金曜日, 10月 05, 2007

女性エンジニアと職場

私は女でエンジニアなのですが、身近にあります、様々な問題点。

幸いなことに私は雇ってもらえましたが、『女だから』という理由で、就職できない女性も多々ありました。女子学生が見学に来て、部長から「女性だから採用しないけれど、失礼のないように案内してあげて」なんて言われたこともありました。

幸いなことに職場ではそれなりに評価してもらってたかと思いますが、思う評価をされずに不満をつのらせる場合もあります。男の後輩がどんどん追い越して行くと言っていた女性が、やっと昇進してたので、先日話してみたら、「年数的に今後次の昇進を絶対にしないようなタイミングでやっと上げてくれた」そうな。
対抗意識が強くて自負心やこだわりが強いと、上司との関係が悪くなって、仕事をすればするほど返って評価してもらえないみたい。

うちは民間会社の研究開発組織としては女性は多い方だと思います。学会などでよその女性に聞いてみると、よそはうちよりももっと女が仕事をしにくいところが、多いらしい。うちはこれでも、女が働きやすい方らしい。

私も海外派遣もしてもらったし、海外で子供まで産んで、学会にも何度も行かせてもらったし、海外出張もさせてもらったし、フレックスでコアタイムはないし、『男と同じ基準で評価してくれる』し。仕事でいっぱい遊ばせてもらいました。大変だったけどね。

だけど、どうも、職場での仕事と評価と家庭生活のバランスは、なかなかうまくはないようです。

うちのグループで4人いた女性エンジニアは、他社、他部署、他グループへといなくなり、今は私1人。移って行った彼女達、かしこい。病気になるまでやってた私が一番アホなんじゃないか。

他部署でも当社は結構女性が多いです。で、結婚して子供もいる女性は、早く帰っているらしい。本当は会社も男性達も分かってるのです。家庭が一番大事、家庭を大事にする生き方は正しい、ということは。でも、どうもそこの部署、仕事の成果はガンガンやってるうちほどには上がっていないかも。

また、そんな中で男性社員以上に大変なことになっているのが、男同様以上に仕事ができて独身で子供もいない(今後も結婚しそうにもないと思われてしまった?)女性社員。
雑用仕事は押し付けられ、それをやってもさらに成果を上げても、評価はされない。と本人は思っているよう。詳細な本当の所は分からないけれど、思いっきり上司との関係が悪くなっていることだけは確か。

『男と同じ基準で評価』されるのも、実は困りものです。将来所長になりたいわけじゃないのに、出世競争を前提としての評価をされます。なりたい女性もいるようですが。男は必死で競争しているのに、競争しない、って言うと、相当気を悪くされる場合があります。一緒に仕事するために、競争しているフリをしなくちゃいけないこともありました。男の反発って、ものすごいから。

うちの職場は開発の表舞台の最前線だから、競争が命。そうそう、男でも、目の効く人は転職して行ったっけ。独身男性がいつまでも結婚せずに仕事しているところです。

そうだ、裏舞台へ行かなくちゃいけないんだ。ライフ・ワークバランスは、裏舞台でこそ実現される。

女性エンジニアや、男性でも家庭生活のウェイトを大きくしようとしている人は、開発の裏部隊で活躍しましょう。

以前、うちの職場から、購買の仕事に移動して行った男性がいました。かしこいね。そういう分野でエンジニアの腕が発揮されるって、知りませんでした。でも原料や機械を買うのに腕を奮おうと、意気込んで移動していきました。

病気休職から復帰するにあたり、私に紹介して頂いた仕事も裏舞台のサポート部隊。今までは特許を書いていましたが、紹介されたのは技術者が特許を書くのをサポートする調査の仕事です。内容的には申し分ないです。問題点は遠いだけ。

やっぱり、近い裏舞台がいいな。

女性達が色々な形の働き方になっても、辞めないで何らかの形で仕事につながり続けていたら、だんだんと女性エンジニアの環境は良くなるのではないかと思います。みんな、がんばろ~~。これから出てくる若い女性エンジニア達、がんばって~~~。 私も、粘ります。

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