癌は生活習慣病。なのに、「切って取ってしまえば終わり」という風に考える方は多いようです。
お医者様ですら、そういう風に仰る。治療の後に生活習慣をこうしなさい、といったアドバイスは、皆無といっていいでしょう。
不思議ですよね。
そして、定期チェックのみを続けます。
お医者様は、生活習慣と癌の事は、ご存知ないのです。栄養の事も、習わないそうですから。沢山の薬の副作用を覚えるだけで、ものすごく大変だそうです。
自分の生活習慣については、自分が考えないといけないのです。多種多様の色々な癌について、関係する生活習慣は全部違うのです。
胃癌なら塩分?? 肺癌ならたばこ?? でも、そうでもないのかもしれません。タバコを吸わなくたって肺癌になる人もあれば、タバコを吸ってたって肺癌にならない人もあるのです。
癌は生活習慣病、と言った時に、がん患者が途方に暮れるのは、「いったい私の生活習慣の何がいけなかったのか」ということです。
もう死ぬかも、と思った上に、今までの生活をも全部否定されてしまうような気がしてしまうのです。が~~~ん、です。
健康に一生懸命気をつけているのがいい、というわけでもないのです。私の夫が言いました。「そんなに健康に気をつけ過ぎるから癌になんかなるんだ。」私の場合、健康に気をつけすぎる、という生活習慣がいけなかったらしい。
でも、恐らく、夫の言う事は正しかったと思っています。癌は、そういう事を教えてくれるのです。
決して癌は死の宣告などではなく、何か間違った生活習慣を送ってきていた、ということを、そうまでして体が教えてくれています。黄色信号、赤信号、もう、それではダメだよ、気がつかなければいけないよ、というメッセージ。
以前、『癌の病室は新生児室』と書いたことがありました。癌になったことをきっかけに、生まれ変わったように感じる方は多いようです。
癌が生活習慣病であるなら、生活習慣を変えれば治る確率は高いはずです。
でも、なかなか変えられないのが生活習慣です。まして、癌の場合は、何をどう変えるべきなのかも人それぞれ。体中のどこにでもできる癌、全部そのでき方は違うのです。これだったんだなあ、と、分かるまでには、長い時間がかかっても不思議ではありません。
今までの長い生活習慣でできた癌。
私も、部分的に分かったような、分からないような、感じです。でもこのまま再発無しで過ごしていくために、まだまだ考え続けていこうと思います。
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