金曜日, 4月 03, 2009

口腔癌治療の長さと職場復帰

前回は私の場合に、入院4ヶ月、職場復帰に3年かかった、と書きましたが、私のは長かった方だと思います。

癌研病院の前に横浜市立大学医学部付属病院(口腔外科)にも1ヶ月くらい入院していたので、合計5ヶ月くらいの入院でした。

入院が長引いたのは、リンパ節郭清の傷の皮膚が壊死してしまって、塞がるのを待ったためです。それが無かったらすぐにも退院だったのかもしれないけれど、そうできないためか、でっかいガーゼを貼って隠してありました。主治医チームでない先生に見つかると具合が悪かったらしいです。混んでるのにいつまでも退院させられないからかな。

私は傷が治りにくい状態になっていたようで、足の植皮の傷が治るのにも半年くらいかかってしまいました。口の中に貼るためにももの皮を剥いだ痕の傷です。

「足の傷は普通はすぐに治るんだけど、すみませんね。病気の本体じゃない方がいつまでも痛くて。特に深く剥いだという感じではなかったんですが。」なんて、因幡の白兎状態の足について謝って頂きました。もう、全てお任せだったので、何も文句を言う気はなかったのですが。

職場復帰に時間がかかったのは、口が少ししか開かず飲み込むのも下手で、食べられず、治療で減った体重がいつまでも戻らず、体力に自信がなかったからです。でも、病院でご一緒だった方達と退院後に食事会を開いた時には、皆さんとっくに体重を戻してらっしゃいました。職場復帰なんて関係のない、年配の女性達ばかりでしたが。

私は3年たっても全然体重が戻らなかったのだけれど、それ以上会社を休めなくなりました。職場復帰してみたら、体重はそのままだけれど、かえってそれなりに体力がついてきた感じです。だからもっと早くに会社に戻っても良かったのかもしれません。

職場復帰と言っても短時間勤務です。楽をしたいと思ったけれど、配置転換で今は通勤に片道2時間弱かかります。短時間だからやれてます。

短時間勤務でも、仕事の重圧は徐々にかかってます。術後4年半ですが、期があけて、また仕事量は増えそうです。

ず~っと、短時間勤務を続けたいので、産業医さんがそう指示してくれることを当てにしてます。3ヶ月ごとに産業医の先生との面接があります。主治医の定期健診も3ヶ月ごとにしています。産業医の先生の指示があれば、まず大丈夫です。

短時間勤務と言っても、ワーキングウーマンの常で、出勤前も帰宅後も、家事やら子供の相手やらで、殆ど休む暇はありません。ただ、食事の時間はたっぷり必要ですが。

男性の方など家事がなければ、食事の時間さえ確保できるなら、残業もできると思います。でも、癌経験者は働きすぎない賢明さを持ちましょう。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

引き続きありがとうございます。三田の鎌田先生のセカンド&診察を受けてきました。
三田では上顎癌はここ数年切除手術をしておらず、動注+放射線でやっているそうです。
鎌田先生が言うには私の場合,蝶形骨まで広がっているので、その部分を切除すると癌細胞が広がってしまう恐れがある。それなら先の方法方が良いのでは。手術成績はどちらも今のところ変わらないそうです。それで多田
先生にお世話になることになりました。

匿名 さんのコメント...

引き続きコメントします。リンパ節転移が確認され、肺への転移がないか22日から3日間かけてペットや胸のCTなどを撮ります。
ただ、入院が5月7日とかなり先になりました。放射線が混みあっているとの事で、動注は出来ても放射線が当てられないみたいです。しかも連休があるのでその間病院はお休みになり、結局その日となりました。TS-1
はもらいましたが気休めにしかすぎません。
その間に原発癌は大きくなるは、遠隔転移を含めてどんどん転移が進むのではないかと心配です。扁平上皮の高分子です。

オルゴールぴょん さんのコメント...

なおとさん、手術しないですむことになったとのこと、良かったですね!!! 治療法も進歩しているのですね。
多田先生は私がお世話になった主治医チームのお1人です。私に手術の直前に「癌が小さくなりました」と教えて下さったのも、植皮の傷について「深く剥いだわけではなかったのですが」と言って下さったのも、多田先生です。
あと、高分子でなくて、高分化ですよ。分化が進んでいて正常細胞に近いものです。正常に近いから、放射線や抗癌剤の効きが悪いのです。でも、未分化癌や低分化癌ほどには細胞として壊れていないので、劇的に増殖したり転移したりはしないんです。数日前にも書いたので、良かったら読み直してみて下さい。
他に私が思った事を記事にも書きますので、ご参考まで。

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