サイモントン先生の最後の研修でもらったもう一つのとても大事な言葉は、grounded です。
私が覚えている範囲、受け取った範囲で書いていますが、患者さんが非常に困難な状態になっている時に心の持ち方でより良い状態にできると伝えたいのに、どうしても伝えることができない時に、どうしたらよいのでしょうか、という質問に対する答えが、一言、「grounded」でした。「grounded」であれば、伝わる、と仰いました。
どんな説明をされるのだろう、と思いながら聞いていたのですが、説明の内容は、なかったわけです。
西洋医学ではエントロピーが、、、とか言って説明したって、患者が物理屋であれば、何を間違えた事を言っているんだやはり信用できない、って思われるだけですから。
確信を持って伝えれば、と訳されていたと思います。
説明の内容は、なかったんです。
電子の軌道は古典力学では記述できないということを古典力学の言葉では説明できないのと似ています。シュレーディンガー方程式は分からないと言われても、確信を持って量子力学で説明できれば、伝わります。考え方の枠組みが変わるから、非連続的思考が必要ですが。
「非連続的思考」と「grounded」は、ペアです。
瞑想とかの世界にも「grounded」という用語があるようですが、サイモントン先生がその意味で言われていたのかどうかは私には分かりません。groundedな瞑想ができれば心と健康の関係が確信できそうな感じはしますが。
地面とつながる、みたいな。
grounded であれば、心が癒されれば体を含めて人間が癒されると、患者さんに伝えることができるようです。
grounded であれば、下手な説明なんかしません。
grounded にはどうすればなれるんですか、って質問できれば良かったな。
0 件のコメント:
コメントを投稿