水曜日, 4月 01, 2009

口腔癌と放射線療法+化学療法

コメントを頂いたなおとさんのご質問の関連です。入院期間がどれくらいかは、治療内容によります。手術だけならば短いだろうけれど、放射線をやると長くなります。

私は放射線(+化学療法)をやって、入院は4ヶ月くらいでした。但し最後はリンパ節郭清をやった首の傷の治りが悪くて、1ヶ月くらい伸びた感じで、それが無かったらもっと早く出されたかもしれません。実は出たくなかったッス。色んなところがまだまだ血だらけでした。後は自宅療養して、合計で3年ほど仕事を休みました。けっこう、もっと早くに仕事復帰される方もあるようです。

当時の大塚の癌研病院で、退院と同時期に仮のプロテーゼ=上顎部分がついた大きな入れ歯を作りました。仮なのは、手術直後は傷がまだ動くので、ぴったりのものが作れないからです。

本格的な入れ歯は告知をしてくれた口腔外科で作ることにして退院しました。その後、放射線の後遺症で下顎の骨が折れたので作れず、結局、癌研病院から主治医たちが移った三田病院の歯科でプロテーゼを作り、今も三田病院の歯科にお世話になっています。

ということで、放射線をやると入院は長引くわ、後遺症は残るわで、それなりに大変です。でも私の場合は、放射線が効いたんです。術前の放射線+化学療法で癌が小さくなり、切除範囲が狭くなって、ほほ骨を取らずに済んだのです。

手術の前の日くらいに、主治医チームの先生のお1人が私の所にみえて「放射線が効いて小さくなりました。ほほ骨を取らないかもしれませんよ」と言われました。その時はまだ、取らないと決定はしていなかったようでした。

9時間かかると言われていた手術が、7時間で済みました。おなかの筋肉を取ると言われていたのが、おなかは無傷でした。おなかの肉をほっぺたに移植してほほ骨のふくらみを作るという予定だったんです。

扁平上皮癌は放射線は効きにくいとも言われますし、抗癌剤は効かない、とも言われます。高分化型の癌細胞は正常細胞に近いですから、正常細胞にとって安全な量では効かないんでしょう。

でも、放射線に抗癌剤を併用すると、抗癌剤が放射線の効果を高めてくれるらしいです。

だけど、放射線治療中は、何を食べてもゲロゲロでした。やらないで済むものなら、やりたくないもんですが。

医療情報としては「頭頸部扁平上皮癌に対する化学療法と放射線療法の同時併用の選択: 出版された文献に関するサブグループ解析を含めたシステマティックレビュー

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私のためだけに書いていただいているようで誠に申し訳ありません。正直涙がこぼれるぐらい嬉しいです。阪大口腔外科では術前に放射線は当てないと言われています。それで治るのならそれに越したことはないのですが。
明日の9時に三田の鎌田先生のセカンドオピです。阪大は外科手術だけなら1ヵ月少し、放射線、化学療法が加われば2ヵ月以上になと言われています。4ヵ月ですか・・・
私の場合三田でやるとどの程度の手術内容になるのかは聞いてみないと判りませんが参考にさせてもらいます。奈良からですと朝9時に三田は厳しいので、今晩は三田近辺で泊まります。社会復帰に3年かかるとは・・・

匿名 さんのコメント...

何度もすいません。電力会社からメーターの取り換え工事に来たのでパソをあわてて閉じました。術後一年ぐらいで補綴が始まると聞かされています。アクシデントがなければその辺りから社会復帰をしたいなどと考えていましたが、認識が甘いでした。阪大口腔外科ではほほ骨まで取らなくてはいけないとは聞かされていません。ただ、口を開ける機能には少し影響がでるだろうと・・・
この辺りについても聞いてみないと比較ができませんが・・
三田から帰りましたらまたコメントさせいいただきます。

オルゴールぴょん さんのコメント...

なおとさん、行ってらっしゃい。

て言っても、今はもう、終ったところでしょうね。

スッキリと、方針が定まるとよいのですが。

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