ~との声も。

まだまだ、どうなることやら分かりませんが。人生、仕事が主体というわけじゃない。当たり前のことですが。癌のおかげで、定年前にそこにたどり着かせてもらえたのかも。

水曜日, 7月 18, 2007

サイモントン癌療法の10の原理:その5

サイモントン癌療法の10の原理
"The Ten Tenets of The Simonton Cancer Program"


5. All of us function as physical, mental, social and spiritual/philosophical beings. These aspects need to be addressed in the broad context of healing, with a focus on the particular needs of a person who is ill, and that person's family, community, and culture.

5.我々は皆、肉体的な、心理的な、社会的な、精神的/哲学的な、存在として活動している。病気である人、その人の家族、地域、文化の個別の必要性に注目した上で、これらの側面に本腰を入れて取り組み、その広い文脈における治癒を目指さなければならない。




==

サイモントン癌療法10の原理の訳の続きです。

10の原理 その1その2その3その4は、


1.我々の感情は、健康と病気(癌を含む)からの回復に大きな影響を与える。感情は免疫系やその他の治癒の仕組みの強い原動力である。

2. 我々の考えや態度は、我々の感情に影響を与え、それによって我々の健康と治癒の仕組みに影響を与えている。

3.我々は自分の考え方や態度に大きく影響を与えることができる。それによって我々は、自分の健康に大きく影響を与えるように、自分の感情を形成することができる。

4.考え方、態度、感情へ影響を与えるやり方は、このプログラムで与えられる様々な用いやすい方法によって、すぐに教わることができ学ぶことができる。



でした。

考え方や態度が治癒に良い影響を与える方法はサイモントン療法で簡単に学べる、と述べた上で、その5では、実際に考え方や態度を変えるということはどれほど大きな意味を持つかを指摘します。また、治癒へと向かうための背景として精神的/哲学的側面にまで言及するのは、サイモントン療法の特徴の一つであると私は思います。

ここでの精神性や哲学は、特定の宗教や哲学のことを言うのではありません。人それぞれの、何らかの精神的/哲学的側面のことを言います。

考え方や態度は、患者個人の肉体、心理的側面のみならず、患者をとりまく社会的条件や、精神的/哲学的側面によって強く拘束されています。家族との関わり方はどうなのか、仕事の条件はどうなのか。そもそもそういう関わり方や仕事を選んでいる精神的/哲学的側面はどういうものであったのか。

生活の何に喜びを見出せるのかは人それぞれに違います。例えば玄米が良い、という考えは多くの人を救っているようですが、我が家のようにそれができない家庭もあります。でも、玄米が良いという考えは単に栄養に留まるのみでなく、玄米は生きていて、命の源である、それを戴く、という精神的/哲学的な背景をも持つのです。そして、家族の食事をそのようなものに変えるということは、患者のみならず、家族の他のメンバーの命についての考え方も変容させ、時には親戚の考え方も変えていくかもしれません。そのような広い文脈で患者の気持ちを支えていけば、これで病気が良くなる、という患者の感情は確信となって、治癒を実現しやすいでしょう。

但し、それはそれぞれの患者の家族、社会、文化の個別の必要性に注目した上で目指さなければならない、と指摘しています。だから、玄米に限ることはないのです。

玄米が良いとしても、それが家族の不和を招いたり、過剰なこだわりが社会的に過剰な摩擦を招いたりする場合は、感情への影響は逆効果となるでしょう。

場合によっては、家族と同じ食事でなく、患者だけが自分の体に良いと思う別の食事を摂ることも良いことです。そこでは、家族との関係の再構築が必要になるかもしれません。

食べ物はほんの一例で、色々、色々、沢山、考える必要があるでしょう。考えを検討して、健康に良い考え方に変えることは、時として家族、社会、文化へも波及効果を及ぼします。それぞれの必要性に注目して、本腰を入れて取り組み、広い文脈において改善すれば、治癒への歩みを維持する事ができるのです。




       

日曜日, 7月 15, 2007

サイモントン癌療法の10の原理:その4

サイモントン癌療法の10の原理
"The Ten Tenets of The Simonton Cancer Program"

4. Ways of influencing beliefs, attitudes and emotions can be readily taught and learned by using a variety of accessible methods that are presented in this program.

4.考え方、態度、感情へ影響を与えるやり方は、このプログラムで与えられる様々な用いやすい方法によって、すぐに教わることができ学ぶことができる。



==

サイモントン癌療法10の原理の訳の続きです。

10の原理 その1その2その3は、


1.我々の感情は、健康と病気(癌を含む)からの回復に大きな影響を与える。感情は免疫系やその他の治癒の仕組みの強い原動力である。

2. 我々の考えや態度は、我々の感情に影響を与え、それによって我々の健康と治癒の仕組みに影響を与えている。

3.我々は自分の考え方や態度に大きく影響を与えることができる。それによって我々は、自分の健康に大きく影響を与えるように、自分の感情を形成することができる。



でした。

感情が病気からの回復に大きな影響を与え、自分の考え方や態度を自分で検討し改善し、感情が健康に良い影響を与えるようにすることが、できる、と、その3までで述べました。しかし、実際にそれを行うことは簡単ではありません。
その4で述べる『このプログラム』とは、サイモントン療法のプログラムのことです。サイモントン療法のプログラムは、感情が健康に良い影響を与えるように、考えや態度を変えていくための、様々な用いやすい方法を教えてくれる、というのです。

サイモントン療法、と言った時に、イメージ療法のこと、と考えておられる方も多いようです。「白血球ががん細胞をばくばくと食べている様子をイメージする」など。

でも、私がサイモントン療法のセッションに通った時には、いわゆるイメージ療法の内容は殆どありませんでした。サイモントン療法の内容は常に改良を続けられているそうです。上記の『プログラム』は、米国のこのサイトでのプログラムを指しているのでしょう。日本のサイモントンジャパンでのプログラムと同一ではないかもしれません。

私が受けた内容の大部分は『ビリーフワーク』と言われるもので、心配な事、不安な事を書き出し、それを心配でない内容に置き換える作業。置き換えただけですぐに信じられるようになるものではありません。でも、よくよく、よ~~~く、考えていると、心配や不安が実は根拠のないものであったことが分かってくるということが、いくつもありました。

まだまだ、もっと修行したいな、と思い、もらった宿題を終えていないうちに、「ひととおりコースを終えました」と言われたので、私にはサイモントンのプログラムの全容は到底見えません。後は自分で探っていかないといけないのでしょうね。

だからご紹介はできないのですが、サイモントン療法の短期宿泊セッションが定期的に行われていますので、体験してみられることをお勧めします。患者本人にも、家族など、サポートをする立場の方にとっても、大変有用です。サイモントン療法では、その人、その人に応じて、様々に考えや態度を改善してくれる方法が体系的な技術としてあるのです。



       

金曜日, 7月 13, 2007

検診:異常なし/プロテーゼの調整など

楽天ブログの方で先にご報告しましたが、国際医療福祉大学三田病院に行きました。術後2年9ヶ月の検診で、異常なしでした。今回はCTなどはなく、口の中を見て頂くのと、首の触診でした。割と楽チンな検診です。異常無しで安心しましたが、予約をした内視鏡の方がユウウツです。多分こちらも大丈夫だと思いますが、職場復帰の予定もあり、安心しておいた方がいいと思って申し込みました。

8月いっぱいで復職しようと会社と相談していることもお話しました。体重が今だに最低体重から増えないこと、でも日常は元気に過ごせることを話すと、そうだねえ、そろそろ動いた方がいいかもねえ、とのことで、どっちでもいいよ、ということでした。

会社からも、復帰できるか主治医の意見も聞きたい、と言われたのですが、いいよ、と言われた、と言ってよいようです。

この日は歯科にも行って、久しぶりにプロテーゼの調整をしてもらいました。

痛かったプロテーゼも、かなり慣れてきていましたが、やはり時々ず~んと頭が痛くなります。また少し削って頂きました。
また、前歯の所のプロテーゼの端が出っ張っていて、鼻の下の唇の上が膨らんでしまっていたので、これも削ってもらいました。切除した側の口からほっぺたにかけては、殆ど動かなくなっているので、たるんでいて唇の上が膨らんでしまっています。でもよ~く気をつけたら、その膨らみの一部分はプロテーゼの出っ張りだったのです。

発音の方のリハビリは、今後もっと効果が上がる可能性があるのでしょうか、と歯科の先生に聞いてみました。

あと半年くらいしたら、またプロテーゼを作り直してもっとぴったりと密着させれば、もっと良くなる、とのこと。

もっと、口の中の粘膜を鍛えて、プロテーゼが密着しても大丈夫な強い粘膜にしてから、ということです。

ま、これは気長にやるしかないようです。

軟口蓋(口の奥)が上がらない、という点については、

「練習でもっと良くなる、でも、やり方を習って、家で自分で練習するのが基本です」

と言われました。

リハビリの先生の方には、行っても同じトレーニングの繰り返しで、構音障害の診断後半年の期間が過ぎ、健康保険診察の制限の話が頻繁に出て、プロテーゼ調節との組み合わせで診察が続いています。しかも、歯科でリハビリの点がついた日にはリハビリ科には行けないのです。保険のチェックが入るそうです。
なんだか、通いにくい上に、子供の事などでも気ぜわしく、家からも遠く、通うのもそれなり大変なので、リハビリは間遠になっています。

自分で練習するのも、間遠になっちゃってるのですが。

自分としては、以前よりさらに話し易くなったと思うので、ある程度日常生活がリハビリになっているのだと思います。それでも、電話はなかなか通じないし、夫からも、「分からん、分かるように話せ」と、相変わらず言われているのですが。

もうちょっと、失ったもの(話す能力)を取り戻そうと努力しないと、『癌患者美人説』に反してしまうでしょうか。

ゆっくり美人でいこうと思います。

木曜日, 7月 12, 2007

気づき(生活習慣の見直し)

最近、気づいたことがあります。

私はなぜか、しょっちゅう、「時間が無い」と、心の中でつぶやいていたのです。

病院でず~っと寝て過ごしていた時、物理的に時間が沢山あることは分かっていました。

退院後、休職させてもらって、体調第一、家事と子供の相手と病院通いを主にやってきて、時間が足りない事はない、という状況も、分かっていました。

今、もうすぐ休職期間が切れます。まだ、あまり具体的ではありませんが、職場復帰ということになりそうです。それで、まだ仕事を始めているわけでもないのに、気持ちが職場モードになっているのでしょうか。

今時間がないわけではないのに、何やらしょっちゅう、「時間が無い」とつぶやいていることに気がつきました。

実際、仕事をしていた頃には全然時間が足りなかったのです。残業して家では家事をやって、子供の学校のことも気にして。いかに合理的にやる(手を抜く)か、いつも考えていました。それでも到底、全部ちゃんとはやれません。休むべき時にも、時間が無いと思いながら休んでいたのです。

時間は、感じれば、無限にゆっくりと流れています。それを、感じる事ができなくなっていました。

『時間は、ある。』そう思うだけで、何だか、ふうっ、と、休まるような気がします。

そんな事に気がつくのに、癌から3年もかかってしまいました。

でも、気づいたことは、きっと健康にいいはず。

火曜日, 7月 10, 2007

癌患者はメジャー(樋口強 命の落語)

樋口強さんの落語講演会に行きました。今度出版される予定の「生きてるだけで金メダル」という本の付録のCDの録音を兼ねています。

私は『癌患者で予測を裏切って長生きしている方』の情報を何が何でも集めたい!と思っているので、この落語講演会にもとにかく行ってみました。樋口さんの落語やお話を聞くのは初めてです。

11年前に肺癌になり、悪性度が高くて進行の早い癌で、3年後に生きている確率は5%、5年後は生きていない、と言われたとのこと。そうは到底見えない元気なご様子。5年経った時には、お医者さんから、「樋口さん、あなた生きているんですか」と言われたとのこと。医者には信じられないことだったらしいです。

講演と創作落語『病院日記』。75分しか録音できないので、短めのプログラムだったとのことで、一旦三本締めで締めた後に、録音外で古典落語の出し物がありました。全部で二時間ほどでした。

講演の方で印象に残ったのは、今は日本で2人に1人は癌になり、3人に1人は癌で死ぬ。だから癌患者は最もメジャーな集団で、政党を作ったら必ず総理大臣を出せる、とのことでした。『メジャー』という発想がいいですね。

また、『癌患者美人説』ということも説かれました。がん患者は、何かしらを失っている。手術で切除した臓器を失っていたり、職を失っていたり、対人関係を何かしら失っていたり。でも、その失ったものを補おうとして、頑張っている。その頑張っている姿が美しい、とのこと。

今日会場に招かれたのはがん患者本人、またはその家族、とのことで、この『がん患者美人説』の採決を取り、満場一致で採択されました。

つまり、がん患者は日本ではメジャーで、しかも美人だ、ということ。 イエ~イ。

含蓄が深すぎて、まだ消化できないけど、そういう風に思えるといいですね。

創作落語の「病院日記」も、良くできていて面白いのだけれど、自分も体験していると、聞いていて話がちょっと「痛い」。笑い話にできるようにした方がいいのでろうけれど。

あと、何度も言われていたのが、「笑いは最高の抗癌剤」。それは、樋口さんご自身が身をもって証明されていることでしょう。

会場で今までの著書も売られていて、がんとどう付き合ってきたかが書かれているようでしたが、パラパラとめくってみて『玄米菜食』のことが出てきたので、玄米NGの私は何となく敬遠してしまいました。良く読んでみないと、どういう対策をされたのかは分かりませんが。

とにかく、樋口さんの場合のキーポイントは「笑いは最高の抗癌剤」で、玄米菜食がキーポイントではなかったらしいです。



落語CDつき


月曜日, 7月 09, 2007

癌が生活習慣病であるなら、、、、

癌は生活習慣病。なのに、「切って取ってしまえば終わり」という風に考える方は多いようです。

お医者様ですら、そういう風に仰る。治療の後に生活習慣をこうしなさい、といったアドバイスは、皆無といっていいでしょう。

不思議ですよね。

そして、定期チェックのみを続けます。

お医者様は、生活習慣と癌の事は、ご存知ないのです。栄養の事も、習わないそうですから。沢山の薬の副作用を覚えるだけで、ものすごく大変だそうです。

自分の生活習慣については、自分が考えないといけないのです。多種多様の色々な癌について、関係する生活習慣は全部違うのです。

胃癌なら塩分?? 肺癌ならたばこ?? でも、そうでもないのかもしれません。タバコを吸わなくたって肺癌になる人もあれば、タバコを吸ってたって肺癌にならない人もあるのです。

癌は生活習慣病、と言った時に、がん患者が途方に暮れるのは、「いったい私の生活習慣の何がいけなかったのか」ということです。

もう死ぬかも、と思った上に、今までの生活をも全部否定されてしまうような気がしてしまうのです。が~~~ん、です。

健康に一生懸命気をつけているのがいい、というわけでもないのです。私の夫が言いました。「そんなに健康に気をつけ過ぎるから癌になんかなるんだ。」私の場合、健康に気をつけすぎる、という生活習慣がいけなかったらしい。

でも、恐らく、夫の言う事は正しかったと思っています。癌は、そういう事を教えてくれるのです。

決して癌は死の宣告などではなく、何か間違った生活習慣を送ってきていた、ということを、そうまでして体が教えてくれています。黄色信号、赤信号、もう、それではダメだよ、気がつかなければいけないよ、というメッセージ。

以前、『癌の病室は新生児室』と書いたことがありました。癌になったことをきっかけに、生まれ変わったように感じる方は多いようです。

癌が生活習慣病であるなら、生活習慣を変えれば治る確率は高いはずです。

でも、なかなか変えられないのが生活習慣です。まして、癌の場合は、何をどう変えるべきなのかも人それぞれ。体中のどこにでもできる癌、全部そのでき方は違うのです。これだったんだなあ、と、分かるまでには、長い時間がかかっても不思議ではありません。

今までの長い生活習慣でできた癌。

私も、部分的に分かったような、分からないような、感じです。でもこのまま再発無しで過ごしていくために、まだまだ考え続けていこうと思います。



木曜日, 7月 05, 2007

ガンは生活習慣病(生命保険の入院特約など)

ガンは生活習慣病、と言った時に、へぇぇ、と意外に思われる方が多いようです。私も、自分がガンになるまでは知りませんでした。

誰かが勝手にそう言っているというわけではなく、しっかり、ホントに生活習慣病として認められているのです。生命保険の入院特約などの、『生活習慣病』でカバーされるんですよ。全ての生命保険で、と言えるのかどうかは知りませんが。

私は、会社の生命保険には入っていました。大して何も考えず、死亡保険金の他に、入院特約をちょっとだけつけました。病気で入院したら保険金がもらえるというもので、それに生活習慣病入院特約がついていました。

で、何となく、ガンはまた別に、癌保険にも入りました。若い頃(独身時代)に、不安を覚えたのと、若い方が掛け金が安いということで、ガンになるとは露とも思っていませんでしたが、安心のために入ったようなものでした。

ところが、この、役に立つことはあるまい、と思っていたガン保険が、役に立っちゃったのですね。まさかのガンに、本当になってしまったのです。

癌保険が役に立ったことは、言うまでもありません。

ところが、もう一つの、生命保険の方の『生活習慣病入院特約』でも、保険金がもらえたのです。

ネットでちょこっと見てみても、(アリコの例

生活習慣病〔ガン(悪性新生物・上皮内新生物)・脳血管疾患・糖尿病・心疾患・高血圧性疾患〕

とあります。これらの生活習慣病で入院した場合、日額15000円。ガン保険ではなく、普通の生命保険(医療保険)です。

私は入院が長かったので、結構な額が入りました。病院で個室などに入ってしまうとこのくらいの費用日額がホントにかかりますが、大部屋だと差額ベッド代はゼロ。ガン保険でもらえた分と合わせて、結局、退院後の統合医療ビレッジの費用になったのです。

ガンでもらった保険金だから、生活費にすることはないわ!と思って、サイモントン療法のカウンセリングなどにも行けてしまったのです。

『生活習慣病』って、糖尿病や高血圧などのイメージはあっても、ガンのイメージはあまりないかもしれません。でも、ガンは生活習慣病

だから、切って取ったら終わり、ではなく、生活習慣を見直さなければ、再発しても不思議ではありません。何をどう見直すべきかは人それぞれでしょうが。

何をどう見直したって、老化に伴ってどの細胞もガンのリスクを高めていくのでしょうが、それでもかなり、コントロールの余地はあるのではないでしょうか。

「幸せは癌が運んでくれた」とか、「ウェラーザンウェル(癌になる前の)元気だった時よりも元気に」とか言われるのは、ガンをきっかけに以前よりも快適な生活習慣に変えることができた方々。すごい勢いがあります。私も、まだよたよたなのですが、そういう風に、なりたいです。

水曜日, 7月 04, 2007

玄米:噛めないから食べられない

ガンは医者に治してもらうのではなく、常識を変えて自分で治すもの、と書いてあるページがありました。20年近く活動され、末期を含め沢山の人がガンを克服している、という、「いずみの会」です。

内容に、とっても賛同を覚えます。名古屋を拠点に活動を続けておられるようです。

でも、やっぱり、玄米菜食に食生活を変えてガンを克服、と、あります。その他にも沢山、大事な事が書いてあります。ガンを治したい方、再発したくない方、是非、読んでみて下さい。

ただ、私は、自分が玄米菜食できない理由をみつけてしまいました。「よく噛むこと」とあるのです。

口腔ガンだと、後遺症で殆どろくに噛めないのです。飲み込みも下手だから、慣れて食べられるようになっても、丸呑み状態。

玄米が消化が悪いということは確かなようです。せっかくの栄養の吸収も悪い、と、横内医院のページにはありました。だから、良く噛んで唾液をよく混ぜて食べることは大切なのですね。

放射線の後遺症で唾液だって減ってるし。

玄米菜食をよく噛んで実行できる方には、確かに、やはり玄米菜食は良いようです。

でも、多分、それでガンが治る、という場合には、玄米がいい!と思う事の心理効果(プラシーボ)が、さらに効いているのだろうと思います。

多分、私などが食べると、「玄米は消化が悪い、体も冷やすし。。。」と思うマイナスのプラシーボが、効いてしまうかも。

よく噛んで食べることはできないのは、多くの口腔ガン経験者に共通です。だから、玄米、玄米、とばかり言うことには、ちょっと疑問符を主張していこうと思います。

バナナとピーナッツバターとりんごの種で頑張ります! それでいいのかは不明ですが。

まぁ、イミュトールセレブレックスは安心材料になっていますから。



イミュトール

火曜日, 7月 03, 2007

サイモントン癌療法の10の原理:その3

サイモントン癌療法の10の原理
"The Ten Tenets of The Simonton Cancer Program"

3. We can significantly influence our beliefs and attitudes. As a result we shape our emotions, and therefore, significantly influence our health.

3.我々は自分の考え方や態度に大きく影響を与えることができる。それによって我々は、自分の健康に大きく影響を与えるように、自分の感情を形成することができる。


==

サイモントン癌療法10の原理の訳の続きです。

10の原理 その1その2は、


1.我々の感情は、健康と病気(癌を含む)からの回復に大きな影響を与える。感情は免疫系やその他の治癒の仕組みの強い原動力である。

2. 我々の考えや態度は、我々の感情に影響を与え、それによって我々の健康と治癒の仕組みに影響を与えている。

でした。


病気からの回復には治療や薬だけでなく、感情も大きな影響を与え、その感情は考え方や態度で支配されている。
その3では、その考え方や態度は、自分自身によって支配できる、と宣言します。つまり、それができるのだから、病気からの回復に大きな影響を与えることが自分自身でできる、ということ。

表面的には、自分の考えを自分で支配する、自分の態度を自分で支配する、ということは、当たり前のように思えるかもしれません。しかし、病気からの回復に影響を与えるように自分の考えや態度を支配するということは、概して難しいものです。

例えば、余命一年、と言われれば、あぁ、一年で自分も(多くの人と同じように)死ぬのだ、と誰しも考えてしまいます。いかにも病気の回復には悪そうです。

それは自分で自分の考えを支配しているというよりは、平均的な患者について述べた医者の言葉に支配されているのです。その一年は、自分の場合には実は三年かもしれないし、五年、十年、それ以上かもしれません。実際、余命宣告を裏切って長年お元気な方は皆無ではないのです。そこでどう自分の考えを支配するかによって、実際にどう病状が変化するかは影響を受けてしまうのです。

或いは、自分が死んだらもうこの世が終わるように、感じ、考えてしまっているかもしれません。でも、誰しも死ぬのだし、その後も世の中は続いています。自分が死んだら家族は不幸になると考えているかもしれませんが、考え方は人様々で、「千の風になって」のように、風になっていつまでも家族を見守る、と考えることもできます。多分、不幸になると考えているより、いつまでも見守ると考える方が、病状には良いのではないでしょうか。

そうは考えられない、というなら、なぜそう考えられないのか、どう考えるのが良いのか、検討の余地があります。健康に悪い考えに囚われたままでいる必要はないのです。

多分この薬は効かない、と考えて飲むより、きっと効く、と考えて飲む方が効く、というがプラシーボですが、きっと効くと思えない理由があるのなら、それが尤もな理由なのかどうか詳細に検討しなければなりません。

その他、無数の、健康に悪い考えや態度を、私たちは背負って生きてきてしまっています。

何々しなければいけない、楽しんではいけない、強くなければいけない、強くてはいけない、等々、人により、何が出てくるか分かりません。あらゆるものです。

癌は、それを総チェックして、健康に良い考えや態度に置き換えるチャンスを与えてくれているのです。




       
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