土曜日, 2月 02, 2008

勝ってはいけない:その3

以前、女性の同僚のことで、自分が正しくても、あからさまに上司に勝とうとしてうまくいくはずがない、というような事を書きました。自分の業績なのに他の男性社員や上司に取られる、という意識がある女性エンジニアで、上司との関係がかなり悪くなっています。

今回の異動に際して自分の書類を全部整理しましたが、”勝ってはいけない”の体験がもう1つあった事を思い出しました。ある仕事で、上司達の予定の通りに将来指導者となって行くべき男性社員を先に行かせるように、待っていなければならなかったのです。つまり、彼の仕事が終わるまで、私の仕事を止めておく必要があったのです。とっととできるのに、彼が先に行くべきだから。それが何ヶ月も終わらずに、待たされました。

でも、本当はあれは変です。

評価でも同じような事は起っているようです。昇進させて行くべき人に、期待をこめて良い評価をつけるのです。その予定表からは女性社員ははずされるということもあるようです。上に書いた同僚はそれがあからさまに見えてしまって、闘ってしまっていました。

私などは、評価はされたいですが、昇進はあまりしたくないです。今までも色々、大変なことはありましたが、これが中間管理職になったらさらにもっと色々大変なことがありそうですから。だから、前途有望な男性同僚が先に行ってくれることは、応援してました。

開発は競争だから、みんなしのぎを削って、ぎりぎりで頑張っています。ジャンヌ・ダルクのように、それを引っ張って行ける女性も居るだろうけれど、私では男性達はついて来ないでしょう。

けど。 しらけちゃう部分も、ありましたねぇ。 大きな方針を決める時には、どうせ私の言うことは取り上げられないし。ほら、半年前に私が言ったとおりじゃん、とか、心の中で言うことが何度もありました。今回異動できて良かったです。

私が居たところはうちの分野の開発の最前線の最先端を担うグループと言っていいのですが、女性は1人も居なくなりました。でも、すぐそばに、女性が集まっているグループがあります。製品自体でなく、製作環境を改善する仕事で、開発の場をサポートするグループです。そこは徐々に女性の人数が増えています。

『会社』の暗黙の方針が、まだそういうものなのかな。

それに従うのがいいと言うのは、正しくはないのでしょうが。でも、闘うのはとても大変そうです。上に書いた女性同僚は、「学位を取ったら辞める」と言っています。もう会社で孤立しているに等しいですが、それまで頑張るそうです。でも、本人も言っていますが、辞めた後の行き先も、本当に上司は見てくれないのかもしれません。

私も病気で休んで考えましたが、女性エンジニアも一旦会社を辞めたらタダのおばさんです。再就職はなかなか厳しいです。

入社した時、ある先輩に教えられました。

「上司を持ち上げながら、自分も上がって行く。それがサラリーマンの王道だ。」

会社は組織だから、上司と協力できないと、自分の道も広がらないのです。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私は工学技術系のエンジニアなのでちょっと違うというところはあるんですが、仰ることがなんとなく感じること、多いですね。
わかる気がします。
なんだかとても遠回りなことしてるというか。
私は外の業者さんを扱うこともあるんですが、私がお客さん側なのになんでこんなに気を遣わないと…ってがっかりすることもあります。
でも「サラリーマンの王道」って結局、本当は男も女もないのかもしれないなーとちょっと納得してしまいました。

オルゴールぴょん さんのコメント...

間宮さん、こんにちは。赤ちゃん元気ですか^^)
サラリーマンは男も女も大変なんですよね。

組織で生かされている部分もあるから、それをどこまで許容する(利用する)のか、自分の考えとのバランスが、とれるのかどうか。

ハッピーに暮らして、ハッピーに仕事できるといいですね。

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