土曜日, 6月 28, 2008

救急救命もできるかも。

もし、道端で人が倒れていて呼吸をしていなかったら。もし、子供の胸にボールが当たって息が止まってしまったら。

心肺蘇生法というものがあります。人工呼吸をするそうです。口から息を吹き込むのです。私は口腔癌の治療で上顎切除していて、息が鼻から洩れます。息を吹き込むということができません。

では、心肺蘇生法で人を救うことはできないのでしょうか?

そうでもないらしいんです。

今日は、横浜市内のパパさんの会の主催で、AEDの講習会に行ってきました。AEDは自動体外式除細動器というもので、最近、ホテルやら学校やら、色々な所に設置されてきています。電気ショックで心臓の蘇生を促す機械。心肺蘇生法と一緒に使うものなのです。

倒れている人をみつけたら、まず周囲の安全を確認し、外傷がないかを確認し、呼びかけ、意識があるかどうか確認します。

意識がなかったら、大声で人を呼び、救急車を呼んでもらい、AEDを持ってきてくれるよう頼みます。

あごを上に上げて気道を確保し、呼吸しているかどうか確認します。

呼吸していなかったら、人工呼吸します。今日は、人形(ジャミー君という名前がついている、心肺蘇生法の訓練用のもの)の顔の上に『感染防止用シート』を乗せてやりました。相手の鼻をつまみ、口をすっぽりと覆うようにして、2回、口で息を吹き込みます。

この時、おちょぼ口の女の人が大きな男の人に人工呼吸する時など、すっぽりと覆えずに吹き込めないことなどがあるけれど、かまわないそうです。すっぽりと覆える場合でも、慣れない場合や、慣れてきても、救急車が来るまで続けるうちには、うまく息が吹き込めないことがあっても、かまわないそうです。

2回吹き込んだ後、心臓マッサージをします。両手で、体重をかけて体全体を使って、一分間に100回のスピードで、4,5センチ沈むように、30回、リズム正しく胸を押します。30回圧迫し、また人工呼吸を2回、また圧迫30回、人口呼吸2回を、救急車が来るまで繰り返します。

この心臓マッサージをちゃんと行うことの方が、人工呼吸よりも大事だそうです。人工呼吸に気をとられて心臓マッサージが途切れる時間が長くなってはいけないらしいです。

私は口は開かないし、息を吹き込むということが全くできないので、それでも良いかどうか、赤十字の指導員パパさんに聞いてみましたが、かまわないとのこと。気道を確保した上で、心臓マッサージをやることの方が大事らしいです。

AEDが到着した後の作業も教わりました。AEDのスイッチを入れると、声で説明がある通りにすればいいのです。電気ショックで、心臓の運動の乱れ(細動)を除きます(除細動)。救急車が来るまで、AEDをつけたまま、説明に従って心臓マッサージ・人工呼吸をやります。

外傷があって血が出ている時など、感染症の恐れがあれば、やはり人工呼吸はやらなくてもよいそうです。心臓マッサージの方が大事らしいです。人工呼吸をやらずに心臓マッサージだけの方が、生存率が良いという報告もあるとか。

というわけで、口が開かず息を吹き込めず人工呼吸ができなくても、心肺蘇生法はできるようです。

消防署や日本赤十字で、講習会をやっているそうです。受講しておけば役に立つことがあるかもしれません。

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