火曜日, 8月 18, 2009

特許調査

今日は昨日の研修の報告書を書いて、何が何でも1件は調査を仕上げようと思って、何とか仕上がり提出。28日の国立までに仕事が予定に追いつかないと、金曜日の半日休暇が取れない~~。今週の残り3日と、来週前半までが勝負ですわ。

と言ってもどうせ短時間勤務でやってますので、ぼちぼちです。

ぼちぼちでもそれなりに仕事してます。以下は特許調査の仕事に興味のある方だけどうぞ。

昨日は特許法関係の研修でしたが、教わってみると、特許法というのはめまぐるしく変わっています。平成になってからもどんどこ変わっているわけで。これからも変わりそうです。

特許調査の仕事も随分変わってきているみたいです。

10年前とかだと、英文科卒の方が、英語ができるからということで米国特許の調査をされてたそうです。でも、技術者とは話が通じなかったみたい。今でも職場によってはそういう調査担当者がおられるようです。キーワードを選べば検索はできるので、ある程度の結果は出せるでしょう。

国内出願の前に特に調査をしないことも普通だったらしいです。ま、調査しなくても出願はできるということは、今でも同じなのですが。技術者が自分で調べる範囲で調べて明細書を書いて出願すれば、どうせ審査官が調査はしてくれます。拒絶査定が来る確率が高くなりますが。

今はうちの職場では出願前に調査をしますが、多くの場合、技術者上がりの年配の調査担当者がおられる調査会社にお願いします。ほんわかした感じの、おじいさんの集団という場合が多いです。

専門家集団の技術コンサルタント会社もあるし、個人の調査会社も非常にたくさんあります。

私はあのおじいさんの集団に入るほどには偉くないので、社内で特許調査していますが、社内に居続けるならば調査だけではなく特許法の勉強もするように、と言われています。

時々思うのは、調査にも特許審査基準の知識はいるということ。技術者としての興味で調査すると、的が外れていることがあります。私でさえ、入社当初と今とでは特許法が随分変わっているということを昨日知りましたが、大先輩達が現役技術者だった頃とは特許の環境も随分変わっていると思います。

だけどそもそも、やらなくても何とかなる出願前調査だからなぁ。権利化担当の人が悩むだけ。

それでもそこそこ、がんばって特許化している我が社です。

調査をする余裕を持たない中小企業にも特許出願を奨励されており、無料で調査をする制度があるようです。特許庁のホームページかどっかに載っていました。某先輩調査担当のおじさんが時々アルバイトしているらしいです。

このように特許重視で、国際競争力をつけるべく仕事していますが、特許というのは、その技術を独占するということです。特許調査をするのは強い特許を作るためです。

先進国同士での競争が激しいですから、負けたら倒産なので、負けないように頑張ります。が、そうすると、後発国は競争に参入しにくい。

だから、模倣品が沢山出回ります。模倣品対策や外国の輸出入管理のお役人とのやりとりなども特許部の仕事です。

地球規模の意識ってことを時々書くのですが、リアルな地面についての陣取り合戦(植民地化や大国主義)の後、意識や知識の領域での陣取り合戦が起こっているという気がします。

結局のところ地球規模で全体が豊かになっていければいいのだけど。

現在の日本の特許政策の路線を敷いたのは小泉元総理大臣で、知的財産基本法の元に、今後の政権がどうなるかにはかかわらず、この路線は続くらしいです。オバマさんの特許戦略はまだよく分からないらしいですが、現日本政権に日本の知的財産戦略をどうするかの理念があるとは思われません。

早く景気が良くなってくれ~~、とは思うけれど、どういう風に?のイメージが、欲しいです。

私の周りで景気がいいのは、嵐くらいだな。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

なおとです。なかなか一般人にはなじみのない世界のお話ですが、世の中にはこういう方面で仕事をしている方がいるのも事実なんですね。特許といえば思い浮かぶのは、まず中国の無法ぶり、そんな国に人件費が安いというだけで易々と技術移転をしてしまう我が国
この10年で多くの我が国の製造技術が中国に流失してしまいました。中には意図的に下請け企業が持っている特許情報を中国企業に流失させた大企業も有りますね。マイクロソフト、インテル、ロッシュ、グラクソスミスクライン、ファイザーなど思い浮かぶのはITと
製薬会社関係が多いですが、国際特許紛争についても語ってもらいたいと思います。

オルゴールぴょん さんのコメント...

なおとさん、こんばんは。

特許はもともと、内容を開示する代わりに一定期間の独占権を与えるものです。

開示された技術がさらに優れた技術を産むために生かされることを期待されていて、特許の明細書は特許庁のホームページから見ることができます。中国とかからのアクセスはとても多いらしいですよ。よく勉強されてるのです。
この状況は技術の進歩を促すという、特許制度の趣旨に合っていて、良い事です。但し、進歩に貢献せずにそのまま真似するなら、ライセンス料を払う必要がありますが。
何か勘違いがあったのかもと思いますが、あまり固有名詞は上げないようにお願いします。

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