日曜日, 5月 25, 2008

ファッションと街 その2:六本木ヒルズ

先日、国際医療福祉大学付属三田病院に行きましたが、三田病院は麻布にあります。ちょっと歩くと、六本木ヒルズがあります。行ってみました。で、その端っこの交差点に、何の看板だか分からなかったのですが、ピンク色の看板があって、こう書いてあったんです。

「白馬に乗った王子様はヒルズあたりにいるはずなのに、出会わない。」

ですって。

ヒルズに王子様はいないらしい。

今度の通院の日は一日休みを取ってヒルズでいっぱい遊ぼう!と思っていたのに、この日は娘の中学校のPTAなどがあり、ちょっと歩いてお昼を食べるだけになってしまいました。でも、病院通いのおまけの楽しみができたので嬉しいです。

一般人が登れる一番高い展望台として森ビルの頂上のヘリポートが先月から公開になっています。場所チェックまでできました。時間がなかったし、料金もかかるしで、今回は入り口まで。その下のスターバックスでお昼にしました。六本木だ!、話題のヒルズだ!、ということで、道行く人々のおしゃれなどにも興味津々でしたが、ウィークデーはサラリーマンが多く、どこも同じのグレーのスーツばかりでした。

ただ、森ビルの中に美術館があって、そこも売店だけ行ってみたのですが、そこに売っている絵やグッズを見た時に思ったことがあります。「大人になれない大人」とか、「子供のまま大人になった」というテーマで作っている作者の作品が多いのです。六本木ヒルズだから、若いわけです。大人になれなかったり、子供のままだったりする大人が、集まって来て何かを見つけようとしているのが六本木ヒルズなんでしょうね。

それで、思い出したのが、ゴールデンウィークに行った岡山は倉敷の街の商店街です。衣料品店が沢山ありますし、「おばあちゃんの手仕事」みたいな、ちりめんなどの小物屋さんもいくつもあります。見て歩くのが楽しかったのですが、それだけでなく、売られている衣類のセンスがハイレベルなんじゃないかと思ったのです。倉敷は古い街で、積み重ねられた伝統があり、センスの基準が大人なんでしょうね。かっこいいのがありましたよ。時間がなくて買わなかったんだけど。

ひるがえって今住んでいる街を考えてみると、住宅街に駅ビルのお店やデパートもあるのですが、山を切り開いてできた新興住宅地です。お店のセンスを育むような伝統はないし、新しいハイセンスなものを呼び込むような特別なものがある街でもない。うちの近所にいいお店がないのは当然なんだなぁ。

で、買って嬉しくなるような服は、六本木ヒルズよりは倉敷の方にあるのかも。

ヒルズに王子様はいない、というのも、頷ける気がします。子供のまま大人になったお金持ち、なら居るのだろうけど。




何の看板なんでしょー。

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