火曜日, 7月 10, 2007

癌患者はメジャー(樋口強 命の落語)

樋口強さんの落語講演会に行きました。今度出版される予定の「生きてるだけで金メダル」という本の付録のCDの録音を兼ねています。

私は『癌患者で予測を裏切って長生きしている方』の情報を何が何でも集めたい!と思っているので、この落語講演会にもとにかく行ってみました。樋口さんの落語やお話を聞くのは初めてです。

11年前に肺癌になり、悪性度が高くて進行の早い癌で、3年後に生きている確率は5%、5年後は生きていない、と言われたとのこと。そうは到底見えない元気なご様子。5年経った時には、お医者さんから、「樋口さん、あなた生きているんですか」と言われたとのこと。医者には信じられないことだったらしいです。

講演と創作落語『病院日記』。75分しか録音できないので、短めのプログラムだったとのことで、一旦三本締めで締めた後に、録音外で古典落語の出し物がありました。全部で二時間ほどでした。

講演の方で印象に残ったのは、今は日本で2人に1人は癌になり、3人に1人は癌で死ぬ。だから癌患者は最もメジャーな集団で、政党を作ったら必ず総理大臣を出せる、とのことでした。『メジャー』という発想がいいですね。

また、『癌患者美人説』ということも説かれました。がん患者は、何かしらを失っている。手術で切除した臓器を失っていたり、職を失っていたり、対人関係を何かしら失っていたり。でも、その失ったものを補おうとして、頑張っている。その頑張っている姿が美しい、とのこと。

今日会場に招かれたのはがん患者本人、またはその家族、とのことで、この『がん患者美人説』の採決を取り、満場一致で採択されました。

つまり、がん患者は日本ではメジャーで、しかも美人だ、ということ。 イエ~イ。

含蓄が深すぎて、まだ消化できないけど、そういう風に思えるといいですね。

創作落語の「病院日記」も、良くできていて面白いのだけれど、自分も体験していると、聞いていて話がちょっと「痛い」。笑い話にできるようにした方がいいのでろうけれど。

あと、何度も言われていたのが、「笑いは最高の抗癌剤」。それは、樋口さんご自身が身をもって証明されていることでしょう。

会場で今までの著書も売られていて、がんとどう付き合ってきたかが書かれているようでしたが、パラパラとめくってみて『玄米菜食』のことが出てきたので、玄米NGの私は何となく敬遠してしまいました。良く読んでみないと、どういう対策をされたのかは分かりませんが。

とにかく、樋口さんの場合のキーポイントは「笑いは最高の抗癌剤」で、玄米菜食がキーポイントではなかったらしいです。



落語CDつき


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