土曜日, 10月 06, 2007

勝ってはいけない:女性エンジニアと職場その2

職場に、上司との関係が悪くなっている女性がいる、ということを書いたのですが、もうちょっと補足。

若い女性エンジニアでここを読む人がいるかどうか分からないけど。ひょっとしたらエンジニアでない人にも参考にしてもらえるかも?

仕事をしていて、上司に認めてもらえない時に必ずしも、女性だから、っていう理由ではない場合もあると思うんです。男性でも、認めてもらえない人も多いし、認めてもらえない時期もある。

日本は年功序列だから、若いときには下積みで、安い給料で沢山働きます。で、そんなに働いているように見えない年上の人の方が、給料が多いのです。そういう状況は、男性も同じなんです。

但し、男は、そんな理不尽な状況で、今は沢山働かねばならないとしても、『大変だけれどいつか報われる』と本人も周囲も、思って働いています。

でも、結構、女の場合、報われないという場合がある。それを、実力のある(と本人が思っている)女性の場合、許せないという場合がある。それで、闘っちゃう人があります。

実は、女性エンジニアの場合、周囲の男性よりも色々できちゃうという場面は少なくないです。出来ない女性は採用されないけれど、男性は色々な人が採用されていて、普通にやっていればそれなりに偉くなっていく。

男性は色々でも普通に職場で尊敬されますが、女性は時に(世間知らずな)新入社員にまでぞんざいにされたりします。上の人の見方にもそれは往々にしてある場合がある。出来ない男ほど、男同士で負けている分、相手が女だと油断して軽く扱ってきたりします。

女の方の心理としても、『上司のくせにこんなこともできない、分かっていない』っていうのは、男同士の場合よりも許しがたく感じるというのがあるのかもしれません。

だけどねえ。やはり社会のルールとして、男同士でも、表の態度としては、部下が上司に勝ってはいけないのよね。まして、女対男で男の上司に表立って闘って勝とうとしていたら、チームワークが取れるはずはありません。陰で自負心を持つのはいいと思うんだけど。

なまじ、今の評価は『成果主義』ということになっていて、論文や特許や工場対応は明らかな不満の理由に挙げられます。で、じゃまされ(ると思ってい)たり。でも成果主義は機能していると思えないです。

成果が出ていない部署の上層部と、『私はこんなに力がある、やっている、もっと出来る』と主張する部下の女性とが関係を悪くしているのは、両方にとって残念なこと。だけど、出来ない上司の方は多分変われない。女性の方は、自分が正しいと思っているからやっぱり変わりそうにないのですが。

やはり、状況を見つつ、「大変だけどいつか報われる」と思って、ケンカはせずに粛々と仕事をする事はある程度避けられないです。 大変さの度合いの違いはあれ、男だってそうしているんだし。

癌とは殆ど関係ないですが、無理に言えば、職場のストレスは健康に悪い。職場の対人関係はとっても大事です。

エンジニアに限らず、色んな職場で、晴れて採用された女性は普通の男性社員よりも出来る部分が多い、ということは日本ではまだまだあると思います。みんな、ハッピーにがんばろ~~。

0 件のコメント:

サイト内検索は右側のボタンをチェックして検索ボタンを押して下さい