月曜日, 11月 22, 2010

顔が壊れてます

口腔癌(上顎歯肉癌)で6年ほど前に上顎切除手術をしまして、右側のほっぺたが凹んで、口も麻痺しています。下顎の骨は折れちゃいました。

切除手術の直後の頃は子供のお友達なども随分驚いたようで、まじまじと見る子などもいました。が、程なく慣れてしまったようで、今は普通のような気分で暮らしています。後遺症はあって不便ではありますが。

だけど、自分で自分は滅多に見えないから、普通のような気分ではいるんですが、人によっては、普通とは思わない時もあるのだろうなぁ。日常に見かける事のある人は、もう慣れたかもしれないけれど、初めて私を見る人とかは、珍しく思うのかもしれません。

ということを久しぶりに思ったのは、先日、とある講習会の打ち上げの宴会に行きました。みんなで盛り上がり、いっぱい写真も撮ったんですよ。

その写真で改めてみてみると、思いっきりの笑顔で、それはいいのだけど、左半分しか笑顔にはならないから、ま~、普段よりも、思いっきり、顔が壊れてる。自分では見えないけれど、皆さん、こんな壊れた顔の私と付き合って下さってるのねぇ。

まぁ、皆さんもお酒が入ってるので、皆さんの笑顔も赤くて目が据わってました。同じような中の一人と言えなくも無い、かもしれない。

上顎切除の後、写真に写ることは暫くは躊躇していましたが、免許の更新とか、社員証とかで、観念して写りました。だんだん慣れてきたけれど、会社の復帰祝いの女性だけの宴会をしてもらった時、記念写真を撮ったら、凹んでる顔なので抵抗があるような気がして、皆さんに配らなかったことがあったっけ。

先日の宴会のは、当然のように配られました。私が当然のように出席しているんで、当然そうなっているだけでしょうが。講師の先生も当然のように私と仲良くくっついてツーショットで写って下さいました。何か、こういう壊れた顔で参加していると、先生も応援して下さるような気分があるのかもしれません。ラッキ~。

患者会をやると、私はかなり壊れた方です。出歩けないくらい大変な方は分かりませんが、出歩ける方々はみんな私より大丈夫な立派な顔です。

食べるのも、どうやら私が一番遅い方です。皆さん早いのよね~。

口腔癌になっても、みんな私より楽そうに見えるよ。ぐすん。

それでも家族と仕事に恵まれている私はラッキーなんだ。

転移とか再発とかもありません。

今日も明日も普通の日常です。

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