金曜日, 2月 08, 2008

東京芸大大学院メディア映像一期生製作展「OS1」と大野智「FREESTYLE」

嵐の大野くんから、作品集「FREESTYLE」の発売を知らせるメールが来ました。ジャニーズウェブで登録すると、嵐のメンバーから時々メールが来ます。

1月27日に、東京芸術大学 大学院映像研究科メディア映像専攻 一期生修了製作展「OS1」というものを見に行きました。

東京芸大というと、画家や音楽家を育てるところという漠然としたイメージしかないのですが、『メディア映像専攻』という新しい専攻が大学院にできて、その”一期生”の修了製作展があったのです。

まずはこの専攻科ができたという事自体がとても面白い。製作展「OS1」はその校舎で開催されたのですが、校舎は横浜みなとみらいの中にあり、それも横浜港の海べりの、海上保安庁の巡視船が泊まっている向かい側にありました。立ち入り禁止??と思わせるような柵の向こう側の奥にあり、明らかに倉庫を改装したものです。

作品は色々あったけれど、多くは、ものごとの順序や、因果関係の枠を取り払って、発見や印象のつながりを表わそうとしているように思えました。

うまく書けないけれど、風景の過去と現在を、自分と他人とが切り取った映像をつなぎ合わせて作ったものや、鏡を使って、おばあさんと、おばさん(お母さん?)と、女の子の映像が入り混じって揺れるものや、レンズを使って、映像の中に見ている自分が写りこんでいるものなど。

映像のメディアを使うと、順序や因果関係の枠に囚われずに思うものを創り出せてしまう、というような芸術が始まっているらしいです。

ラズロー博士が、「全ての出来事の痕跡は無くならずに残っている」と言われていた(一応自分の記事のリンクしときます)のを思い出しました。全てのものはつながっている、関係している、というのです。

物理的な世界の中での出来事のつながりは、俄かには理解できないですが、人間の意識の中では色々なものが順番や因果関係に係わらず、様々な断片の総体によってそれぞれのイメージを形成しているのかもしれません。今考えていることも、大昔見た何かと今ある何かとの重なりによって出来ているのでしょう。

そんな思考やイメージをそのままに表現することが、映像メディアによってより直接的に可能になったのかもしれません。

この製作展を見ていて、私は大野くんの「Oの嵐」での作品や、数少ないけれど今まで見たことのある大野くん作のフィギュアの事を思い出しました。

「Oの嵐」はテレビの大野くんのコーナーで、ランダムに選んだ複数の写真を元にイメージを膨らませて新しい絵を描くというもので、大野グラフィクス(OG)と名づけられていました。苦労して描いていたこともあったけど、う~ん、とうなるくらい上手いのもありました。

写真も映像メディアの1つだとしたら、上の製作展と同じジャンルに数えられるのではないでしょうか。

フィギュアはOGのようにテレビ番組の場で作ったものではないですが、やっぱり変で上手いです。ジャニーズウェブのブログコーナー「智のひととき」でも時々絵をアップしているのですが、ここの絵も、変な絵です。文章では書けないです。変だけど、上手いです。「OS1」の製作展の中に並べても引けはとらないと思いました。ひょっとしたら、大野くんの方が完成度が高いかも? まぁ、学生さん方よりは大野くんの方が年上なのですが。

当たり前の世界の秩序を前提としない芸術が、病的でなく健全な感覚で創造され得る時代になってきたのかもしれません。
芸大メディア映像の学生さん方にも期待するのですが、大野くんのメールには「絶対見てみて下さい!おもしろいから」とありました。まだ見ていないけれど、大野くんの作品は、面白くて暖かい、変だけれど健全な作品なんじゃないかなぁ、と期待するのです。

今回の大野くんの作品展と本の出版は、大野くんが10年間にわたって作り続けて来たものだそうです。今、27歳です。大学院といった守られた環境で作って来たものではありません。嵐としての過酷な仕事の合間に、好きで作り貯めて来たもの。アイドルよりも画家になりたかった、と漏らすこともありました。

作品集・個展までたどり着くのは、決して早くはなかったと思います。大変な中で好きで続けてきたことを形にできて、本当に良かったね。おめでとう!!

メールをもらって、やっぱり欲しいなと思って夕飯後に本屋さんに行ってみたけど、やっぱり店頭売りはありませんでした。残念。

(昨日書いて間違えてた所を直しました(2/9)。)

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